浜医と静大工学部の合併問題はフリーズしたままだが、上位の私大では私立医大を吸収合併しようとする動きが見られる。
いま注目されているのが、新宿区にある某巨大私立大学が、同じ新宿区にある私立医大を吸収合併しようという動きだ。
新宿区にはもう一つ私立医大があるが、そちらは前女性理事長が横領背任で逮捕されているので、別だ。
この某巨大私立大は長い間、港区にあるもう一つの名門私大とトップ争いを続けてきた。
そちらは医学部があるので、自分達の方が格上だと主張していて、そこが癪の種だった。
そこで目と鼻の先にあるT医大に目を着けた。
T医大は文部科学省高官の息子を裏口入学させる代わりに、政府の補助金をもらうという贈賄刑事事件を起こして逮捕者を出し、大学病院も経営難だ。
マンモスW大は辣腕理事長による財政運営が好調なおかげで、内部留保がたまっているこの機会にT医大をM&Aで吸収しようという魂胆だ。
ライバルK大との 偏差値競争ではW大が競り勝っているが、ここでさらに差を着けようと意気込んでいる。
ひとつ障害があるが、それはT医大が東大医学部の植民地として長年に渡り医師や教授を派遣してもらってきたことだ。
東大卒の医師としては、格下のW大の傘下に入るのはプライドが許さない。
とはいえ、文部科学省としては、赤字の私大はさっさと潰せと財務省からせっつかれているので、渡りに船だろう。
これがうまくいくと、大学病院が赤字の他の私立医大もM&Aの流れに乗るかもしれない。
単独で生き残れるのは、関東では慈恵、順天堂、日医、昭和、東邦と政府系の自治医くらいだろう。
受験生にとってもいいことがある。
医大が総合大に合併されれば、私大医学部につきものの裏口入学と寄付金と呼ばれる賄賂が皆無とはいわないまでも減少することだ。
東京医大卒よりも早稲田大学医学部卒のほうが、巨大なOB会のネットワ-クを活用出来る。
共立薬科大が慶応大に合併されてOB,OG達が突如として慶応大薬学部卒扱いになり、慶応のステイタスとOB会のネットワ-クのメリットを手にしたのと、同じことが起こる。