生徒の将来が不安でたまらない、PART 2
2021年11月30日 05:44
全国の毒舌ファンの皆様 おはようございます。Tommyセンセです。
ということで、今日から2年生が修学旅行、1.3年生が期末テスト。生徒は午前中で帰れるから「いいなあ」、ワタシ達は、午後の時間をフルに使って3年生の「入試検討会」。どこの高校でもこの時期にやることで、要するに“冬の三者面談アシスト会議”。みんなで担任を助けようってことです。つまりは、保護者(+生徒)の皆様と行う面談は、担任の意見ではなくてある程度“学校としての総意”のものです。
昨日、我が校の進路課長と、この進路検討会の内容に関して90分程度の打ち合わせ。
やはり、ここでも話題になったのが、金銭的事情で進学を諦める、もしくは、進学先があまりにも限定される生徒のことであった。それほど頻繁にあるわけではないが、我々でも“ここまで苦しいのか??!!!”と驚嘆する事情を抱えている生徒がいる。
進路部長の話を聞いても、今年は特に金銭的事情が関係する進路選択が多いとの事だった。
そうえいば、今の18歳であると2003年生まれになる。ちょうど、小泉政権が真っ只中の時だ。
日本は、この時代から、ハッキリと給与抑制・デフレ政策に大きく舵を切った。その象徴となったのか、「労働者派遣事業法」の対象業種がどんどん拡大していき、とうとう製造業の単純労働にまで拡大したことである。(あのパソナが東証一部上場を果たしたのもこの頃)
意外と知らない派遣法の歴史|人材派遣のお仕事なら【スタッフサービス】 (staffservice.co.jp)
そして、2009年あたりに、「派遣切り」という血も涙もない冷血システムが大問題となった。
「派遣切り」とは?前兆はある?違法性・対処法もわかりやすく解説!|転職Hacks (ten-navi.com)
これは、生徒の個別ケースの話をしているわけではない。
今の18歳受験生を抱える親たちは、「年功序列型賃金体系」と「終身雇用制」によって形成された“生活設計図”が20代から30代の働き盛りの時に、勝手に政府と企業の事情によって大きく転換させられた、時代の犠牲者だったのである。
もうちょっと簡単にいうと、
「給料はだんだんと上がっていくから大丈夫」が、「働き続けても給料がそれほど上がることはない」になったのだ。
ワタシとて、裕福な高校生&大学生であったわけではない、一家は借家暮らしだったし、浪人もした。でも、何となく学費だけは工面できたようだ。もちろん、大学の学費は免除申請したし、奨学金も借りた(返していないけど・・)。両親はワタシがガキの頃から準備していた学資保険でかなり助かったようだ。その積立型の学資保険の類いは、1990年代の金融危機によってメタメタにされている。今の受験生の親は、この学資保険なるものを利用していないだろう。
ワタシに長男が生まれた時(1992年)、真っ先に契約したのも(日本生命の)学資保険である。これは最後まで続いた。次男が生まれた時(平成7年1995年)には、もっと利率のいい(公務員御用達の)協栄生命の学資保険に加入した。ところが、2001年頃にこの協栄生命も金融危機の最中に倒れ、外資系のジブラルタ生命に経営権が譲渡された。心配になったワタシは、真っ先に“学資保険”がどうなっているか問い合わせたら、ほとんど元金も残っていない内容に勝手に変えられていたので、すぐにこの学資保険を止めた。ちょうど2001年だったように思う。
おそらく、今の親世帯は、学資保険などほとんど使っていないだろう。また、昭和の時代には、家計をやりくるする銀行口座以外に、“子供のため口座”みたいなものがあって、お年玉なんかは親が強奪してこの口座い溜め込んでいた(多くは郵便局が使われ、かなりの額が貯まったときに定期預金となった。この頃の郵便局定期預金は凄い金利だった。なんと6%複利)。このような口座も持っていないかもしれない。
日々の家計をやりくりする銀行口座で、学費や学資を用立てようとするのは無理だ。学費は、0歳の時からコツコツ積み立てておくものだというのが、昭和の家族だったと思う。
さあ、子供が高校生になった。その時に、「わたしんち(我が家)は、大学に出させてやれそうにもない」と白状するのは子供に対する裏切り行為である。今、高校で普通科高校を選ぶと、“高卒求人”なんて絶対にない!!!!!!。つまり、就職と言っても、「正社員としての採用」など絶対にない!!!!!!。普通科を選んだのなら、進学する以外に選択肢はない!!!!!!。専門学校は大学よりも遙かに高い授業料をとるのもご存じか???。
せめて、実業高校や総合学科を選択しておけば就職の道も開けていた。お父さん・お母さん、高校入試が中学校や塾の言いなりになって、ご家庭の“本気の選択”を忘れてませんでしたか?
子供を(大きく騙すような)夢を見させてはいけません。授業料が安い国公立大学は、全国の年齢人口と大学募集人員の比率で、だいたい人口の10%と決まっているのです。高校単体では、学力層が大きく違っているので比較できません。でも、学力層がほぼ均等に正規分布する中学校では、おおまかに計ることができます。300人規模の中学校では30人、35人のクラスでは3~4人しか、国公立大学に進学できる頭脳を持つ生徒がいません。その頭脳を持つ生徒が、私立大学に流入するために、実際はもう少し広がりますが、それでも中学校一クラスから5人~6人程度でしょう。中学校での席次は、かなり重要です。なぜなら、中学校の成績は、「正規分布」だからです。
・・・中学校の時は何も勉強しなかったからできなかった。⇒こんな奴は高校でも勉強しません。
もう、教員生活も短いし、高校生の親を持つ世代はすでに教え子世代に入っている(若い頃、沼津商業や長泉高校で教えていました)ので、全然気にしなくていいでしょう。お父さん・お母さん、子供の進学を本気で考えるのは、(金銭的には年少期)大学進学に関しては中学校時代からですよ。