生徒達の新思考(ちょっとした子育てのヒント)
2025年2月26日 06:34
全国の毒舌ファンの皆様 おはようございます。Tommyセンセです。
ということで、2月24日(月)は、久しぶりに小倉百人一首競技かるた(これが、正式名称)の世界に入り込んで、全国小倉百人一首競技かるた静岡大会A級の会場にお邪魔した。大会の運営をしていた、若い高校の先生(教え子でもある)と久しぶりにゆっくりと話をしたが、今風の生徒達の驚異的な思考方法について話が盛り上がった。
その先生は、世界史を専門に教えていて、授業のスタートに「穴埋めプリント」を使っている。これは、普通に誰でも行う“導入”の仕法で、教科書を読みながら、重要な用語を書き込むことで、基本的な語句を頭に入れてもらうためだ。生徒はこの穴埋めプリントを使うことで、まずは、教科書の文章(歴史の流れ)に目を通す。生徒達は、穴埋めという作業をしながら、知らず知らずのうちに教科書を読んでしまう。先生側からすると、穴埋めを完成するのが主眼ではなく、教科書を読ませることが主な目的なのだ。
ところが、いつもその穴埋めでトンチンカンな間違いをする生徒がいるという。教科書は、順番に理路整然と書いてあるから、普通に教科書を読んでいれば間違いはほとんど発生しない。でも、彼だけは、不思議な間違いをするという。
17世紀前半、ドイツの( ① )国王は、自分の領土的野心を達成するため( ② )王国に侵攻し、( ② )王国を武力併合した。(この文章はデタラメの例文)
という穴埋めプリントの問題文があるとする。
と、その生徒は、教科書を最初から読まず、教科書の中から“国王”というワードを探し出し、そして( ① )を埋める。 次に、“王国”という言葉を探して( ② )を埋める。・・・・・
という風に、まるで、教科書の文章を、膨大なデータのように扱い、文章の流れも展開も関係なく、言葉の出現率を頼りに穴埋め問題を解いていくという。
その先生は、このトンチンカンな答をする生徒をずっと観察して、その特異な検索方法に気づいたという。この先生もこの生徒が所属する学校も県下有数の進学高である。生徒は一流の頭脳を持っている。でも、普通に教科書の文章を最初から時系列に読んでいこうとしない。これは不思議だ。物語の流れとは関係なく、出てくる言葉を瞬時に検索して解答を見つけ出そうとしている。
ワタシは、一瞬、「へぇーーーーー?」というだけで、次の言葉が出なかった。
しかしながら、これぞデジタル世代というか、ゲーム世代というか、・・・・・・文章は理屈いよって整然と流れるはずなのだが、スーパーマリオ(古い!!!!)などで、一瞬の変化への対応が研ぎ澄まされている子供達は、その画面全体の情報を処理するように、文章を処理しているのかもしれない。今のデジタル世代にとっては、教科書の文章は、物語(流れるもの)ではく、漢字とカタカナ語とひらがなが詰まったデジタルデータなのだ。その中から、キーワードとなるべき言葉を、探すことが重視されるのだろう。
高校の授業の土台となっているのは、大学の入試である。進学高の先生方は、3年生の2月(ちょうど今)に知識量と思考力と表現力が、(18年間の)人生の最大値になるように授業を高校1年の時から組み立てていく。その大学入試の中心となっているのが、1月の共通テストである。
今の新思考的な共通テストで、一番評判が悪いのが英語のリーディングで、多くの先生方が、「こんなテスト、英語ではない!!!!」とご立腹しておられる。おそらく、英語の先生方がご立腹なのも、リーディングという科目でありながら、英語を読ませるような思考力を試すものではなく、さっきの歴史の穴埋めプリント解答法のような、文章全体の情報から,解答に必要な情報を瞬時に見つけ出すような学力を求めているからに違いない。
そういえば、ワタシの姪が、この3連休我が家に遊びに来ていた。あばあちゃんの家事を手伝ってくれていて、その時は夕食の支度を2人でやっていた。
おばあちゃんが、「この小松菜はおひたしにするから、3センチの長さに切っておいて」とお願いしていた。その姪っ子は、3センチに上手く切れなかったので、おばあちゃんに謝っていたいたが、これは、3センチが問題ではなく、「小松菜のおひたし」という料理の見た目と食べ心地が問題であって、ワタシ達からすれば、2.5センチでも5センチでも、見た目が美味しそうで、箸で口に運べれば問題ない。だけど、その姪っ子には、「小松菜のおひたし」という感覚よりは、「3センチに切る」ことの方が問題だった。・・・・情報としては、「小松菜のおひたし」というワードよりは、「3センチ」というワードの方が重視されたのだ。
これからの、デジタル化された子供達。ゲーム世代となった生徒達。
最後の結末を予想して物語を想像しながら生きていく(これが一般的な現実世界)のがあまり上手ではなく、その時その時の場面(デジタル世界での画像・映像)の少しの変化に敏感に、そして過剰に反応してしまうような子供達や生徒達が増えていくような気がする。
・・・・うまくまとめられないけど。子育てのヒントにでもなればいいが。