昨日の授業でやった「細胞の構造」では「核と染色体」の働きが特に重要だが、細胞が生きていくために、ミトコンドリアと葉緑体の働きもそれに劣らず重要である。
ミトコンドリアの働きについては、中学では特に説明されていない。
細胞が生きていくためには「生活のためのエネルギ―」が必要だが、そのエネルギ-は全てこのミトコンドリアが生み出している。
細胞は外部から取り入れたブドウ糖を材料に、ミトコンドリア内で酸素を使ってATPと呼ばれるエネルギ-を取り出す物質を作っている。
これが「細胞の呼吸」と呼ばれる反応だ。
だが、このミトコンドリアは最初から細胞内に存在していたわけではない。
原始的生命が誕生した後の早い段階で、原始の海に生息していた単細胞生物の中にミトコンドリアが入り込んできたのだ。
それまでの原始生命体は、なんと酸素を使った呼吸をしていなかった。
酸素以外の物質を使って「嫌気呼吸」と呼ばれる呼吸をしてエネルギ―を取り出していた。
ところがミトコンドリアが細胞内に入って「酸素呼吸」を始めたために「嫌気呼吸」から「酸素呼吸」に切り替わったのだ。
酸素呼吸のほうがより多くのエネルギ―を生み出すからである。
もともと別個の独立していた生命体であった証拠に、ミトコンドリア自体もその内部に独自のDNA=遺伝子を持っている。
そのため細胞本体とはまた別個に分裂して増殖することができる。
もともとは別個の生命体で、後から細胞内に入り込んできたという点では葉緑体もまた同様だ。
葉緑体もそれ自体に独自のDNA=遺伝子を持ち、細胞内で分裂して増殖することができる。
葉緑体は酸素を生み出すので、それを利用してミトコンドリアは酸素呼吸ができるである。
では、葉緑体のほうがミトコンドリアよりも先に誕生したのかいえば、実はミトコンドリアのほうが先に誕生したことが分かっている。
では酸素がない太古の海で、ミトコンドリアはどうやって呼吸をしていたのでしょうか??
ミトコンドリアは附属中生と静高生にはゆかりの深い存在だ。
OBの瀬名秀明氏がこのミトコンドリアを主人公にして「パラサイトイブ」という小説を発表して、ベストセラ-になった。