全国の毒舌ファンの皆様 こんにちは!Tommyセンセ(元、高校教師)です。今日は、4月18日(金) 三島の事務所で書いてます。
ということで、お米の値段が全然下がらない。一番安い時の2倍だそうだ。この米価だけでも、消費者物価(物の値段の総平均)指数の上昇に反映する。
コメ価格の上昇が止まらない…消費者物価指数でコメ類92%上昇、比較可能な1971年以降最大 : 読売新聞
トランプ関税だけでなく、このインフレーション(物価上昇)で、国民の台所は、火の車なのに、とうとう政府自民党は、給付金など物価対策案を“ほとんど何もしない”と決定したらしい。・・・・・・本当に国民のことを見ていない政府だ。
理由は、このタイミングで給付金政策は、参議院選対策の“選挙目当て”だと言われかねないかららしい。
給付金・減税めぐり 与野党から発言相次ぐ 物価高やトランプ関税受け 政府による給付金とは解説も | NHK | 物価高騰
ちょっと待て、
ワタシ(立憲民主党静岡第5区で昨秋立候補)ならば、例え、選挙対策と言われようが、財源が云々言われようが、この給付は実行する。だって、国民にお金が入るのですよ。4人家族だと20万(一人当たり5万だと)のボーナスですよ。そうとう家計は楽になるのにねえ。“選挙対策のにおいがする”だけで、一人5万の給付をやめた方が、逆に選挙には不利だと思うが・・・・。 石破首相とその取り巻きがここまで、吝嗇家(ケチ)の集まりだとは思わなかった。
さて、今回は、この米価高騰の原因と、今後のことについて考えてみた。
結論は、「米価は下がらない!!!!!」「5キロ3500円くらいまでは一時下がると思うが、それ以上は絶対に下がらない」である。可能性としては、今年の秋からも5キロ4000代である可能性が高い。
これは、「高校・政治経済」の教科書に書かれている。
キーワードは、独占・管理価格・価格の下方硬直性の3つだ。
ちなみに、教科書の記述は、
<貼り付けはじめ>
独占と寡占
市場で、売り手となる企業・生産者が、一社の場合であり、その一社の企業が市場を支配してる場合を独占(monopoly)という。独占された市場の場合は、この市場は完全競争市場ではないので、独占の状態では価格調節の機能が働かない。
同様に、売り手となる生産者・企業が、少ない会社数の場合を、寡占(oligopoly)といい、この場合も価格調節の機能が働きにくくなる。 このように、独占や寡占などのみられる市場を不完全競争市場(imperfectmarket)という。
そのうち、寡占市場で、有力企業がプライス・リーダーとなって一定の利益を確保できる価格を設定し、他の企業がこれに倣うときの価格を管理価格(かんりかかく)という。この管理価格では、不況でも価格が下がりにくい。一般の市場よりも価格が下がりにくい性質を、価格の下方硬直性(かほう こうちょくせい)という。管理価格では、価格の下方硬直性がみられる
<貼り付け終わり>
つまりは、消費者にとって、お米は有力企業がプライスリーダーとなっている状況である。もちろん、プライスリーダーは、農協だ。備蓄米が放出されたといっても、大部分はJA農協が落札してしまった。
したがって、農協は一定の利益を確保できる価格を設定して、他の企業(コメの流通業者)が、これに倣う。
見事に、管理価格そのものである。
普通、管理価格とは、寡占市場が形成される工業製品などで見られる。例えば、自動車、自動車のプライスリーダーはもちろん、トヨタでヴェルファイアの価格が日産のエルグランドの価格を決め、トヨタのノア&ボクシーの価格が、日産のセレナの価格を決める。ビールやジュース類も同じことで、それぞれ、キリンビールと、コカ・コーラボトリングがプライスリーダーだ。コカ・コーラのアクエリアスに大塚製薬のポカリスエットは、価格競争で勝てないので同じ価格(これぞ管理価格)となってくる。
コメの販売価格は、スーパーが仕入れた価格に一定の利潤をつけて売られてるから、仕入れ業界のプライスリーダーである、JA農協に、他の業者が喧嘩をうることはできない。
この状況を、しっかりと説明してくれるのは、今のところ、山下一仁氏の記事だけみたいだ。
備蓄米が消えていく…「コメの値段は下がらない」備蓄米の9割を"国内屈指の利益団体"に流す農水省の愚策 国民はJA農協が「儲かる値段」で買わされ続ける | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)
だから「コメの値段」は下がらない…「転売ヤーのせい」にしたい農水省と、「利権」を守りたいJA農協の歪んだ関係 コメ不足なのに、農水省が「減反」をやめようとしない理由 (3ページ目) | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)
