ノーマルビュー

Received — 2021年11月2日 tommy先生の「世相を斬る」

政権交代できるシステムが一番よい(高校教師の選挙分析)

著者: tommyjhon
2021年11月2日 05:44
全国の毒舌ファンの皆様 おはようございます。Tommyセンセです。

ということで、野党共闘のみじめな敗戦に終わった衆議院選挙。ここで改めて、高校教員として、実際に授業をしている身としての公式見解を述べる。


①選挙とは、「選ぶ」のではく、「降ろす」ためのものである。
 歴史上、民主政治獲得のために多くの犠牲が払われた(市民革命)。このように、為政者の交代には必ず戦争のような悲惨な結末がついてくる。したがって、為政者の交代を合法的に、且つ“一滴の血も流すことなく”実行できる制度として、民主主義的選挙制度が生まれた。したがって、選挙は、多くの市民が血を流す代わりのものとして
現行政権を倒す平和的なシステムとして機能させるものである。
 だから、ワタシ達は、(その機能が不全に陥っている)独裁政権を悪と断定できるのだ。


②選挙制度は、政権交代が出来る制度が一番望ましい。
 民主主義発祥の地であるイギリスやアメリカは、2大政党制の国である。2大政党制は、国民に様々な選択肢を与えない。しかしながら、小選挙区制度と表裏一体のものとして、政権交代が起きやすい。死票が多い、得票数と議席数が不一致になる、という小選挙区・2大政党制の最大の欠点は、政権交代可能な選挙制度という玉条のために犠牲にしている。


③数学的に一番正しいのは比例代表制である。
 現代社会が多様化し、多くの選挙民の声も多様化した。様々な意見を国政に反映させるためには、比例代表制という、「政党の支持率と議席数が一致する制度」が今度は一番望ましい。
 実際の授業例を貼り付ける
_e0041047_05113625.jpg
 これは、ある政策に関しての世論調査のモデル図である。もしも、この政策に関しての支持率がA~Eのように分かれるならば、政党は5つA党~E党まで存在した方が、選挙民は、自分の意見に一番ふさわしい党を選ぶことが出来る。(原理的には一番正しい)
しかし、このままの支持率で、政党が選挙された場合、どこの政党も過半数を取ることができずに、連立政権を組まざるをえない。


 このように完全比例代表制にすると、単独過半数を獲得することは難しく、連立政権の協議にはいることになる。たった今のドイツだ。
しかし、DとEが連立を組むと、A~Cの主張する42%の票は、完全に葬り去られてしまう。


④二大政党でなくても、Dを主張してA~Cの賛同を得れば、必ずEに勝てる。

 この表で、「強硬派の45%(過半数には達していない)」に勝つには、もう一方の政党がDを主張し、A~Cに追随してもらうことが必須である。そうすれば、反強硬派(図中のE)の45%に勝つことが出来る。そうやって、Eの主張を潰すことが可能なのだ。


⑤ 今回の選挙は「成長なくして分配なし」と「分配なくして成長なし」との政策論争だ(ここからが、ワタシの見込み違い)
 この図で、Eの政策は「成長なくして分配なし」戦略をとる自民党で、A~Dが「分配なくして成長なし」の政策だと判断した。具体的に言うと、消費税減税で野党は一致し、それが0%(れいわ新撰組)~3年間限定で5%(立憲民主)までの違いだ。
ここで、野党共闘が行われ、「分配なくして成長なし」が世論の55%を占め、自民党政策が敗れる。とのシナリオをワタシは描いた。


⑥ 政権交代がなければ、過去の検証は出来ない。
 自民党政権9年間の結果は、政権交代なくしては、正確な検証が出来ない。それが、「政治学は社会科学である」所以である。検証なくしては次の方向性が見つからない。だから、多くの知識人や言論人(左翼とかリベラルとか不当にレッテルを張られている人もいる)が“科学的手法”を用いるならば、政権交代を訴えるのはあたりまえである。


結論:今回こそは、野党共闘で、自民党を過半数割れにするべきだった。


さあ、どこがどう間違えて、この予測が外れたのだろう? 
前回のブログでは、戦後75年間の洗脳の成果と結論したが、もちろんそれだけではない。
テレビやラジオの“後出しじゃんけん評論家”のコメントを聞くと、「コロナが一気に収束し、岸田内閣の方針も定まらないままの、実は争点なき選挙だった」という結論が多かった。


ワタシのA~Eモデル
 
_e0041047_05113625.jpg
は、争点あっての戦略モデルであって、争点なき選挙では通用しないのかも・・・・・・・






 












❌