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静高進学資料 興味深い事実5 共通テスト社会科選択科目に時代の流れ 負担回避が理由

2025年11月16日 13:13
共通テストの社会科選択科目には時代の流れを感じる。
入試の社会科選択科目と言えば、かつては世界史と日本史が王道で、地理はマイナ-な科目、倫理政経などは物好きな生徒しか選択しなかった。
23年の静高では文系理系合わせて
世界史B75名 日本史B91名 地理B130名 倫理政経72名となっている。
世界史選択者と倫理政経選択者がほぼ同数というのは、大いなる驚きだ。
地理がダントツの1位であるのは理系生の選択者が120名とその大半を占めているからだ。
理系クラスでは地理選択を半強制的に行っている。
平均点で見ると
世界史B75点 日本史B70点 地理B70点 倫理政経66点と世界史が一番高い。
文系理系別では
地理が文系79点 理系69点で最も高い。
社会科の王者であった世界史日本史から地理と倫理政経に受験者が大きくシフトした理由は単純だ。
世界史日本史は暗記量が膨大で負担が大きいが、地理と倫理政経は暗記量が少なく手ごろだ。
ただこれだけが理由である。
共通テストはもともと科目数が多かった上に新たに情報Ⅰと数学に数学Cが加わり、現役生は要求される知識量がさらに膨大になる。
世界史Bと日本史Bは25年度からそれぞれ世界史総合&探求と日本史総合&探求と名称は変わるが、暗記量が多いのは同じだ。
受験生の世界史離れ、日本史離れは今後も続くだろう。






靜高進学資料 興味深い事実4 共通テスト英語数学平均点と文系理系の差

2025年11月16日 12:35
23年の共通テストでは英語数学の平均で、文系理系に面白い差がある。
英語では
リーデイング
文系73点 理系73点
リスニング
文系80点 理系79点
リ―デイング、リスニングとも文系理数の差が全くない。
これは印象と異なり意外だ。
文系と言えば「英語命」とばかりに英語大好き人間が多くて、平均点も理系を圧倒していると思われるが、実際は理系と平均点が完全なイーブンである。
この事実は理系だから英語苦手だと理系を言い訳にしている生徒には、耳が痛い。
理系を口実に英語学習をサボるなと声を大にして言いたい。
数学では
数学ⅠA
文系65点 理系75点 10点差
数学ⅡB
文系67点 理系82点 15点差
数学ⅡBの方が文理差が大きい。
これは理由が2つ考えられる。
理由の一つは数学ⅡBでは中心科目に数列と微積分があり、これこそ理系生が数学Ⅲで学ぶ本命科目であるからだ。特に微積分では数Ⅱの微積は数Ⅲ微積に比べて計算が楽で子供だまし程度である。
理系生のメンツにかけて微積は満点を取ろうとする。
数列も数Ⅲの「数列の極限」で再度一から学習するため、理系生は得点力が高い。
2つ目の理由は数ⅡBは計算量の多い問題が中心のため、どうしても計算力の高い理系生が有利だ。
加えて文系は志望校を私大に絞っている生徒も多いため「付き合いで受ける共通テスト数学」ではおざなりになる。
新課程では数学Cも加わるので文系理系の得点差はさらに広がるだろう。

