中3重要 内申オール5でも静高に不合格 3段階選抜のトリック
2025年1月25日 10:44
入試にはデマや都市伝説に属する誤解が多いが、静岡県高校入試でも「合否判定」についてトンデモ説が横行している。
静岡県教育委員会が発行している「入学者選抜要領」を隅から隅まで読めば、トンデモ説がデタラメであることが理解できる。
その1)静高に合格するには、評価点(内申点)が40以上が必要。
全くの嘘、デタラメです。
評価点32でも合格するし、オール5でも不合格になる。
だからこそ、新星生に多い「オール5」の生徒にいつも警告を発している。
評価点45のオール5の生徒が評価点32の生徒に負ける理由を説明しよう!!
その2)評価点は学科試験総合点に合算されて、合否判定される。
これが全ての風評の元凶である。
「入学者選抜要領」のどこにも評価点を合算するとは書いていない。
それをやると合否判定が複雑になり、さらにボーダラインで評価点と学科試験点のどちらが優先されるのかという本質的な問題が発生する。
つまり評価点合算方式を取ると合否判定で、非常にマズイ事が発生する。
3段階選抜方式で、第1段階合格者の最低合算点(ボーダ-ライン)が、第3段階合格者の最低合算点を下回る事態が発生する。
本番入試の合計得点の高い生徒の方が不合格になり、低い生徒が合格する逆転現象が発生する。
例)
第一段階のボーダ-ライン
①評価点40点+学科試験点170点=合計210点
第三段階のボ-ダ-ライン
②評価点33点+学科試験点180点=合計213点
この下に①を上回る212点、211点が複数いても不合格になる。
評価点を2倍、3倍して合算しても同じ現象が起こる。
その3)
評価点合算方式を取らないので、オール5の生徒が不合格になる例
③評価点45(オール5)、学科試験点164点
④評価点33、学科試験点177点
第三段階では③よりも④の生徒が評価が高いので合格する。
評価点を2倍、3倍するやり方でも、同じ。
その3)これがトドメ!!
評価点を合算しなくても学科点が低い①170点が合格し、学科点が高い②180点未満が不合格になる不公平は解消されない。
だが、「入学者選抜要領」の最後の項目を読むと、第1段階、第3段階の幅は「前後10%の範囲において、各学校の裁量とする」とある。
これがトリックの本質で75%の第一段階選抜を65%と下げ、第三段階選抜を35%と上げることもできるのでその3)が起こらないように調整できる。
第一段階の学科点ボーダラインと第三段階の学科点ボーダ-ラインをぴたりと一致させることが出来る。
時間軸については特に規定されていないので、最終的につじつまが合っていればよいのだ。
このように考えていくと、最終的な合否判定は単純に学科試験の得点順に並べた結果と大差がないのである。
受験生にとっても静高にとっても、公平で都合の良い合否判定が行われていることになる。
評価点5の重みが、1学年144名で静高合格42名の附属中と、1学年135名で静高合格3名の高松中で同じであって良い訳が無いのである。