リスニング問題は高校入試にも大学入試にも出るが、共通テストでは配点が100点もあるので、合否を左右しかねない。
リスニング問題に関して、実はだれも気が付かない問題点がある。
なぜリスニング問題を出すのかといえば、英会話能力を試したいが、英会話力は対面方式でやらないとならないので、代用として音声を流してテストしているに過ぎない。
リスニングは本来は会話の場面でのリスニングなので、音声だけのテストは間違いである。
本来は相手の顔を見ながら、表情や手や体全体の動きも参考にして、意味を判断するべきものなのだ。
したがって、常に対面で相手がいる状態で、顔や体の動き、さらには状況設定や全体の流れも加味して練習することが正しい。
そのためにおすすめなのが、映画のCDを使う方法だ。
映画のCDは、ふつうは字幕が日本語、音声は英語で観るが、字幕も最初の設定を英語に切り替える。
日本語の字幕はたいてい一行で済ませるが、英語の字幕は脚本そのままなので、2行や3行になるのが普通だ。
一場面のセリフを俳優がナチュラルスピ-ドでしゃべるのに合わせて、目で読み取り、耳で聞きとるようにする。
1行なら何とか読みとれるが、2行や3行になると、相手が話している間に理解するのは難しい。
そこで、一時停止機能を利用して、読み取るようにする。
これを繰り返すと、次第に2行程度の会話は、ナチュラルスピ-ドでも理解できるようになる。
ただし、繰り返しは最低でも全体を5,6回は流さないとだめだ。
だが、好きな映画を選べば、何度でも苦にならないし、そのたびに新しい発見がある。
この学習法の威力を映画「ブレ-ドランナ-」で試してみたが、7,8回連続して全体を見直しても、全く飽きなかった。
公開当初は難解で評判が芳しくなかったこの映画も、繰り返して観てみて、納得がいった。
アカデミー賞を総なめにした「羊たちの沈黙」は心理学用語が出てきて、抽象度が高いことがよく解る。
作者のトマス.ハリスはアドラ―心理学を学んでいたことに、セリフの英文を見て初めて気が付いた。
「ゴッドファ―ザ―」はマフィア幹部たちでかわす会話、組織の方針をめぐる議論が、ビジネスマンの議論そのものだ。
脚本家がセリフ一言一言に込めた意味を原文の英語で確かめないと、本当に言いたかったことが解らない。
英語もどうせ学習するなら、楽しくやりたいものだ。
冬休みに一度試してみてほしい。