答案が返ってきた時点で、各自の予想点とのギャップを分析する事は大変大事だ。
分析レポ-トとして具体的にしっかり書けるかどうかも、学力の差である。
ただの反省文では「次はもっと頑張りたい」で終わってしまう。
自分の弱点を冷静に分析し、改善のための具体的な対策を明示しなければ意味がない。
最重要の数学について
ある女子の分析レポ-トは大変優れていた。
「yがXの関数であるものを選べ」という問題に対して、「Xの1つの値に対して、Yの値が1つに決まるかどうか」ではなく、「Xが2倍、3倍となったらYも2倍、3倍となる」と考えてしまったので、Yが無数にあるものも含めてしまった。
これは数学教育上重要な問題を示している。
関数の特徴を、関数の定義と取り違えているのであって、関数の特徴そのものは間違えではない。
数学教育で最も優先すべきことは「定義を本質的に理解することであり、具体的には全ての定義を証明できるようにする」ことだ。
大学入試の数学問題では、難関大学ほど証明問題を多く出す。
高校入試でも静岡県公立高校入試問題で配点が最大の問題は「円と図形の証明問題」である。
さて、関数の定義は数学史上最大の天才であるレオンハルト.オイラ-によってなされた。
「関数とは一つの数Xを代入すると、それに対応した数f(x)が必ずひとつ決まる仕組みの事」
「主変数と従変数を1対1に対応させる仕組み,機能=function」からfという。
この仕組みを本質的に理解するのは、実は中学1年生では難しい。
高校数学を学ぶ段階で、深く理解する事なのである。