ウクライナ戦争が、トランプ大統領の登場で停戦に向けて動き出した。
高校地理には「世界の民族.領土問題」という章があり、地理資料コンプリ-ト最新版にはパレスチナ問題と並んでウクライナ戦争が取り上げられている。
ロシアのウクライナ侵攻は、事前にアメリカが情報をつかんでいたので、急遽ウクライナ派兵していれば、未然に防げた。
バイデン前アメリカ大統領はなぜウクライナに派兵しなかったのか。
アフガニスタン派兵で散々苦労したから、もう海外派兵はこりごりだという思いが強かったからだ、というのが一般的な解説だ。
「アメリカは、もう世界の警察官ではない。」という彼の発言がそれを示しているというが、本当だろうか。
私の見立ては「ウクライナにロシアと戦争をさせたかったから」だ。
ウクライナはアメリカにとって、敵国に近い立場だった。
その理由は、全てアメリカの仮想敵国中国との関係にある。ウクライナは中国と経済的にも軍事的にも友好関係にあった。
その内容は
①中国の経済圏構想である「一帯一路構想」に積極的に協力していた。
一帯一路経済圏構想は中国を起点に、トルコ、ロシア、ウクライナ、オランダ、イタリアと結んだシルクロ-ドラインが機軸だ。
ロシアまでは仕方がないとしても、EUまで入り込むのは許せないのだ。
ロシアとオランダの中継点としてウクライナが積極的に関与してきた。
この中継点であるウクライナが戦争状態になれば、一帯一路経済圏のルートは分断され、中国の目論見は崩れる。
さらに最近、面白いテーマが浮上してきた。
それはレアメタルである。レアメタルは埋蔵量産出量とも中国がダントツの世界1位で、世界の 70%のシェアを握ってきた。
ところがウクライナにも豊富なレアメタル資源が眠っていることが、トランプ大統領の取引き条件提示で明らかになった。
ロシアのウクライナ侵攻の最大の目的も、東部地域に広がるレアメタル鉱床だった。
中国は、ロシアに先んじてウクライナのレアメタルも抑えてしまえば、世界戦略上の優位をさらに強固なものにできると以前から画策していたのである。
中国恐るべし。ウクライナ戦争でこの目論見は見事に外れた。
②現代の戦争では最重要兵器は航空母艦である。
湾岸戦争でもアメリカ空母艦隊はその圧倒的威力を見せつけてきた。
その空母を中国はいままで保有していなかったので、制海権&制空権でアメリカには対抗できなかった。
ところがあろうことかウクライナは航空巡洋艦(中型の空母)「ヴェアリヤ-グ」を中国に売り渡した。
これにアメリカは激怒したのだ。
空母の建造運営は高度の技術が必要で、建造と運営はハイテク技術が詰め込まれている。
それをそっくり中国に売り渡したのだ。
案の定、中国は「ヴァリャ-グ」を改造して航空母艦「遼寧」を就航させた。
さらにこのノウハウを生かして「山東」「福建」と後続空母を次々と建造して、大規模な空母艦隊の編成に乗り出している。
これで今までアメリカ一国が独占していた「空母による世界全域の制海制空支配」が崩れようとしてる。
ウクライナ許すまじと激怒したのは当然だ。
ウクライナに対する報復と中国の一帯一路経済圏をつぶすには、ウクライナにロシアと戦争をさせるのが一番だ、と考えた。
さらにロシアの軍事力を削ぎ、経済力を低下させることが出来れば一挙両得ならぬ三得になる。
ウクライナ戦争も3年が経過し、当初の目的は完全に達成したので、そろそろ手打ちにさせようかというところだろう。
地理の学習にはこのような「地政学」の要素が含まれる。
共通テストにも「プーチンの野望」が垣間見える問題が出ているが、さてそれは何でしょう??
即答できれば、君は地理の上級者だ。
おそらく、高3の田代君と村松君は答えられる。