元高校教員として 落選候補 とやまかずゆき のブログ
2024年12月10日 09:26
全国の毒舌ファンの皆さま Tommyセンセです。
ということで、共通テストまで、残り39日となりました。
9月まで高校教員(普通科)をしていたのにもかかわらず、目先のことに追われて大学入試に関しては全くの思考停止状態でした。今の立場ですと、「高校生のために」というよりも、子育て中の親世代に向けた書き方が多くなりますね。
世の中は、少子高齢化社会へどんどん進んでいます。単純にいえば、これからの時代はどんどん大学入試が簡単になってくる。すでに大学進学希望者と大学定員を見ても確実に全入時代。
でも、大学全入時代だからといって、誰もが好きな大学に進学出来るわけではない。残念ながら日本は学力による“選抜”がこれからの生き方の中で、かなり肯定的に考えられています。自分の学力に自信があるのならば(ここが大切!!!!!)、学力における自己肯定感(プライドみたいなもの)を満たすために、どんどん大学入試にチャレンジすればいい。ただし、大学に行くことで将来が約束されているわけではないのであしからず。
では、この共通テスト(大学進学希望者がほぼ全員受験することになっている)に関して、元進学校の教員として解読してみます。
まずは、「大学入試は一発勝負の試験で決まる」という考え方は、もうやめましょう。
今の大学の進学は、基本的にはすべて適性検査です。面接も口頭試問も学力試験(共通テスト&個別試験)も、その大学・学部・学科に相応しいか否かを決める適性検査として考えましょう。そして、その大学に自分が相応しいかどうかなど、90%の高校生は自分で自覚してます。自分の適性は、自分が一番知っています。
簡単に言えば、「東大に受かりそうな奴は、自分でも東大受かりそうと思っている」
一番困るのが、自分の子どもの適性を知ろうとしない親たちです。
例えば、
「うちの子は、高校に入ってから、部活動ばかりやって全然勉強しない」と嘆いている親御様、その子は、部活やっていなくても勉強に打ちこむことはありません。勉強ばかりする適性がないのです。でも、隠れた能力がある子もいますから、部活を辞めたらその子の持っている能力をギリギリまで伸ばすことはあります。
他にも、
小学校時代に、「全然、勉強しないで遊んでばかりいる」子ども達に、この子はダメな子だ、というレッテルを張らないでください。小学校の勉強がつまらないだけかも知れませんし、勉強以外に素晴らしい感性を持っている場合が多いです(60年も生きてくると、ホントにそう思う)。
共通テストは、素早い読解力と高校の授業ででた事象を忘れない能力を審査する適性検査です。これらは大学で深く専門分野を学ぶために必須の力ですので、これを重視するのは大学側にとって当たり前なんです。
ここで大きく選抜されるのが、数理読解力と数理的な思考力です。やはり、数学や物理、化学が出来る奴は頭がいい。こういう方々には、その分野の能力をフルに生かして日本の発展に貢献して欲しい。
「諸外国の教育統計」令和3(2021)版が公開されています(その4) – 大学よもやま話 (takayamaclub.matrix.jp)
このサイトから画像を拝借しますが、
困るのが、文系の生徒でして文系の生徒でも、数理的な思考力がないと上位大学には合格しません(ホントです)。
話は、共通テストに戻りますが、
共通テストは、偏差値ではなくて合算で判断されます。今年から「情報」が加わり1000満点です。
文系の生徒は、数学(200点)、英語(リスニング・リーディング合計)200点、国語200点、地歴公民100点×2科目、理科基礎(50点×2)、情報100点。
理系の生徒は、英・数・国が同じで、地歴公民100点×1科目、理科(基本は物理・化学・生物)で100点×2、情報100点
これで、超優秀な生徒は70%~80%を得点します。そして、70%~80%の高得点を獲得しにくい教科が、数学と理科です(特に数学9。
ハッキリ言って、この人たちは日本の宝です。人生を上手に乗り越えて、日本に住む皆さまのために(全人類のために)、この頭脳を活かして下さい。
残りは、どこの大学を選ぶか?の話になりますが、これも、それぞれの大学の入試問題が、適性検査として用意されてますから自分の適性に合わせた大学を選ぶべきです。私立大学の最高峰である慶応大学は、文系学部の入試で、数学を必須としていた大学でもありました。なので、国公立大学理系と慶応大学経済学の併願者が多く、国公立の理系学部を落ちて、慶応の経済に進むという学生が多くいます。だからこと、私立大学で最高峰にあったと思います。
そして、共通テストの特異なところは、国公立大学や私立大学の入試が、共通テストだけで終わらないことです。
私立大学は、共通テスト利用入試と一般入試に分けられます。この頃は、併願型も増えてきました。
国公立大学は、共通テストと(前期&後期の)個別試験での合算で決まります。
こんな試験は、日本の他の試験とくらべても例外中の例外です。
一連の試験の中で、中間評定みたいなものです。自分で自己採点してみて次の対策が出来るからです。国公立大学ならば、詳細な判定値を受験ビジネス各社がはじき出してくれます。はっきりって、大学を選ばなければ、(日本全国どこでも行く条件で)国公立大学は全員それなりに合格します(誰やらないけど)。
これほど、受験生に優しい入試制度はありません。後は、個別試験の問題を見比べて、自分の適性(学力&能力)に見合った大学を選べばいい。
長くなりました(この話は尽きない)が、整理します。
1)今の大学入試は、一発勝負ではありません。そして、大学で人生が決まることなどありません。
2)人生が決まるのは、文系か理系か?です。ただし、数理の学力はかなりの部分がその人の能力に左右されます。数理が出来る人は、それだけで尊敬されます。
3)共通テストを始め、大学入試のすべてが適性検査です。努力できるのもその子の適性です。読解力や数理能力は、大学入試レベルとなると努力だけではどうにもできないものです。
4)(子ども、生徒の)自身の適性は、自分が一番自覚してます。
5)親は、子どもの学力に注目するのではなく、子どもの適性に注目してください。
6)学力(という適性)に自信がある人は、受験生として、自分の学力をフルに磨いてください。
ワタシ自身、合計4年間も進路課長を務めましたが、生徒に一番多く使った言葉は、「自分を磨け」でした。