共通テスト・新課程の迷走が続く(特に情報)
2021年8月3日 06:03
全国の毒舌ファンの皆様 おはようございます。Tommyセンセです。
遅ればせながらの記事ですが、
2025年から対応しなければならない【新課程&共通テスト】の正式発表が文科省からありました。
共通テストに「情報」 25年から、高校必修で―科目スリム化も・大学入試センター:時事ドットコム (jiji.com)
高校の現場はこれから大混乱です。まずは、「情報」の必修化
大学入試センターではサンプル問題がでています。
令和7年度以降の試験|大学入試センター (dnc.ac.jp)
なんとなく、理解できそうな出題もありますが、全然手がつかないのが“プログラミング”、これは専門家以外は教えることが出来ません。
ところが、全国でも、「情報」専門の先生が全然足りていません。
静岡県の現状を見てみます。
静岡県/試験結果 (pref.shizuoka.jp)
今年の採用試験結果です。彼らは、高校で来年度からまともに新課程とぶつかることになりますが!!!!
なんと、情報の先生は、7人しか合格していない。(公立高校って県内に100以上あるのですよ)
このペースで採用が続くならば、静岡県内の高校に「情報の専門家」の先生が配置されるのは、10数年かかります。
共通テストを受験する普通科高校に、情報の専門家はほとんど存在しないのが現状です。
実業高校から就職する生徒は、情報を学習すす機会は高校のみになりますので、今後の社会では、実業高校出身の生徒こそ重要な科目。今でも、実業高校には情報の先生がいます。情報の先生がいないのは、共通テストをほぼ100%の生徒が受験予定の普通科高校なんです。
あと3年で「情報」の先生が満たされるわけがありません。かつこの問題は静岡県のみならず、どこの都府県でも同じだと考えられます。
このミスマッチは、現状の雇用状況を考えると、よほどの大きな制度設計改革をしないと解決しそうもありません。
①生徒にプログラミングを教えられるような優秀な人材は、他の業界でも引く手あまた、給与の高い一般企業に行ってしまいます。
②教員免許が必要ではあるが、情報を中心に学究する学部は、教職課程が履修しにくい。
③大学の教員養成課程である教育学部に「情報」の免許を取得できるようになっている大学は少ない。
④受験指導で忙しい進学校の先生に、「通信課程」でもいいから情報の単位をとって情報の先生になるなれ、と強要するのは完全にパワハラ
・・・・・・
これらの現状を無視して、【新課程&共通テスト】は暴走しています。
この「情報の共通テスト必修化」は、高校でも、大学でも、何もコンセンサスを得ていない、単純な文科省の一人歩きです。
あとは、リクルートのスタディサプリや、ベネッセの進研ゼミに任せようとする魂胆でしょう。
そもそも、ここ数年の、大学入試に関する改革(のようなもの)は、背景にある巨大教育コングロマリット(B社のこと)と巨大情報コングロマリット(Rクルート社のこと)の動きと結びつければ、よく理解できます。
“教育で一儲けしよう”が合い言葉です。
・・・・普通科高校の教育って、“一儲け”とは無縁のところで行われているものです。
それは、各学校の校訓や校歌をみれば一目でわかります。
最近の勤務校、校訓を紹介します。
克己心身を練れ
勤勉実力を養え
至誠事に当れ
そして現在の伊豆中央高校の校歌
・・・・この共通テスト&新課程問題は、まだまだ続く。