ノーマルビュー

再度 まじっすか新課程入試 共通テスト数学ⅡBCの負担増 

2024年3月12日 14:01
今年の新高3から始まる新課程入試共通テストでは、理系文系とも数学ⅠAと数学ⅡBCが必須となる。
時間は数学ⅡBCが70分と10分増えている。
大きな変化は数学Cが新たに加えらえたことだが、数学Cの内で「2次曲線」と「複素数平面」は去年までは数Ⅲの範囲だったので共通テスト範囲外だった。
いよいよ文系生も旧数Ⅲの内容が必修となった。
文系生はえらいこっちゃ、まじっすかという状態で、災難としか言えない。
だが、昔の高校生からすれば「ざまみろ!!」なのである。
以前は文系生も数Ⅲや物理化学は必修科目で、反対に理系生は倫理や政経、世界史、日本史も全て必修科目だった。
ゆとりバカ世代の大卒者に目に見えて理数音痴が増えたことや、AI時代に文系や理系の区別など言い訳にならない事態になったことが理由だ。
だが、理系生にとっても「複素数平面」は難易度が高く、つかみどころがない単元なので、文系生はさらに負担が大きい。
共通テスト数C範囲の中で、3題中2題の選択となるため定番のベクトル以外に数列か複素数平面、2次曲線の内の1題を選ぶことになる。
2次曲線は計算量が多いので時間を食うため不利だ。
すると数列か複素数平面の2択になる。
両方とも難易度が高いので「前門の虎、後門の狼」でさてどちらにしようか迷う。
理系は複素数平面の学習が高3の1学期学習になるため、共通テストまでの時間が短くてかえって有利のような気がする。
負担増といえば「情報」も共通テストの必修科目に加わる。
これで文系科目500点、理系科目500点の均等になる。
「情報」は新星生の得意科目だ。
校内テストで100点やクラス1位は当然と思っている生徒が多い。
さあ、いよいよ皆さんの時代だ。


新中2重要 乗法公式と因数分解は暗算力勝負

2024年3月12日 12:54
昨日は数学の乗法公式で点差が着いた。
乗法公式は、いちいち分配法則で展開する手間を省くための公式だから、暗算力勝負だ。
だから昨日は暗算が得意な生徒が最高点だった。
暗算力は訓練で身に着く。
昔はそろばん塾が各地にあったが、今は姿を消してしまった。
実は最強の計算力を持つ生徒は「そろばん塾」の経験者だ。
高速暗算力では公文式の上を行く。
そろばんを使えなくても、頭の中で数字を操作する訓練をしてみよう。
数学の得意な生徒は問題を解く前に、あらかじめ頭の中で計算をして「答えの見当=予想値」を出しておく。
すると筆算の途中で答えの予想値とずれると間違えている可能性が高いので、修正することが出来る。
この能力差は入試や高校数学で大きな違いをもたらす。


新高2 数学校内テスト90点の境目 

2024年3月12日 12:19
数学の学年末テストが返ってきましたが、90点以上とそれ以下との差が別れた。
今回の範囲が指数対数を含むので、難易度は高くない。
平均点もまあまあの高さだ。
90点以上を得点できる生徒は、例外なく全て「正確で速い計算力」の持ち主である。
「丁寧で正確」であっても遅ければ、時間以内に全問を回答できない。
そこが1つの壁になっている。
数学は校内テストも入試も「速さと正確さ競う競技」なので、その本質を自覚して訓練しなければ「競技力」は向上しない。
机の上に時計を置いて日々練習しよう!!
さらにストップウオッチを置いて、毎回のタイムを計測しながら練習をする。
競技には時間がつきものだ。
陸上も競泳も0.01秒の差でメダルが取れるか取れないか、メダルの色はどれかが決まる。
東大入試では合格最低点は0.0001点まで表示される。
550点満点で小数点以下4桁で合否が別れるなんて、なんという世界か!!!
日々1秒の勝負を意識して訓練しなければ、その壁、今そこにある壁は乗り越えられない。







新高1重要 数学平方完成は最大値最小値を求める最強の道具

2024年3月12日 12:02
最初の授業で毎年恒例の「平方完成」の訓練をやりました。
この平方完成は高3の最後の最後まで出てくる。
なぜなら関数の最大値最小値を求めるためのいくつかの方法の中で、最も頻繁に使う道具だからだ。
関数の最大値最小値も高3の最後まで延々と出てくる。
なぜなら「最大値最小値存在の定理」を全ての関数について、確かめるためだ。
なぜ「最大値最小値の定理」が重要であるかと言えばこれが「微分;平均値の定理の前提定理」だからだ。
この「平均値の定理」こそが、高校数学の最重要定理とされている。
高校数学は「微積分法」をマスタ-することを目標としている。
その他の分野も微積分法と繋がっている。
「平均値の定理」は実は、2次関数でも適応できる。
次回はそれを説明しよう。
山の頂上が見えていれば、ふもとからの長い道のりも苦にならない(はず)


