全国の毒舌ファンの皆様 おはようございます。Tommyセンセです。
ということで、3月以降何回目かの集会。もう話すネタがない。
今日は、3年生の学年集会にお付き合いする。
3年生なので、理念的な大学受験の話よりも、具体性があった方がいいなあ。
まっ、こんなところから行きましょう。
「法政大学・偏差値」とググると、最初のページは、これ
パスナビ|法政大学/偏差値・共テ得点率|2023年度入試|大学受験|旺文社 (obunsha.co.jp)
偏差値帯は、法学部で57.5~62.5となっている。
同じサイトで、地元静岡大学を調べてみると、
パスナビ|静岡大学/偏差値・共テ得点率|2023年度入試|大学受験|旺文社 (obunsha.co.jp)
法学部が所属する人文社会学科での偏差値帯は、
50.0~52.5とでてくる。
これは、日本の万人が肌感覚で“あれ? 変な感じ!!!!!”
と思うでしょう。静岡大学法学部より法政大学法学部が偏差値で7~10も違うとは!!!!!!
これには、2つのカラクリがあります。
1) 法政大学は文系3教科の偏差値であり、静岡大学は5教科7科目のj偏差値であること。
法政大学法学部は、私立型の受験ですので、英国社の3つの偏差値平均です。静岡大学人文社会学科は、英数国理社の教科7科目の平均ですから、数理が苦手な文系生が下がり、英国社だけの法政大学よりも数字として上になるのは当たり前なのです。
2)国公立と私立を比較するために、法政大学の偏差値は「共通テスト入試」を使っています。どの私立大学でも共通テスト利用入試は、定員が少なく偏差値が異常に高く出るのは当たり前、大雑把に言うと、法政大学の「共通テスト入試」で合格した偏差値62.5の生徒は、誰も法政大学には入学しないと思ってイイでしょう。(あくまでも滑り止めなので)、つまり、私立大学の合格者の偏差値と、私立大学の入学者の偏差値には、大きな違いがあるということです。
なので、真剣な大学選びになった場合、偏差値は、それだけでは重要な指針になりません。
では、どの大学がオススメでしょうか?
我々(教員側)は、一般的に“面倒見のよい大学”を勧める傾向があります。
面倒見のよい大学を見つける方法は、
① 学習プログラムを“全員必修”としているか?“希望する生徒”にしているか?
例えば(あくまでも一例ですので、実際はもっとしっかりしらべる必要がありますが、
演習形式の必修科目 (fukushima-u.ac.jp)
福島大学行政政策学類のサイトを見ると、行政政策の具体的な実習授業である「問題探究セミナーとのの演習」は学部生の全員の必修科目です。(これをクリアしないと卒業できません)
では、神奈川大学のサイトから調べてみます。
マネジメント体験プログラム|神奈川大学 経営学部 (kanagawa-u.ac.jp)
神奈川大学の経営学部国際経営学科の大きなウリである、マネジメント体験プログラムのやり方を見てみましょう。
実際に企業と一体化したマネジメントプログラムは、マネプロ入門という基礎科目を経て、マネプロアドバンスコースを履修する生徒のみに限られています。つまり、“成績優秀な生徒のみ”だけです。
このように大学のカリキュラムを丹念に見ると、“面倒見のよい大学”なのか、“選抜して少数に縛って勉強させるか”に分かれると思います。
例えば、かの有名な中央大学法学部は、司法試験の合格者が多いのですが、中央大学法学部(法学をやる方面に限ると)は1学年約1000人の学生がいます。しかし、弁護士に向けて法科大学院まで進学する生徒がだいたい100人、司法試験合格者は50人程度です。全員が全員とも司法試験を目指すわけではなく、
【新入生必見!】「法職講座のご紹介」「3+2教育を含む司法試験までの道のり」を公開しました! | 中央大学 (chuo-u.ac.jp)
と、本格的に法曹界を目指す特別講座が用意されているだけです。
ワタシの教員経験からいうと、自分の勤務校から法曹界に入った人数だけをくらべると、定員160人の東北大学法学部が一番多い。(合計で4人かな?)
② S/T 比率 Sはスチューデント、Tはティーチャーの略です。つまり、一人の教授につき生徒がどれくらい存在するかの比率で、低い方がもちろん“面倒見のよい大学”となります。
これは、文系と理系で大きな差があり、当たり前ですが理系の方がはるかに教員数が多い。大学ごとに調べると、理系を含んだ大学の方が多く出るのは当たり前ですが、学部ごとで大学を調べる場合にわかりやすい指標となります。
例えば、慶應大学のST比率が公開されています。
2022-student-to-faculty.pdf (keio.ac.jp)
これを見ると、やはり湘南キャンパスはそれほどでもないなあと思います。
この指標は、学部によってぶれが多いので、本格的にみると、各大学のゼミの数が重要です。大学生は、基本的にゼミに所属し、そこで本格的に研究して一人前になりますから、ゼミの数が多ければ多いほど選択肢が広まります。
③ 入学時に決めるか? 大学で決めるか?
名古屋大学理学部と静岡大学理学部を比較して見ましょう。 これが典型的な例です。
名古屋大学/理学部学科ごとの入試(科目・日程)|マナビジョン|Benesseの大学受験、進学情報
名古屋大学は「理学部」で一括募集です。つまりは、大学入学後に、自分が学びたい分野を選べます。
enroll.pdf (shizuoka.ac.jp)(静岡大学)
静岡大学理学部は、数学・物理・化学・生物・地球科学の5分野で別々に募集します。
どちらが、学生ファーストなのか、わかりますよね。名古屋大学理学部は、学生が学ぶ分野では極めて鷹揚です。(これは、大学の予算が潤沢にあることの指標ともなります。学生が少なくてもびくともしない)
さすが、旧帝大です。
このようなカラクリが、多くの大学に存在します。
〇〇学部〇〇学科〇〇コース と ■■学部 のどちらが魅力的ですか?
高校生は、〇〇学部〇〇学科〇〇コースに魅力を感じます。自分の希望とぴったりだから。
しかし、大人の判断は
■■学部です。
なぜなら、入学してから、自分の特性をもう一度見て選べるから。
■■学部にも、〇〇学科〇〇コースは存在するのです。ただ、書いていないだけ。学部募集の方が受験生ファーストです。
〇〇学部〇〇学科〇〇コース は、早く定員を確保したいという大学側の事情だけの都合です。
さあ、大学選びも真面目にやらないとね。