ノーマルビュー

Received — 2021年4月27日 tommy先生の「世相を斬る」

「驚く能力」

著者: tommyjhon
2021年4月27日 05:28
全国の毒舌ファンの皆様 おはようございます。Tommyセンセです。


ということで、他に仕事もないので、なんとなく毎日教材と向き合っている。基本的にはずっと昔から教えてきたところなので、それほど苦痛ではない。
そうしている間に、職員室で、耳慣れない言葉が交わされていた。
それが、「ビブリオセラピー」という単語だった。
ちょっとコピッペしてみると、
   ビブリオセラピー(読書療法)とは
「ビブリオセラピー(読書療法・Bibliotherapy)」という言葉は、1916年に、牧師で人気エッセイストでもあったサミュエル・マッコード クローザーズ(Samuel McChord Crothers)氏によって初めて使用されました。
この言葉は、「人々が抱える問題の解決を本で援助する技法」を意味します。その後、欧米でこのセラピーの訓練プログラムが確立したとのこと。現代では、読書を用いて心理的な支援を行う、心理療法のひとつと考えられています。本が行動を変え、苦痛を減らしてくれるわけです。
こんなことのようだ。



へーーーっ、知らなかった。でも、前任校では、一度も聞いたことがなく、そもそも読書に関して、このような認識を誰も共有していなかった。あああなんとなく後悔の念もある。「進学進学、大学受験受験、テストテスト」と言って騒いでいるなかで、生徒の頭の中に不安だけを増大させていただけだったかも知れない。
このサイトでは、“ミニ読書では、フィクションが効果的だ”とも書いてある。ワタシ自身、もうフィクションの類いなど20年以上まったく読んだこともなく、“ノンフィション”とか“実録”とか、“●●の真実”とか“■■の論点”とかいう名前の本ばかり読んできた。生徒にも、読書として進めるのは新書類であって、積極的にフィクションを薦めるなど、決してやってこなかった。
なんか、まだまだ学ぶことは多いなあ。


 世界史Aを本格的に考えてみようと思い、小室直樹先生の『日本人のためのイスラム原論』を熟読して勉強し直している最中だが、別に『世界史A』として授業をすすめるよりも、生徒にこの本を最初から最後まで読ませれば、1年間のワタシのへんてこりんな授業より、300倍(数値にすると恥ずかしいくらいで、ホントは無限大倍)くらいの理解ができる。世界史Aの教科書を編集した学者さん達には悪いが、長い世界史の年代記(クロニコル)をコンパクトにまとめたところで、世界の理解には繋がらない。ワタシが小室直樹先生のこの本を読もうとしたきっかけは、「何でイスラム教とユダヤ教は中が悪いのだろう?」という素朴な疑問だったのだが、小室先生は、「行動様式(エートス)の違い」とズバリ断言して、旧約聖書から紐解いて説明している。なんだか、高校『倫理』もこの一冊で前半部分は充分以上に学べる感じがする。
・・・・・学問に関しては、高校教師などは本当に無力だ。


 この『日本人のためのイスラム原論』の前書き部分(P27)にこのようなことが書かれてあった。
<引用> 
 宗教社会学の巨人、そして20世紀を代表する知の巨人、マックス・ウエーバーは、かつて「学者とはなんぞや」と問われて、言下にこう答えた。
「学者に最も大事な能力は、驚く能力である」と・・・
<終わり>
この言葉はMウエーバーの『職業としての学問』に出てくるそうだ(もちろん、読んでいない)。
「世界史Aって何を教えればいいのででしょうか?」と尋ねてきた若い先生がいたけど、ワタシだって、専門は“政治経済”なんだから、「何を」と答えることはできやしない。でもでも、長い間センセをやってきて、生徒に何を教えているかと問われれば、
「自分が解った、と思うことを教えている」と信じてやってきた。授業では、「へええっ、そんなんだ」と思ってくれればそれでいい、と言っている。


・・・・・ちょこっと、マックスウエーバー先生に後押しされた。
自分の“解った”という驚きを、生徒達が共有すればそれでいいんだ。















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