新高2重要 数列から数Ⅲ微分までの流れを教科書や青チャでつかんでおこう

2024年3月12日 11:40
数列は苦手にする生徒が多いが、数ⅡBの範囲というよりも数Ⅲの一部と考えておかないとあとあと苦労する。
数列→数列の極限→関数の極限→微分と一直線に繋がっている。
まず数列の総和、特に「等比級数の和」の計算が出来ないと、「等比級数の和の極限」が求められない。
この極限の概念こそが、微分の入り口になる。
「数列の極限」と「関数の極限」の2つに分かれるが、数列も自然数の関数であるから、同じ発想で解決できる。
この2つは「飛び飛びの数値(整数)を扱う離散関数=数列」か「連続した数値(実数)を扱う連続関数」かの違いだけだ。
学校授業では数ⅡB数列を学んだ後、約半年のブランクがあって数Ⅲ数列の極限に入る。
そのころには数列の内容をすっかり忘れていて、また一からやり直しとなる。
実に時間の無駄だ。
春休み中に、数Ⅲの数列の極限から微分まで読んでおこう!!





還暦老人お祝いされる

著者: tommyjhon
2024年3月11日 05:27
全国の毒舌ファンの皆様 おはようございます。

ということで、高校入試業務の中、国公立大学合格者の電話とメールが次々に乱入。
 今年は、一般的には一喜一憂と表現するはずが、六十一喜十一憂くらいの好成績(憂の数は不正確)
筑波大や名古屋大学にも受かり、その他の名門大学にも続々合格者が出現。模試の点数など決して“出来る学年”ではありませんでしたが、最後まで粘り強く(陳腐な表現なので使いたくはないが)、頑張ってくれました。


 退職まで残り三年で今の学校に拾ってもらい、二年目からは進路課長として仕事をさせてもらい、還暦を迎えた今年は最後のご奉公として、痛い腰に鞭打って頑張ってきたよかったと思っております。「こうすれば受験はうまくいく」と考えてきた要素を一つ一つ導入しただけなのですが、ここまで上手くいくとは・・・・・
学年主任も教務主任も進路主任もやってきた中で、前述の要素で最大限に重要なのは、「(優秀な)教員団に気持ちよく仕事をしてもらえること」だと思います。
 というか、自分自身にはそれしか取り柄がない。これは初めて学年主任をやった12年前の時からほとんど変わっていません。気持ちよく仕事をしてもらう秘訣は、①無駄なことはなくす、②手間のかかることは納得してもらう。③面白そうなことはすぐやる。だけです。


 この令和5年度IC高校卒業生を牽引していたのが、平成4年生まれの若手教員でありまして、本当に僕の息子世代なんです。この2人には、なんとか幸せな家族生活も経験してもらいたい。
この週末、その息子夫婦と一緒に。「お父さん、とりあへず還暦おめでとう、お仕事ごくろうさんで、旅行に行こう」という企画をプレゼントされ、かわいい孫たちと遊んできた。
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いきなり子育てカンガルー
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いきなりレッサーパンダ
場所は、伊豆半島大室山のお隣、伊豆シャボテン公園。
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高級な動物園らしい動物(トラとかキリンとか)は何もいないけど、ほぼ放し飼いなので、それなりのワクワク感がある。
ワタシの大好きなペリカンと。
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孫たちが大好きなのは、顔ハメ。
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お泊りは、↑のような子供たちが楽しい仕掛け満載の「あんだのおうちリゾート」
【公式】ホテル アンダのおうち 伊豆高原 (andanoouchi.jp)

子育て世代のみにターゲットを絞ったリゾートホテルであります。


ワタシ的には、伊東城ケ崎海岸は23歳ごろに、親友のアパートがあって、毎週のように遊びに行っていた場所で、とっても懐かしかったなあ。
さあ、今週は合格発表業務もあります。退職まであと3週間。








