夏休みになると思い出すのは、
スイカ、麦藁帽子、田んぼのカエル、きれいな姉さん先生、は吉田拓郎。
塾長は静高時代の駿台夏期講習だ。
高3の夏休みになると静高生は大挙して、東京お茶の水にある駿台予備校の夏期講習に参加した。
講習には、おもに東京都内や関東近縁から、進学高校の受験生が殺到した。
その中では、静高生は遠距離の外様だが、当時の静高生は東大合格者23名で全国29位、神奈川聖光学院や愛知の東海高校の倍の実績だったので、皆堂々としていた。
2週間程度の標準カリキュラムにオプション講座も追加するので、かなりの過密スケジュ-ルだ。
では学力が着いたかと言えば、得点力の向上は皆無に等しかった。
問題量が少なすぎたのである。
その点では全ての静高生も大同小異だった。
現在の高3生の8月は、共通テスト(センタ-入試)まで4か月か、せいぜい5か月なので、そんな無駄な時間は使っていられない。
一方で今の中学生、特に附属中生には、英語の短期留学が人気がある。
これは中1と中2に限られる現象だが、たまに中3で短期留学に出かける附中生もいた。
それは単に高校入試対策の夏期講習をサボリたかっただけだ。
中学生の英語短期留学は「英米旅行に英語講習がおまけでついたもの」と考えればよい。
駿台の夏期講習同様に得点力の向上は皆無だ。
中3夏期講習をさぼったその生徒は、当然ながら静高入試には落ちている。
中1と中2で短期留学するのであれば「いつかここに戻ってきて、オックスフォ-ド大学で、正規の留学生として本格的な勉強や研究をしよう。」というモチベ-ションを持って帰ってこよう。
日本人大学生の海外留学、特に英米の有名大学への留学は、一時に比べて急激に減少している。
それだけ今の若者は野心的では無いのだろうか。
ごく最近まで、英米圏の有名大学の留学生は中国人が圧倒的大多数を占めていた。
ところが、習近平主席が英米文化の排除を打ち出してから、英米留学は目の敵にされて、急減している。
いままで中国人留学生の英語力に圧倒されて、事前の英語力テストで振り落とされていた日本人は今がチャンスだ。
円安もそうそう長くは続かない。
中学生が大学生になるころには円為替レートも元に戻って、経済的負担も軽くなるだろう。
そのときまで、国内の英語学習の資源をフル活用して、爪を研ぎ、牙を磨いておこう。