新共通テスト現高1受験 数学の印象 変更は数Ⅰのデータの分析と数C
2022年11月12日 13:36
令和7年の新課程対応となる共通テストの試作問題が公表された。
数学は全体的に大きな変更はないが、数ⅠAでとにかく評判が悪かった「データの分析」が大幅に改良された。
過去2回の共通テストでは、「データの分析」は、不必要な無駄文章がだらだらと続き、最後まで問題文を読んでいくと、初めの方の文章を忘れてしまうと、非常に評判が悪かった。
ただでさえ全体の問題量が多く、時間が足りないのに「データの分析」に時間を食いすぎて、制限時間内に全問回答できないという批判が、多くの教師や専門家から寄せられていた。
今回の試作問題は文章量を大幅に減らして、すっきりした内容になった。
面白いのが、選択肢から一つのみの正解を選ぶのではなく、正解が3つから全て不正解までの中から選ぶ形式になったことだ。
社会科の選択肢問題と同じ形式を取っている。
この形式は選択肢ごとに正誤を判定すると解きやすいので、難易度はかなり下がる。
数ⅠAの平均点はかなり上がるだろう。
少なくとも今年のように、平均点が30点台という悪夢はないと言える。
反対に数ⅡBとCは数学Cでかなり難易度が上がる。
数学Cは数Ⅲにあった「2次曲線;楕円と双曲線」と「複素数平面」が含まれるので、文系生には明らかに負担が増える。
特に複素数平面は数Ⅲ範囲でも難易度が高く、平均点を下げる要因になる。
理系生にとっては、筆記試験範囲と重なる単元が多くなり、効率的な受験勉強ができるメリットがある。
必答問題3題に加え、4題の選択問題から3題を選ぶ形式だが「確率変数」を選ぶ受験生は少数と見られるので、実質的に「ベクトル」「数列」「2次曲線と複素数平面」の必答形式に近い。
従来は「数列」に難問が多いので、「ベクトル」を速く仕上げて「数列」でいかに失点を防ぐかが勝負だったが、「2次曲線と複素数平面」でも時間がかかるので負担が大きい。
将来、文系生にも数Ⅲを入試必須科目にする布石ではないか、という疑念も持たれる。
個人的には大賛成だが、数学が嫌で文系に逃げた生徒には災難だ。