ノーマルビュー

Received — 2020年6月19日 tommy先生の「世相を斬る」

授業ネタ

著者: tommyjhon
2020年6月19日 05:58
全国の毒舌ファンの皆様 おはようございます。Tommyセンセです。
ということで、連日の共通テストネタが飽きてきたので、本日は、ワタシの授業で使う教材を披露します。みなさんで考えてね。ちなみに、1年生の『現代社会』ですよ。


ただ今、東京都知事戦が行われていますが、本来、選挙というのは「選ぶ行為」ではなくて、「落とす(下ろす)行為」です。都知事選で言えば、「小池百合子はよかったのか?」「小池百合子はダメなのか?」の争い。
したがって、野党、もしくは対立候補のの第一目標は「小池百合子に勝つ」ことであって、いくら自分の主義や主張などを訴えたところで勝たなければ何も残らない。日本人の選挙ってこのリアリティが全くない。
ワタシは、選挙の意味を教えるにあたって、次の画像を見せて、生徒に考えてもらっています。
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さあ、あなたならどう考えますか?(グループワークみたいなことをやらせて40人中、7~8人が正解にたどり着きます。)

<問い>
もし、あなたが都知事選に立候補して、対立候補とある政策で争っていた。その政策に関して、A~Fのようにアンケートをとると、下の支持率が結果として表れた。
この政策に関して、A~Fの中で何を選んで表明すればいいのでしょうか?


・・・・・・・
<解答>
絶対にDです。理由は、もう一方の候補者がD以外の政策をあげた場合にも絶対にDならば勝てるから。です。


<解説>
この中で一番支持率が高いのはFです。でも45%しかありません。もし一方がFを掲げても、自分がDの政策を掲げれば、A~Dまでの支持層を総取りできます。逆に、対立候補がCやAを揚げても、DならばFの支持層を総取りして絶対に勝てます。


いかがでしょう、
選挙に勝つことと、自分の主義・主張を訴えることとは意味が違うのです。この場合、もし相手がFを掲げる強硬派であったら、自分がAの政策を考えていてもDを主張しなければ勝てないのです。
こういう選挙作戦をきめ細かく考えないのが日本人の愚かさであり浅はかさなのです。
「選挙参謀」という言葉がありますが、選挙参謀とは誰にいくら金をばらまくかではなく、このような「勝ち方」を一緒に考える人物でなければなりません。
もちろん、この選挙戦で「小池百合子に勝とう」と本気に思うならば、絶対に候補者を一本化するべきなのです。
先ほどの画像でみるならば、
オリンピック実施を小池百合子が掲げている、これはFにあたります。そうしたら対立候補の一人がA(山本太郎)を挙げ、もう一人がC(宇都宮健児)を挙げても、絶対に小池百合子に勝てません。
そうして、支持率40%~45%(つまり半数が支持していない)の小池百合子が勝ってしまうのです。
何で分からないのでしょう??????


 このような戦略を本能的に出来てしまうのが、一般に「選挙に強い」と言われている人々なのです。彼らが、きっちりある政策の支持率までを綿密に調査して選挙に臨んでいるとは思えません。しかしながら、本能的に感じてしまうのでしょう。立候補者が、どれだけ正論をぶつけたところで、どれだけ自分への支持を訴えたところで、勝てないのは当たり前です。
 ワタシは、(自分自身は忸怩たる思いでいるのですが)安部晋三は、このような本能を無意識に持っているのだろうと思っています。それが、奴の「憲法改正論議」なのです。安部晋三は7年間、実質的に憲法改正を論議したことは一度もない。(憲法改正をやりたいとは言っているが、どのように改正するか、どこを改正するか、を具体的な発言や行為としてやっていない。拉致問題と全く同じ構図なのである)
でも、彼は「憲法改正をやる」と選挙で政策をえ掲げること(先の画像ではF)で、野党の意見を分解させ(共産党はA、維新の会はD、立憲民主はCなど)て、まんまと勝ちを続けている。
ワタシは、野党どもが、「妥当安倍政権!!!!」を掲げながら、「憲法改正を棚上げ」と掲げないのがいつも不思議である。
もうご理解頂けたと思うが、「憲法改正」の反対は、「憲法改正反対」なのではなく、「憲法改正論議棚上げ」なのである。


また、自民党は、政策論争(立法に関して)で、「対案を出せ!!!!!」とよくつっかっかる。でも、対案を各党がだしたら絶対に負ける。「対案」ではなく「棚上げ・廃案」でなければ勝てないのだ。


つくずく、「選挙に関して、日本人は幼いなあ」と思うのだ。
参考図書はこちら
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