静岡県高校選手権一次予選
2022年4月30日 06:11
全国の毒舌ファンの皆様 おはようございます。Tommyセンセです。
ということで、学校からの持ち帰り仕事が5:30の時点で半分片付いた。GW前半の三日間で、残り半分も終わるだろう。
今日は、これから、第××回全国高校小倉百人一首かるた選手権大会の静岡県第一次予選大会の審判長として藤枝に行ってくる。
この大会でシードが決まり、5月21日に全国大会出場が決まる二次予選があるらしい。
新しい読者の方は知らないと思うが、つい10年前くらい前までは、静岡県は「高校かるた王国」と言われて、高校選手権決勝戦の常連校だった。つい20年前までは、優勝を独占して、真の「高校かるた王国」だった。
静岡県という県は面白い県で、アマチュアスポーツにおいて、「野球王国」といわれたこともあるし、「サッカー王国」といわれたこともある。3つとも今や面影すらない。
「高校かるた王国」から遠ざかっている理由の一番は、「競技かるた人口の広がり」や「高校かるた部の広がり」であり、赤裸々に実情を言えば、「中学選手育成」である。だんだんと競技が浸透してくると、高校から始めていきなり日本一にまで上り詰めるのは難しい。しかしながら、そのような物理的原因から派生する、心的要因も存在すると思う。
今、プロボクシング界で一番真面目に練習しているのは井上尚弥である。フィギアスケート界で一番練習したのは羽生選手だろうと思うし、もちろん大谷翔平はワタシ達の見えないところで凄いトレーニングをしている。彼らは、世界一の選手であるから、練習量も世界一である。
・・・読者の皆さん、間違えないで。
「練習量が世界一」だから、「結果として世界一になった」のではない。「世界一になったから、世界一の練習をしている」のである。(質でも量でも)
人間の種としての歴史で考えると、99%は原始時代を生き抜いている。我々近代人は、この原始時代をかろうじて生き抜いてきた人間という遺伝子をもつ子孫である。ともすれば、普通に死んでいく死亡率の極めて高い原始時代を生き抜いたDNAが内蔵されている“個体”である。
原始時代においは、食料を確保することが一番の課題だった。食糧確保において、一番大切なのは、一度手に入れた食料を手放さないことである。逆に、一番無駄な努力は、手に入らないようなものをいつまでも追いかけていくことである。これが、狩猟&採取の時代から穀物生産に移行した最大の理由だ。
したがって、一度手に入れたものを奪われるのは、人間のDNAにとって最大の屈辱である。
人間は遺伝子の持つ本能として、自分の称号(一度手に入れた名誉)を奪われることが最大の屈辱なのだ。
だから、どんなスポーツであれ、世界チャンピョンが一番真面目に練習するのである。
勉強も同じで「勉強した奴が一番になるのではない」、「一番になってしまった奴は、勉強する」のだ。
一度、勝ち(洒落ではなくてこれが最大の価値)を味わったものは、何度でも勝ちたいと思う。絶対に負けてはならないと(本能で)思う。だから、強くなるのである。「出来れば勝ちたい」と思う奴は絶対に勝てない。「負けない」と確信している奴は絶対に負けない。
これは、高校かるたを長い間指導してきて理解してきた絶対的な事実である。
ワタシが初めて全国優勝した時(今から25年くらい前)には、一藤木さん(旧姓)という絶対に負けない選手がいた。次の優勝の時にも富田君という絶対に負けない選手がいた。そしてこの2人は、一番練習に取り組んだ。そうすると自然に、二番目に強い選手があらわれて3番目以下には絶対に負けないようになるし、次に・・・と選手層が厚くなっていった。
富士高で優勝した時にも、川西という“絶対に負けない選手”がいた。この時も、実際に優勝を決めたのは、2番手&3番手の選手であるのだが柱は川西君だった。
ちなみに、ここで実名をだした選手は、高校1年生の時に何らかの優勝を手にしている。
人間(子供達はもっと当てはまる)は、優勝目指して“頑張る”というメンタルよりも、“ワタシは負けない”というメンタルの方が強い。
どんな競技も全く同じで、“負けない奴は強い”のである。
高校の先生になりたての頃、中央大学少林寺拳法部(聞くだけで怖そうな部)出身の先輩教員に聞いたことが、ずっと頭に残っている。
「大学での主将の役割はただ一つなんだ、負けないこと、大学体育会の掟では、主将はどんなデタラメな人間でも、負けなければ務まる」という言葉だ。
今日の、審判長講評を、一足早く、先だし。