この山下氏の記述の中から、JA農協に関わる記述をコピッペする。
①<来年も価格が下がらない理>>
もう一つは、1年後に買い戻すという前代未聞の条件を設定したことである。米価の上昇によって、農家は25年産の主食用米の作付けを増加させることが予想される。しかし、7月まで売り渡す予定の備蓄米61万トンと同量を市場から買い上げ隔離すれば、1年後も米価は下がらない。そもそも、放出して買い戻すのであれば、市場への供給量は増えない。備蓄米の放出には、米価を下げないという農水省の意図が隠されているのだ
<終わり>
②<そもそも農協とは>
終戦直後の食糧難の時代、政府は食糧管理法によって農家からコメを買い入れ消費者に安く提供してきた。配給制度と言い、貧しい人もコメが買えるようにしたのである。しかし、農家は高い値段がつくヤミ市場に、コメを流してしまう。そうなると、配給制度を運用している政府にコメが集まらない。このため、農林省は戦前の統制団体をJA農協に衣替えして、農家からコメを集荷させ、政府へ供出させようとした。これがJA農協の起こりである。食糧管理制度が存続している間、農協は95%程度のシェアを維持していた。農協(農林中金)は政府から受け取る巨額のコメ代金を農家に渡す前にコール市場で運用して大きな利益を得た。
<終わり>
③<日本の農協は、世界でも例をみない>ヨーロッパやアメリカの農協は、酪農、青果等の作物ごと、生産資材購入、農産物販売等の事業・機能ごとに、自発的組織として設立された専門農協である。これに対し、JA農協は、作物を問わず、全農家が参加し、かつ農業から信用(銀行)・共済(保険)まで多様な事業を行う“総合農協”である。欧米に金融事業等なんでもできる農協はない。日本でも銀行は不動産や製造業など他の業務の兼業を認められていない。日本に銀行事業と他の業務の兼務が認められている法人は、JA農協(と漁協)以外にない。
JA農協は本来農業者のための協同組合なのだから、その組合員は農業者である。しかし、農協には、地域の住民であれば誰でもなれる准組合員という独自の制度が認められた。正組合員と異なり、准組合員は農協の意志決定には参加できないが、農協の信用事業や共済事業などを利用することができる。准組合員は他の協同組合にない制度である。これは、利用者が組織をコントロールするという協同組合原則からは完全に逸脱している。
<終わり>
④<減反政策による農地転用もJA農協の利益>地価高騰による宅地等への巨額の農地転用利益もJAバンクに預金された。農地面積は1961年に609万haに達し、その後公共事業などで約160万haを新たに造成した。770万haほどあるはずなのに、430万haしかない。
食料安全保障に最も重要なものは農地資源である。日本国民は、造成した面積の倍以上、現在の水田面積240万haを凌駕する340万haを、半分は転用、半分は耕作放棄で喪失した。160万haを今転用したとすれば、農家は少なくとも200兆円を超える転用利益を得たことになる。
耕作放棄の多くは生産条件の悪い中山間の傾斜農地等である。しかし、転用されているのは、平場の優良農地である。食料安全保障からは後者の方がはるかに重要なのに、農家が転用で利益を上げていることはほとんど報道されない。コメの値段が安いので耕作放棄するという、お涙頂戴式の報道ストーリーに合わないからだ。
こうして、JAは預金量100兆円を超すメガバンクに発展した。減反で米価を上げて兼業農家を維持したこととJAが銀行業と他の事業を兼業できる日本で唯一の法人であることとが、絶妙に絡み合って、JAの発展をもたらしたのだ。
<終わり>
経済に関する教科書は、独占と寡占、管理価格などの記述の後は、必ず、独占禁止法と公正取引委員会の役割が記されている。<コピッペ>もし独占や寡占などが起きると、消費者に不便であり、また産業の発展が阻害されてしまう。なので、多くの国では、独占を法規制している。日本でも、独占禁止法(どくせんきんしほう)がある。日本では、市場の独占・寡占を行う企業などを取り締まる行政委員会として、公正取引委員会が設置されている。
<コピッペ終了>
・・・なぜ、JA農協の存在は、独占禁止法の罰則を受けないのだろう?
次期政権(立憲民主党中心の?)は、消費者物価を抑える対策も必要だが、根本的な農政改革にも手を付けなければならない。こういう時は、やはり、国民の購買力のアップ(これを経済成長という)以外にはない。まだまだ、勉強しなければ・・・・