ノーマルビュー

英語教材としての東大入試問題

2023年11月20日 14:35
土曜日の高1英語授業では、東大の総合読解問題の演習をやった。
東大の入試問題の中では、英語は簡単で、演習用にはお手ごろだ。
難問ぞろいの数学入試問題とは、対照的である。
東大の英語入試問題には、明らかな意図がある。
英語の多様な能力を試すという意図と同時に、高校生用の英語教材はかくあるべし、というメッセ-ジだ。
高校生用の英語教材は難しすぎてはいけない。
とくに英単語は、文部科学省の標準単語リスト程度に収めたたい。
だが、内容は深みのあるものを提供する。
特に、随筆文、小説文にその特徴が表れている。
土曜日にやった「あるアメリカ人女性記者のイラン体験記」は、短編としても深い内容で、最後のドンデン返しは東大入試英文の特徴でもある。
アメリカ政府とイラン政府は文字通リの「不倶戴天」の天敵で、相容れるところが全くない。
現在もアメリカ政府による制裁措置が継続中で、イラン国民は経済的には厳しい生活を強いられている。
この短編では、イラン国内を移動中の検問所で、パスポ-トチェックを受けたアメリカ人女性記者が、拘束されるかどうかという緊迫した場面を描いている。
検問所の衛兵は「まだ髭を剃るまでの年齢に達しているかもわからような、少年」である。
女性記者について、パスポ-トの点検と質問を繰り返した衛兵は、最後に「肩をしゃんと伸ばし、深呼吸をして、顔を赤らめていった。」
「私たちは、今日のことを決して忘れません。あなたは、私たちが出会った最初のアメリカ人なのです。イラン.イスラム共和国へようこそ。アラ-のご加護を。」とペルシャ語で話した。
そこにはアメリカ人に対する反感も、憎悪もみじんもなく、ただアメリカ人に対する憧れと初めて出会った喜びが溢れていた。
若きイラン人にとってアメリカは「自由と民主主義の国」であり、民主化運動のさなかにあるイラン国には希望の光が見えていることを、この少年衛兵たちに垣間見た瞬間でもあったのである。
このような優れた英文を入試に出す東大は、やはり日本一の大学である。






高校生重要 河合マーク模試に見る平均点推移 最大の鬼門数ⅠA 

2023年11月20日 13:18
共通テスト数学ⅡBで、最大の鬼門は数列だと書いたが、全科目中で最大の鬼門は数学ⅠAだ。
これはセンタ-入試時代には見られなった特徴で、共通テスト2年目の2022年1月実施の数ⅠA問題が、過去最低の平均点になったために、全受験生にパニックを巻き起こした。
静高発行の合格体験記にも、「当日は数学終了後からの記憶がない」と書いている生徒もいた。
これは思考力重視という方針を強く出しすぎたための現象でもあった。
さらに、文章の理解力という、数学本来の能力から外れた能力も試そうという無茶な問題があったためである。
それは「データの分析」の問題で、問題文文章が異常に長すぎて最後まで読んでいくと、最初の内容を忘れてしまうくらいの文章量だった。
おまけに、何を問うているのか解りづらい文章で、解答時間が掛かりすぎるため、解答自体を放棄してしまう生徒もいた。
だが、事の本質は、数学ⅠAがそれぞれ独立した単元の集合体であり、集合と論理、整数論、平面幾何のように計算力勝負ではない単元だったために余計に時間が掛かったことにあった。
では年間推移データを示すと
現役
①42.2点→③50.1点→④54.9点 12.7点アップ
浪人
①57.6点→③58.5点→④65.1点 7.5点アップ
このように現役のアップ点数のほうが、浪人のアップ点数よりも高い。
かなりの差があり、数学ⅠAは浪人しても点数が上がりにくい科目であることがわかる。
ここが数学ⅡBとの大きな違いだ。
数学ⅡBでは15点ほど浪人生は伸びているが、数学ⅠAではその半分の伸びに留まっている。
現役生は浪人生との差を詰めるためにも、数学ⅠAの得点を上げることはいい戦略である。
では、どうしたら数学ⅠAの得点を上げるかが問題になる。