中学高校全学年 リスニング本格授業の開始 

2024年3月8日 12:33
入試におけるリスニングの配点が年々高くなっている。
大学入試共通テストでは英語配点200点の内、リスニングはリーデイングと同じ配点100点である。
リスニングは英文速読力と表裏一体の能力だ。
リスニングでは、英文の順通りに区切って意味を把握するが、速読リーデイングも順にスラッシュで区切って理解する。
共に前に戻って考え直す事は、決して許されない。
速読が苦手な生徒は、古典的な全文SVOC分析をやるので、目が文の前後を行ったり来たりしている。
順番に英文をブロックごとに切って理解するのが正しい速読法だが、リスニングも全くそのやり方でマスタ-する。
リスニングは入試問題をいきなりやるのは効果が薄い。
その前にまずは「英語の耳作り」が必須だ。
そこで、発音で音が繋がったり、音が消える典型例120を短文と一緒に練習して「英語の耳作り」をしよう。
その後でナチュラルスピ-ドのまとまった英文、さらには大学入試問題へと進んでいきます。

新中2重要 英語のスペルは発音と結び付けて覚えよう!!

2024年3月8日 12:04
昨日の受動態例文暗記では、スペルミスが多い生徒がいた。
英語は日本語のひらがなのように「文字と発音が一致した表音文字」ではないので、スペルを覚えるのに苦労する。
スペルミスをしない生徒は、リスニング問題も得意で、学年末テストで50点を取ったG君もリスニングが得意である。
リスニングが得意な生徒は、耳で聞いた発音をそのまま英語のスペルに置き換えられる。
つまり脳内に「発音とスペルの変換公式」が出来上がっているのである。
英文を覚えるのは、音読して「音として記憶する」の唯一最高の方法だ。
音として記憶されれば、再生する時も、脳内でその音が鳴り響いている。
その音にスペルを正確に結び付ければよい。

還暦老人が有終の美を飾るか?(そして政治)

著者: tommyjhon
2024年3月8日 05:48
全国の毒舌ファンの皆様 おはようございます。Tommyセンセです。

 ということで、今日も採点日。生徒が校舎に入れないようになってます。
したがって、卒業生(3年生)も合格連絡や後期対策でも学校に来られないのですが、現在、相当な好結果がでております。いずれ公式発表できるタイミングで卒業生の受験結果をお知らせいたしますが、国公立大学では昨日の時点ですでに昨年度合格者数に並ぶ結果となっています。私立大大学も慶応大学を除いてはほぼすべての私立大学で合格者がでています。卒業生の皆さん、本当によく頑張ってます。!(^^)! !(^^)! <m(__)m>。


 そして、卒業生の皆さんには、国立大学合格であろうとも、私立大学であろうとも、専門学校であろうとも、浪人であろうとも、誰隔てなく卒業記念&進路課長退職記念グッズをお配りいたします。


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来校の際は、ぜひ進路室にお立ち寄りください。




そして、現在国会の真っ最中ですが、少しだけ情報提供。
1)これだけの証拠写真がでているのに、なぜ、盛山文科大臣は辞任しないのでしょう? 旧統一教会の組織に解散命令を出すことのできる権限を持つ文部科学大臣に、その旧統一教会との密接な関係がある人物が就任しているというのは絶対におかしいでしょ。(100%の任命責任が首相にある)
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2)応援するれいわ新選組の山本太郎代表の質疑。




絶対に大手メディアで取り上げられないので、紹介します。
内容は、
1995年に1月という同じ時期に、阪神淡路大震災に見舞われた。その時は、国会で「阪神淡路大震災の特別復興予算」が計上された。しかし、今回は1月1日という国会が開幕していない時期にもかかわらず、「能登半島地震の特別復興予算」が建てられず、復興対策費の支出は“予備費”から捻出されるとになっている。これはなぜか?


と、全く政府の復興に対する本気度不足を追求しています。
政府としては耳の痛いことでしょうが、この能登半島地震に対する政府&内閣の対応は、正月におきたとはいえ、かなり弛緩しています。
みなさん、気づいてください。今の政府自民党は政権担当能力がありません。現野党の連合政権の方がまだましだと思います。政権を交代させましょう。










25年新課程大学入試 数学の負担が増える 特に文系生

2024年3月7日 12:48
今の新高3が受ける25年の共通テストは、数学の範囲が広がり負担が増える。
数学ⅠAと数学ⅡBCの2本立てだが、数Cに従来数Ⅲ範囲だった2次曲線と複素数平面が含まれる。
理系生は前期筆記試験の範囲なので、どうという事もないが、文系生は負担が増える。
特に複素数平面は数Ⅲの極方程式の概念が含まれるので、文系生には難しい。
理系生は数学ⅡBCで選択問題になる3題をどう選ぶかが、悩みのタネだ。
従来の「鬼門の数列」を避けて、複素数平面を選ぶ手もありだろう。
文系生と共通問題なので、理系生には簡単になるため狙い目問題かもしれない。
文系の数学範囲が増えたのはなぜか??
私は、近い将来、文系理系の区別撤廃をする第一歩と見ている。
文系生はさらに数Ⅲ微積も入試必修科目になる可能性がある。

新高2 積分体積 バ―ムク―ヘン求積法は使いこなせるようにしておこう!!

