全国の毒舌ファンの皆様 おはようございます。Tommyセンセです。
ということで、今日は3.12(金)。静岡県下の公立高校では合格発表が行われます。
さて、2011.3.11から10年の節目、今年は特に大震災の追悼番組(特集)が多くのメディアで扱われた。しかし、あの大震災で世界を恐怖のどん底に陥れた原発事故に関しては、やはりどこでも腰の引けた報道だったように思う。
この10年間、原発事故に関してワタシがどのように授業で扱ってきたかを披露する。
原子力発電に関して、YESかNOかで問われれば、基本的には反対であって、核兵器に関しても反対の立場をとる。ただし、高校生相手に、「賛成?反対?」などという原理主義的な話し合いを行わせても、何ら得るものはない。とも思う。
この10年間、ワタシは次のようなテーマで原子力発電と福島原発の事故のことを教えてきた。
①原発事故とPL法
PL法とは、いわゆる製造物責任法のことで、製品による事故があった時には、無過失責任がメーカーにともなうことを定めた法律である。もちろん、「政治経済」「現代社会」という高校で扱う教科にも必修ワードとして記載されている。
ところが、こと原子力発電所には、この製造者責任が該当しない。それこそ、「原子力損害賠償に関する法律」で明記されているのだ。
http://www.magazine9.jp/kaeru/130306/
したがって、2011からの福島原発事故に対する対応は、製造業者ではなく、この原発を運営稼働させてきた東京電力のみの責任が問われてきた。本来ならば、こんな危ない装置を危険を承知していながら販売してきたメーカーの責任を追及してもよいはずだ。しかし、もし原発を製造し販売するにあたって、この製造物責任を盛り込めば、絶対に原発なんか売れないだろう。
当時、世界一の原発メーカーとして日本に売りつけていたのはGE(ジェネラルエレクトリック社)である。・・・結局、アメリカの会社が儲けただけなの。
ちなみに、日本の原発メーカーも世界で原発ビジネスを展開しているが、もし、この製造物責任を盛り込んで契約したとなると、それだけで一気にその会社は吹っ飛ぶぞ。
このことを教えてくれたのは、この本である。

②沸騰水型原子炉と加圧水型原子炉
原子力発電所といっても、すべてが同じ型式でできているのではない。原子力発電の形式は大きく2つある。よく考えれば、地上に露出している原子力発電所が危険であるのと同様に、世界の海中を黙って航行している原子力潜水艦も危険きわまりない乗り物である。しかし、原子力潜水艦を全廃仕様とする動きはない。何が違うのか?
http://www.oshietegensan.com/atomic/atomic_j/2178/
それは、沸騰水型原発と加圧水型原発の違いである。いろいろなサイトで検索して欲しいが、圧倒的に加圧水型の方が安全なのだ。原子力船はすべて加圧水型。
福島原発は、安全でない沸騰水型であった。
日本政府もそのあたりはわきまえているようで、福島原発以来、再稼働がされているのは、加圧水型原発である。

とにかく、沸騰水型の原発は安全度が全く違うので、絶対に廃炉にするべきだ。静岡県にある浜岡原発は沸騰水型であって危険な方である、再稼働させてはいけない。
③福島原発事故は本当に危険だったのか?
この件に関しては、専門家を頼るしかない。私たちは福島原発に近寄ることができず、ましては中をのぞき込むことも出来ない。
では、誰を頼るのか? ワタシがここで下した結論は、東大や京大の原子力専門家ではなく、実際に、チェルノブイリや中国の核実験場まで出向いて、放射能汚染を測定してきた、現場第一主義の専門家が一番頼りになるということだ。その先生は高田純先生という。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4860034171/ref=dbs_a_def_rwt_bibl_vppi_i5

