靜高理系の共通テスト平均点では物理と生物に天地の差がある。
物理は総数131名で平均点80点、生物は31名で平均点50点と何と30点もの大差がある。
1科目だけで30点の差が着くと、合否はほぼこれだけで決まってくる。
特に医学科では共通テスト1000点満点で、10点差どころか、ほんの2、3点差で合否が決まる。
なぜ物理と生物でこれほど大差がつくのか??
理由は生徒の資質と科目の特性にある。
①資質差、能力差
物理は数学と一体の科目で高校数学の応用分野だ。
物理計算には高校数学の公式が多く使われる上に、力学分野は微積分で解く問題も多い。
高1で学ぶ物理基礎はまだ「数値計算」を求める問題が多いが、高2高3で学ぶ物理はそのすべてが文字式解答だ。
記述答案の中身も全て文字式公式で埋め尽くされている。
高校数学が得意な生徒はこの「文字式操作」が得意で、反対に数学が苦手な生徒は「文字式操作」が苦手だ。
文字式操作は頭の中で暗算処理する要素も多いので、能力差が得点差に直結する。
生物選択者は文字式操作が苦手なので、消極的選択によって生物に逃げてくる。
②科目傾向の差
物理の入試問題は「究極のワンパタ-ン」問題で、高校3年間で同じ問題をうんざりするほど何度も解く。
高校物理内容は「物理学説史」なので過去に行われた有名実験の再現問題がほとんどだ。
しかも実験数が極端に少ない。
高校物理と現代物理学は全く別物で最新研究やその成果が入試問題として出題されることはない。
だから入試科目としてこんなにおいしい科目はない。
反対に生物は最新研究とその成果が入試問題に頻出する。
初見の問題が多く受験生の多くが面食らう事がしばしばだ。
さらに生物は問題文がやたら長くて、問題文を読み終わったら最初の部分はもう忘れているくらいだ。
問題文を読むだけで試験時間を使ってしまい、問題を解く時間がわずかになるため、じっくりと考えていられない。
この生物長文問題は共通テスト、前期記述テストともに共通した特徴である。