2024年3月7日 12:31
静高授業では、どうやら数Ⅲの面積体積は高3の1学期に持ち越しのようだ。
複素数平面は数学C範囲なので、さらに進行が遅れそうだ。
積分体積では、Y軸回転の体積で昨日のバームク-ヘン求積法を使う。
公式は簡単で、その根拠となる式変形も求められない。
校内テストでも証明不要で使える。
「余談」だが、「バームク―ヘン求積法」は通称、あだ名で,正式には「円筒殻求積法」という。
駿台予備校の講師だった安田亨氏が最初に使ったと言われている。
この公式を使えば簡単だが、その先には「部分積分」が待ち構えている。
昨日はさっそく、部分積分で詰まる生徒が多かった。
だから、言わんこっちゃない。
積分計算練習が圧倒的に不足している。
年単位で不足しているので、放置すると浪人は必至である。
昨日の問題は全て入試問題だが、静高の演習授業でこのレベルの数Ⅲ積分体積をやるのは、2学期になる。
2学期は共通テストに時間を割くので、のんびりやっていられない。
今しかないので、いま積分求積を完全にしよう!!
次は9日に6時から青チャ対応問題の演習です。





  

新中2重要 箱ひげ図が今年の静岡県公立校入試に出たので解いてみよう

2024年3月7日 12:05
今年の公立高校入試では「資料と統計」が独立の大問として出た。
新星新2年生は全員が解けます。
高校数学では「データと分析」と呼ばれる重要分野だ。
新2年生は「5数要約と最大値最小値、範囲、箱ひげ図」について完全に理解してるので、全員が解けるはずだ。
だが、今年の受験生は、それを理解していたかどうかかなり怪しい。
あの入試問題を解くためには、ヒストグラムと比較する能力も必要だ。
新星の今まで知識を動員して解いてみよう!!

新中3重要 条件付確率と「原因の確率」から「ベイズの定理」へ

2024年3月7日 11:53
昨日の条件付き確率は、なかなか難しい問題だった。
まず「条件付き確率の公式」の意味を理解しよう!!
Pa (B)はピ-ビ-ギブンエ-と読む。正式の書き方は世界共通でP(B|A)だが、なぜか高校数学の教科書は、この変な書き方をするので、戸惑う。
P(B|A)=P(A∩B)/P(A)①は、「事象AかつBが起こる確率÷事象Aが起こる確率」という意味である。
事象Aが起こるという条件が付いているので、これが「分母の起こりうる全ての場合」となる。
最初のページで集合の図があり、説明をしたが今後も出てくるので慣れてしまおう!!

さらに確率の乗法公式というものがあり
P(A∩B)=P(A)P(B|A)②となる。
この式は①の分母をはらっただけ=両辺にP(A)を掛けたものだ。
この原理は樹形図を使って説明した。
重要なのは最後の例題10-3の問題で「不良品問題」という名で有名だ。
青チャのP432;例題63にあるが、解き方は昨日教えたやり方とは少し違う。
こちらも目を通しておこう。
これは確率の分野では「原因の確率」と呼ばれ、「不良品であった」という結果が条件として与えらえていて、「それが工場Aのものかどうか」という「原因」の確率を求めている。
複数の工場で同じ製品、部品を作っている場合に、不良品を出している確率が最も高い工場を割り出すためにこの方法を使う。
原因工場を突き止めたら、さらにどのライン、どの機械の不良品率が高いのかを突き止めていく。
この「原因の確率」から「ベイズの定理」へと発展していくが、それは静高入学後の話になる。


















ワタシの根本思想(還暦老人ブログを語る)