実際に福島原発周辺をガイガーカウンターでこまめに計測した、放射線防護学の高田先生の主張に完全に同意する。福島は安全だ。
④この原発事故に関して。政府の責任はあるのか?
ある!!!!
日本の国会議員センセがたも、高級料理ばかり食べて人間だけではない。この原子力発電に関してしっかり勉強して、なんと2006年(事故から5年も前)にこのような事故が起きる可能性を指摘していた国会質疑があったのだ。
この映像の生(なま)答弁書
http://www.shugiin.go.jp/Internet/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/b165256.htm
<コピッペ>
一の3について 我が国において、非常用ディーゼル発電機のトラブルにより原子炉が停止した事例はなく、また、必要な電源が確保できずに冷却機能が失われた事例はない。
一の4について スウェーデンのフォルスマルク発電所一号炉においては、平成十八年七月二十五日十三時十九分(現地時間)ころに、保守作業中の誤操作により発電機が送電線から切り離され、電力を供給できなくなった後、他の外部電源に切り替えられなかった上、バッテリーの保護装置が誤設定により作動したことから、当該保護装置に接続する四台の非常用ディーゼル発電機のうち二台が自動起動しなかったものと承知している。
一の5について 我が国において運転中の五十五の原子炉施設のうち、非常用ディーゼル発電機を二台有するものは三十三であるが、我が国の原子炉施設においては、外部電源に接続される回線、非常用ディーゼル発電機及び蓄電池がそれぞれ複数設けられている。
また、我が国の原子炉施設は、フォルスマルク発電所一号炉とは異なる設計となっていることなどから、同発電所一号炉の事案と同様の事態が発生するとは考えられない。
一の6について 地震、津波等の自然災害への対策を含めた原子炉の安全性については、原子炉の設置又は変更の許可の申請ごとに、「発電用軽水型原子炉施設に関する安全設計審査指針」(平成二年八月三十日原子力安全委員会決定)等に基づき経済産業省が審査し、その審査の妥当性について原子力安全委員会が確認しているものであり、御指摘のような事態が生じないように安全の確保に万全を期しているところである。
一の7について 経済産業省としては、お尋ねの評価は行っておらず、原子炉の冷却ができない事態が生じないように安全の確保に万全を期しているところである。
一の8について 原子炉施設の安全を図る上で重要な設備については、法令に基づく審査、検査等を厳正に行っているところであり、こうした取組を通じ、今後とも原子力の安全確保に万全を期してまいりたい。
二の1について 経済産業省としては、お尋ねの評価は行っておらず、原子炉の冷却ができない事態が生じないように安全の確保に万全を期しているところである。<コピッペ>
この時期に、すぐさま改善をしておけば、福島原発事故は未然に防ぐことはできたのだ。
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2013-01-13/2013011301_04_1.html
日本人の多くが(反共思想に凝り固まっているので)、共産党を評価しないが、共産党の指摘は完全に正しかった。これを無視したのは、もちろん、バカの象徴、安部晋三である。
⑤ソフトパワー論
ソフトパワーとは、ソフト・パワー(英: soft power)とは、国家が軍事力や経済力などの対外的な強制力によらず、その国の有する文化や政治的価値観、政策の魅力などに対する支持や理解、共感を得ることにより、国際社会からの信頼や、発言力を獲得し得る力のことである。 対義語はハード・パワー。
(ウィッキ)
のことである。原子力の平和利用(原発推進)に関して、ソフトパワー戦略の中心にいたのは、まさしく、あの、ゴジラである。
最初は、水爆大怪獣として出現した。=恐怖の象徴

そして、他の怪獣から日本を守ることになった=正義の象徴

しかし、モスラも犠牲者だった。原子力の悲劇!!!!

ここで、モスラとゴジラは、宇宙の怪獣キングギドラを倒すのである=平和の使者・日本の救世主
これでまさしく、ゴジラによる、原子力平和利用の推進力となったのだ。
これで、福島原発事故の後に制作された、「シンゴジラ」の意味が分かるでしょ。
・・・・・・ワタシは、このように、授業を展開しております。