静高全学年重要 今年の「進学参考資料」は無意味 重大な悪影響
2022年10月4日 16:17
今年の静高「進学参考資料」は無意味なものになり、今後の校内テスト、特に学力テストのモチベ―ションに悪影響を与えることは必然だ。
毎年、1学期の終わりころに出される小冊子「進学参考資料」は戦後60年以上も継続して出版されてきた。
この小冊子は1961年、静高の校長に就任した諏訪拓三校長(のちに静岡県副知事)が提唱した「進学倍増論」にもとづき「一流国立大学への合格者を倍増させることを目標として、早くから大学受験を意識した勉強に着手させる」「卬高新聞61年5月号」という目的で作成が開始された。
具体的な施策として、大学入試問題レベルの校内学力テストを年3回行い、特に学年最後の学力テストと高3の2学期学力テストの偏差値を集計して合格した大学名を併記し、在校生が目指す大学学部の目安とさせてきた。
入試体制の両輪である「学力テストと進学参考資料」が早くも効果を発揮して、諏訪校長就任の3年後、東京オリンピックの年、1964年には東大合格者は前年比増11人の21人に達した。
この時の東大合格者の1人に前静岡市長である小島善吉氏がいたことを、以前のブログでも書いた。
進学参考資料の最重要データは、理系文系別の1位から最下位までの3年間の校内学力テストの結果と合格した大学学部の相関関係を示す表である。
加えて、これには高3時全統記述位模試の偏差値とセンタ―入試(去年から共通テスト)の素点が記入されている。
この数字を細かく精査することで、在校生は自分自身の校内テストや校外模試の目標点を決めてきた。
それが今年の「進学参考資料」から一切消滅して、ただの合格体験記集に変わってしまった。
以前の合格体験記に「圧倒的に役に立ったのはこの個人デ-タ」で、何度も精査して自分に必要なデータを掘り起こしたと難関大に合格した女子が書いていた。
3年間の個人デ-タが消えて、大学学部別の3年間累計データだけが記録される無意味な表となった。
これを見ると合格者から不合格者までの偏差値の幅が広すぎて、何の役にも立たない。
今後この形式で「進学参考資料」を作成するのであれば校内学力テストも廃止すべきである。
両輪の内の片方が外れた車で走行するのは、無意味である。
個人情報の保護という観点からという言い訳で、長い伝統を放棄してしまうのは公務員の小役人根性、木っ端役人のただの保身である。