期末テスト出来たぜ!!!
2021年2月18日 06:30
全国の毒舌ファンの皆様 おはようございます。Tommyセンセです。
ということで、学年末の1年生「現代社会」のテストがやっと完成した。
月曜日から着手し、昨日(水)の夕方、やっと脱稿した。あちは、模範解答とつくると同時に校正をかければ印刷だ。これで、今日からはゆっくりと別の仕事に着手出来るぞ。
結果的に、テスト作成に費やした時間は10時間を超える。常々、生徒には「俺がテストを作る時間くらいは勉強してよ」というが、本当にそうして欲しい。・・・・「1年生現社」だから、あんまり期待していないけれど・・・・
テスト本番は、来週の木曜日だから中身のことは書けないけれど、今回も、“現代社会テスト作成史上初の試み”とか、“おそらく日本で誰も作らない新作”みたいな問題を随分と登場させた。
今回のテスト作りでの新たな挑戦は、金融庁のホームページ
や、首相官邸のホームページから資料を抜き出し、加工して使ったことだ。
どこにでも教材は隠れているってことを改めて認識した。(生徒はおそらく、「HPから拝借したよ」と前もって教えてもたどり着かないだろう)
この頃、年度末になって、若い教員からいろいろ質問される。きっと「〇〇年度、職員研修」などという報告書を書いているのだろう。その時に言ったことだが、教員の命は“テスト作成”にある。
だいたいの教員は案外勉強していない。正直言えば、一度、思いっきり勉強してしまうと、数年間はその貯金で生活できる。しかし、その怠け心を押し込めて、もう一度、自分が教えている教材と真っ正面で対峙して教材に切り込む時間は、テストの作問だけだ。毎日の授業で、同じことが出来る先生方は神様のように尊敬してしまうが、そんなカミワザは、凡人には出来ない。せめてテストの作問の時だけは、禅僧のように取り組みたい。
ワタシのテスト作りにおける信念は、「60分間、生徒の頭脳を大活躍させる」である。覚えてきたから出来る、という類いの問題は1/5、つまり20点分だけ。あとの80点分は、その場で、持っている頭脳を駆使してもらう。もちろん、その場で記述させる問題も多い。そのための表やグラフや画像もバンバン使用する。今回のテストでは、グラフや表が8つくらい登場する。
今回は、問題相互の関連性にも注意をはらった。例えば、問12を正確に記述するためには、問8~問10をかみ砕いて理解しないと出来ない問題とか。
もちろん、記号問題も、虫食い問題(空欄に適語を入れよ)も存在する。ただし、空欄も記号も、問題文を相当読み込まないと出来ないよ。
記号問題(①~④のうちから一つ選べ)に関しても、相当な吟味をしている。
選択肢を使う問題は、このようにして作る。
今では、もう当たり前のことだが、世の中には、“大学入試問題加工ソフト”なる商品がある。ワタシが利用しているのはこれ。
こつこつと買い集めて、そろそろ過去問20年分くらいは手に入れた。そう、ワタシのパソコンデータには、全国の入試問題(自分の専門分野だけだけれど)が20年間分存在しているのだ。
そして、出題するテーマでその大量のデータから、問題をかき集める。これが大体紙ベースにして30枚くらいの問題集が出来る。この中から、そのまま使ったり、さらに加工して使ったりして、2,3問の出題となる。だから、“時給1点”の世界なのよ。
では、どのような問題がイイ問題なのか? これは、若い先生が本当に質問に来た。
ワタシが答えたのは、「東大や京大に出てくるような難問が、上手な誘導によって、自然と解答に近づいてしまうような、問題」と答えておいた。
当たり前だ、進学校の定期テストは、入試問題に直結するのである。そして、私たちは解答を教えるのではなく、「解法」をおしえるのだ。しかも、定期テスト中は、生徒の頭の中が、もうアドレナリンで一杯になっている状態だから、思考力MAXである。この思考力MAXの状態を自然と作り上げて、それなりに解答に近づいていく過程が一番重要なのだ。単純に難しい問題として、いきなり出題しても、凡人生徒は、その問題そのものを飛ばしてしまって着手しない。
前任校でご一緒させていただいた、ある化学の先生は、一連の問題の途中に、超難解な問題を出すことで有名だった。その先生が言うには、「問題を解くことよりも、問題を解く順番を考えるクセを身につけさせるためだ」そうだ。なるほど。
こういう作問作成の一大潮流が、職員室に沸き上がる高校ってのが、「本当にいい高校」である。自分達が作る問題を、みんなで議論し合って、お互いの知識や頭脳をたかめあっていく。
これも有名な話だけど、勤続年数の比較的短い学校事務の方が、「進学校の先生方は、職員室で勉強している」と驚くのだそうだか、これも当たり前。高校の先生方が勉強しなくて、生徒が勉強するわけがない。 やはり、ワタシのルーツは前任の某F高校にある。あの時代は本当に職員室で鍛えられた。
こういう少し真面目な話をしていくと、無意識のうちに、“自然と”という単語がでてきてしまう。
ワタシ達が、働いている高校というのは、“生徒を教える”場所ではなく、“生徒が自然と勉強したり、学んでしまう構造”
を作り出す所なのである。この“自然と勉強が出来てしまう”構造を作ることが大切であって、教員団という組織は、個性的である必要もなく、スーパースターが揃う必要もない。“生徒が自然と大人として育っていく組織”だけが必要なのである。
今から7年前、今の勤務校で学年主任を任せられた時、一番最初に導入をしたのが、職員室学年団のお菓子BOXである。
意味深いでしょ。
つまりは、テストの作問というのは、「テスト時間中に、思考力をMAXにさせてしまう、醸成システム」なのだ。