ハマスとイスラエル

著者: tommyjhon
2023年11月20日 05:49
全国の毒舌ファンの皆様 おはようございます。Tommyセンセです。

ということで、ジェノサイドが白日の下で繰り返されている、ガザ地区。
何で、日本は停戦への主導権を取らないのだろう。ここまで、アメリカ様の意向を忖度していることで、国際社会での立場がどんどん悪くなっていくと思うのだが・・・・


本日は、全く報道されていない、ガザ地区の病院についての新知識。
イスラエルの戦争犯罪 (tanakanews.com)(田中宇先生の公開サイトから)


<ここからコピッペ>
  表向きの報道では、ハマスがこっそりシファ病院などの地下に司令部を作って運営してきたことを今回初めてイスラエルが探り出して攻撃・突入して潰した感じになっている。だが、実際は全くそうでない。

シファ病院の敷地の地下に広大な地下室群を作ったのは、オスロ合意前の1980年代にガザを直接支配していたイスラエルだった。イスラエルは1983年にパレスチナ人への融和策としてシファ病院を改築し、その時に地下室群も作った。
(Hamas leaders believed hunkered under Gaza hospital)


(病院の敷地は1940年代にパレスチナを支配していた英国軍の宿舎として創設され、英国が撤兵する過程で病院に作り替えられ、1950年代からエジプトに移管されていた)オスロ合意後、ガザの統治はパレスチナ自治政府(PA)に移譲され、2007??年にPAが西岸のファタハ(アッバース政権)とガザのハマスに分裂した後、ハマスの支配下になった。(ハマスを勝たせたアメリカの「故意の失策」)


イスラエルは時折ハマスやガザ市街を攻撃し続けたので、ハマスは早い時期から人間の盾作戦を採り、イスラエルが作ったシファ病院の地下室群を利用し、そこからトンネル網を経由してガザ市内の他の施設などに行けるように拡充した。
シファ病院には、イスラエルの攻撃で負傷した市民が運ばれてくるので、世界からガザに来ている記者たちが病院に取材に訪れるが、ハマスの幹部らは自分たちを撮影しないこと、ハマスが病院を拠点にしていると報道しないことを条件に、記者たちの取材に応じていた。
ハマスは記者の病院訪問を歓迎し、イスラエルの攻撃で負傷した入院患者たちをどんどん撮影して報道してくれ、俺達を撮らず、患者を撮れとけしかけていた。
(Top Secret Hamas Command Bunker in Gaza Revealed July 29, 2014)


ハマスがシファ病院を拠点にしていることは公然の秘密だった。記者たちの中にはユダヤ人も多く、ハマスの病院利用は報道されなくてもイスラエル側に筒抜けだった。イスラエルは、自分たちが作った地下室などシファ病院をハマスが使っていることを知りつつ黙認していた。ハマスもイスラエルの黙認を知っていた。
今回の戦争でIDFの地上軍がガザ市街に入り始めた時点で、IDFがシファ病院に突入してくることをハマスは予測し、ハマスが病院を使っていた痕跡を消してトンネル網経由で退避していたはずだ。イスラエルも、ハマスが逃げたことを十分予測できたはすだ。
(Shifa Hospital Bunker - How Would They Know?)


それなのに、イスラエルは開戦直後からシファなどの病院群を空爆・射撃し続け、入院患者や避難民をたくさん殺す戦争犯罪をわざわざやらかした。
それでハマスが掃討できたのなら少しは合理的だが、ハマスは事前にやすやすと逃げ出しており、ハマスを標的にしたとイスラエルが豪語する病院攻撃は全くの誤爆だった。
イスラエルは、少し考えれば人道犯罪の誤爆を回避できたのにそうせず、おまけにハマスを逃して掃討できていないのにハマスを掃討したと宣言している。超間抜けだ。
<コピッペ終了>


ワタシ達は、“病院に空爆”と聞いて相当なショックをうけたけれど、
ここまでの経緯がわかると、
“間抜けだ”といわれる意味もわかる。








❌