もうすぐ2月・本格的な受験に突入
2021年1月25日 05:23
全国の毒舌ファンの皆様 おはようございます。Tommyセンセです。
ということで、1月の最終週。国公立大学の受験校が決まり、出願が始まり、あとは勉強するだけになる時期だ。つい1週間前は、共通テストで右往左往していたのに、学校の雰囲気もここでガラリと変わる。
ワタシ自身も、突然“添削魔王”に変貌する。これからは1ヶ月は、小論出題→提出→添削の無限ループが繰り返されていく。登録時は「小論文講座」が50人ほど存在したが、「毎日、書くよ」という言葉に恐れをなして、あるいは、実際の受験に使わないことが判明したのかも、あっという間に15~20人程度になった。このくらいならば、やれそうだ。
国公立大学の個別試験は、マークシートの共通テストと全く違い、要約200字とか、英作文とか、小論文とか、圧倒的に書かせる問題が多い。しかし、高校の授業では、要約の文章とか英作文の文章とかを書かせる時間はそれほどない。そもそも、どうやって文章を書けばよいかを教えてくれない。だから、高校の先生方も「むにゃむにゃ」とはぐらかしている。・・・何となくは書けるのだろうけれど・・・
この「どっやって文章を書けばよいか?」がわからない。ワタシもわからなかった。日本人を文章が書けないようにしている悪の根源のひとつは、小中学校の時に必ず夏休みの宿題にされた、「読書感想文」なんだと思う。読書感想文は、文章の中でもとびきり難しい。第一にその本を読まなければいけない(読みたくもないのに)。第二にその本を理解しなければいけない。第三に、その本とワタシなりに解釈しなければならない。そして、一番最悪なのは、突然に宿題になることだ。この唐突さが一番嫌だった。そもそも、「原稿用紙に1200字」といっても、それまで、1年間(夏休みから夏休みまで)、ほとんど原稿用紙に文字を書いたことのない身にとうっては、原稿用紙を見るだけで苦痛になる。
しかも、原稿用紙は、マスが大きく、どこに何をかいたのか、とかの文章を全体として把握するには、きわめて不便である。聞くところによると、原稿用紙のそもそもの始まりは、明治の頃
、作家が文字数を胡麻化すことがおおくいたので、出版社が知恵を絞って作り上げたものだという。・・・・小学生や中学生の書いた文章など、ほとんど出版されない。それなのに、なぜ原稿用紙なるものを使わせるのかなあ?
ワタシの講座では、まずは、「どうやって文章を書くか?」を教える。教材は
この本だ。
アマゾンで検索してみてください。この中での最終章が、「論理的な文章の書き方」になっていて、毎年毎年、小論文講座の最初の授業で読ませる。
そこで、パラグラフとかトピックとかトピックセンテンスとかいう言葉を教える。
つまり、今の日本人にとって、文章の書き方は国語の授業で教わるのではなく、英語の「長文読解」で教わるのだ。国語の授業では、古文・漢文・小説・評論、すべての文章の解釈は教えるが文章の書き方は教えない。高校生にとって、文章を書く一番のお手本は、英語の長文読解ででてくる英語の文章なのである。
これは、嘘ではない。この本の著者である下條竜夫氏も書かれているが、明治の文豪の夏目漱石にせよ、森鴎外にせよ、彼らが苦しんで日本語の小説を世に出したのは、留学先で出会った【論理的な外国語の文章】を日本語でも書いてみようという試みであって、それを有難がって今でも国語教育のバイブルとしているのだから、今の高校生が、英語の文章をお手本にしても全く違和感はない。
そして、次に、「どこに書くか」を教える。そもそも小論文の課題は800字~1200字程度のものが多く、それを大体40分~60分で書くのである。(だいたい文章を読み、解釈するのが40分から60分かかるので、試験自体は90分~120分となる。)何回も何回も推敲して書き直す時間はない。その一番簡単な解決方法は、800字の原稿スペースを遠目から眺めて、「この辺にこのことを書こう」「ここにこれを書こう」「最後はこれにしよう」と設計しておくことである。実際にやってみると、大変なんだよ。
最後に、この小論文講座で、教えることが、「小論文には答えがある」ということだ。そもそも、大学受験は合否を決めるために行うものである。いくら小論文といえども、それは採点され合否に用いられる。だから、小論文の採点基準ははっきりと存在する。
大雑把な採点基準は
1)与えられた文章をしっかり解釈できているか?・・・つまり要約できているか?
2)与えられた課題をしっかり回答しているか?
1)は読者の理解してもらえると思うが、2)が大きな問題である。これは、小論文問題の「問」によって誘導されるものである。出題者の「問」は、ある意味で「出題者の、この文章に関する理解」を示すものだから、この「問」に忠実にならなければ、“あなたの考え”を勝手に書いたところで、全く正解にならない。
まあ、これ以上は企業秘密ってことで、学校にいってきます。
本日の小論テーマは「教育格差」です。