国公立・私立のどちらを選ぶか?の問題
2022年1月25日 05:53
全国の毒舌ファンの皆様 おはようございます。Tommyセンセです。
ということで、受験生は出願の真っ最中。
この時にどうしても話題になっってしまうのが、国公立にするのか、それとも私学にするのか、の問題だ。
(静岡県という首都圏ではない地域の進学高では)一般的に、「国公立に行け」と指導する。
しかしながら、高校生が憧れるキャンパスライフをおくれるような魅力的な地域に、国公立大学がうじゃうじゃ存在するわけでもないので、「是非、国公立大学に・・・・・」と希望するならば、全国のいろいろな地方の(遠くの)国公立大学を受験してもらわなければ、合格はしない。
そして、結果的に私立大学でも十分です。と思っている保護者との間に意見の食い違いが生じてちょっとした価値観の違いになる。もちろん、高校3年生の受験生本人の価値観もそこに絡まって、後味の悪い進路選択になることも多い。
今日から、少し冷静に、国立大学と私立大学の関係についておさらいする。
1)国公立大学は授業料が安い ってほんと?
ホントです。基本的には国公立の方が安い。
国立大学と私立大学の学費ってどれくらい違うの?足りない場合はどうすればいい? | ファイナンシャルフィールド (financial-field.com)
しかし、私立大学文系とだけ比較すると、それほど差があるわけでhない。上のサイトから比較すれば年間30万円ほどだ。
私立大学理系との比較では、年間で70万円ほど違う。これは大きい。今や理系は大学院まで行くのが普通なので、差額×6年間となり、420万という計算となる。
理系を選択すると、文系生徒よりも国公立に拘る理由があるのだ。
しかも、文系と理系では、学生一人に費やす投資(設備や教授の数など)が格段に違う。理系学生については、もの凄い投資が行われている。私立大学でも、授業料に違いがあるのは、この設備投資に関わる費用の違いが大きく、医学系・医療技術系・体育会系などなど、大規模な設備を伴う学部は授業料が高い。(体育会系は食費の補填も含めて、かなり費用がかさむ)
だから、理系に進むならば、何が何でも「国公立大学」に進んで欲しいと思うのは、親も先生方も同じだ。
特に、我々公立高校の教職員は自分も税金で養われているので、「優秀な生徒は、国が全力で面倒を見て、この子の才能を開花させて欲しい」と特に思っている。
ところが、文系の学部で考えると、そうでもない。文系学部の生徒に投資される設備費用は理系よりも遙かにすくない。費用と効果の面で考えると、今では文系生徒にとっては国公立大学も私立大学もあまり変わらない。むしろ、都市部で暮らした方が文系生徒にとっては、いろいろな刺激が多いので、人間形成に与える影響力は都会の方が多いのかもしれない。
ただし、国公立大学の授業料は、この50年間で大きく変化した値段の一つである。
国立法文経系授業料は71年で155倍に…70年あまりにわたる大学授業料の推移(最新) - ガベージニュース (garbagenews.net)
それが、私立大学の授業料拡大に歩調を合わせてどんどん上昇しているのだ。さすがに、この20年間は、世の中のデフレ圧力で横ばい。(その分、国公立大学は経費削減で大変だと聞いている)
この「国公立大学も、授業料を上げて私立大学並みにするべきだ」を政策の路線として掲げ、実行していった旗振り役は、加藤寛という人物である。
加藤寛 (経済学者) - Wikipedia
我が国の経済政策を、政府主導の“大きな政府”型から、緊縮財政&民営化路線に大きく転換させた人物の一人として、政府の政策決定に大きく関わった学者の一人だ。
・・・・個人的には、国公立大学の授業料は、もっと安くてもいいと思う。
これだけの経済的格差が生じている2020年代では、大学進学の経費が膨張していることが原因で進学を諦めている生徒も多い。国力が伸張して一時期は不要とみられた「夜間コース(2部とも言われた)」も各所で復活するべきだとも思う。
・・・・・続く