著者: tommyjhon
2024年3月7日 05:40
全国の毒舌ファンの皆様 おはようございます。Tommyセンセです。

ということで、本日は採点日。
 学校で缶詰めとなって一日中答案の採点をする。一昨日、昨日、今日と、先生方は定刻になると一斉に学校を追い出される。先生方が揃って仕事場から帰るのだが、この風景は極めて珍しいものである。普通、ワタシ達は仕事が終わった者から適当に帰宅しはじめ、残ってサービス残業(部活・教材・校務など)を勝手にやり、概ね仕事を与えられない老人からバツが悪そうに帰っていくようになっている。
でも、この時期だけは管理職が学校を管理するのが絶対条件になるので、管理職以上に居残りすのは許されない。


 したがって、いつものように生徒と向いあうことができないので、比較的余裕がある。
余裕があるついでに、今までブログに載せていないことを告白してみる。
ワタシは、「Tommyセンセ」を名乗り、37歳の頃からネット上で日記なるものを書きづづけてきた(キーボードをたたき続てきた)。もちろん、これにはお手本がある。
 山口瞳 - Wikipedia
若い者は全然知らない作家だろうが、ワタシは、山口瞳の新刊が出るたびに書店に走って行った者の一人である。当時はアマゾンなどなかった。
こんな方である。
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この山口瞳(作家には敬称をつけなくていいことになっている)は、
1963年(昭和38年、ワタシが生まれた年)に 『江分利満氏の優雅な生活』で直木賞を受賞している。この作品も10代の頃読んだ(変わったガキだ)
江分利(エブリ)満(マン)というのは、どこにもいる男という洒落で、山口瞳自身のことを指す。これは、徹底的な私小説の作家である。
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この作風にインスパイアして、「Tommyセンセの毒舌日記」が生まれた。
そして、山口瞳は、
『週刊新潮』に31年間もの間、死ぬまで一度も穴をあけることもなく、コラムを書き続けた。これは、『男性自身』というロングセラーとしてまとめられている。
なので、Tommyセンセも、明らかに外山和之という一教員であるのだが一応、主人公がTommyセンセということで成り立たせている。


WIKI(ウィッキ)にも編集されているが、山口瞳が『男性自身シリーズ、私の根本思想』の中で、自身の戦争に関する思想を述べている。
以下は、ウィッキを編集したものである(原本を探すには時間がかかるので)


<以下抜粋>
「我が生涯の幸運は、戦争に負けたことと憲法九条に尽きると思って居る」
「人を傷つけたり殺したりすることが厭で、そのために亡びてしまった国家があったということで充分ではないか」
「もし、こういう(非武装の)国を攻め滅ぼそうとする国が存在するならば、そういう世界は生きるに価しないと考える」

<終わり>


反論があるだろうが、ここに「最後に、家族だけは絶対に守る。家族を守るためになら竹槍も使う」
というフレーズを使えば、まさしくリバータリアンの思想である。
一時期、(嘘つき戦争賛美作家である)阿川弘之や、(意図的なのか無自覚のままか、知らないが、結果的に日本人を右側に傾けてしまった)司馬遼太郎なども好きになって、右翼っぽくなったこともあるが、やっぱり最後は「山口瞳流のワタシの根本思想」に落ち着ていいる。



「もし、こういう(非武装の)国を攻め滅ぼそうとする国が存在するならば、そういう世界は生きるに価しないと考える」
いい言葉だな。
ワタシなりの“日本”という国の解釈は、


 東アジアの隅っこに、度重なる戦争がいやで大陸から逃げてきた人々が作った国がありました。その恵まれた技術力を生かし、大陸の文明を上手に受け入れて、(戦国時代のような)多少の内乱はあったものの、天皇制という中央集権国家を作り上げて、今まで1500年くらい反映していました。
1800年代後半から、欧米列強の日本に対する争奪戦が始まりました。日本は稲作文化を中心に人口過密な国であり、労働集約型の生産体制を使って列強との貿易関係を作り上げて一流国近くまではたどり着きました。
 その後、アメリカ帝国の巧妙な罠にはめられ太平洋戦争を始めてしまい、結果的には世界で唯一の被爆国となり、アメリカ合衆国の属国になりました。
しかし、そのアメリカ帝国(合衆国)の開明派(GHQ)の手によって占領下に作られた日本国憲法は、日本を徹底的な平和国家とするように構成されており、アメリカ合衆国側から見れば、
「自分たちが日本支配のために作らせた憲法が、逆に日本支配の邪魔をしている」構造になっています。
この矛盾する支配構造の中で、むかしから手先が器用で勤勉な国民性によって、かろうじて生きながらえているのが今の日本です。


そしてTommyセンセはいつも思うのです。
こういう国を滅ぼうそうとする国が仮にあるならば(たとえそれが中国であろうと、アメリカであろうと)、そんな世界は、生きるに値しない。


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