靜高進学資料 興味深い事実3 共通テスト平均点 理科で天地の差 物理と生物

2025年11月16日 12:03
靜高理系の共通テスト平均点では物理と生物に天地の差がある。
物理は総数131名で平均点80点、生物は31名で平均点50点と何と30点もの大差がある。
1科目だけで30点の差が着くと、合否はほぼこれだけで決まってくる。
特に医学科では共通テスト1000点満点で、10点差どころか、ほんの2、3点差で合否が決まる。
なぜ物理と生物でこれほど大差がつくのか??
理由は生徒の資質と科目の特性にある。
①資質差、能力差
物理は数学と一体の科目で高校数学の応用分野だ。
物理計算には高校数学の公式が多く使われる上に、力学分野は微積分で解く問題も多い。
高1で学ぶ物理基礎はまだ「数値計算」を求める問題が多いが、高2高3で学ぶ物理はそのすべてが文字式解答だ。
記述答案の中身も全て文字式公式で埋め尽くされている。
高校数学が得意な生徒はこの「文字式操作」が得意で、反対に数学が苦手な生徒は「文字式操作」が苦手だ。
文字式操作は頭の中で暗算処理する要素も多いので、能力差が得点差に直結する。
生物選択者は文字式操作が苦手なので、消極的選択によって生物に逃げてくる。
②科目傾向の差
物理の入試問題は「究極のワンパタ-ン」問題で、高校3年間で同じ問題をうんざりするほど何度も解く。
高校物理内容は「物理学説史」なので過去に行われた有名実験の再現問題がほとんどだ。
しかも実験数が極端に少ない。
高校物理と現代物理学は全く別物で最新研究やその成果が入試問題として出題されることはない。
だから入試科目としてこんなにおいしい科目はない。
反対に生物は最新研究とその成果が入試問題に頻出する。
初見の問題が多く受験生の多くが面食らう事がしばしばだ。
さらに生物は問題文がやたら長くて、問題文を読み終わったら最初の部分はもう忘れているくらいだ。
問題文を読むだけで試験時間を使ってしまい、問題を解く時間がわずかになるため、じっくりと考えていられない。
この生物長文問題は共通テスト、前期記述テストともに共通した特徴である。



静高進学資料 興味深い事実2 現役と浪人の医学科合格

2025年11月16日 11:30
23年度では現役生の医学科進学者は18名、浪人生も同じく18名だ。
学年は異なるが1学年で36名にも上る。
静高の歴史の中で、医学科進学数が1学年の15%程度、40名近くもいるのは驚くべき事だ。
この傾向は23年だけに限った事ではなく、例年似たような実績を上げている。
理系クラス総数が毎年170名前後なので、理系だけでは24%、何と4分の1が医学科に進学している。
現役と浪人では進学先内訳に大きな違いがある。
現役18名進学者の内、国公立医学科は15名、私立医学科3名と圧倒的に国公立が多い。
浪人は18名の内、国公立医学科は10名、私立医学科8名とほぼ半々の比となる。
ここから解る明白な事実は
静高から医学科に進学する確率が高い方法は「現役で国公立医学科」に受かることである。
現役で国公立医学科に進学するための方法はこのブログの過去履歴に詳しく書かれているので、さかのぼって参考にしてください。

静高2023版の進学参考資料より 興味深い事実その1 現役浪人で異なる合格率の男女差

2025年11月16日 11:12
大学入試共通テストの新課程が去年から始まった。
まだ1年目なので、データが不安定なためその分析は早急だ。
そこで前年に出された23年版の「静高進学資料」から面白い事実をシリ-ズで紹介する。
今回は「浪人生の男女別伸び率」だ。
令和5年度における男子の合格率は73%女子の合格率は85%で、女子の方がかなり高い。
理由は女子の方が現役志向が強く、浪人回避をより強く意識するため、併願数が多い。
安全を考えてかなり下までカヴァ-して併願受験するからだ。
浪人では男子の合格率は90%女子は84%と逆転する。
73%から90%まで大きく合格率を伸ばしている。
男子は現役時代の勉強量が不足しがちだ。
運動部に所属する男子も多く、高3の1学期までインタ-ハイを目指して土日も練習するので、どうしても勉強量が確保できない。
さらに男子の方が「ノ-テンキ指数」が高く、危機意識を抱く時期が遅い。
浪人すると勉強しかすることが無くなるので、勉強量が一気に増えるため学力も当然急上昇する。
さらに文系理系比では男子の方が理系が多いのも理由の一つだ。
浪人して学力が伸びる科目は理科、特に物理がダントツだ。
理科を急伸させて合格圏に入ってくるのが、男子が浪人で強い理由である。


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