ノーマルビュー

Received — 2024年1月16日 tommy先生の「世相を斬る」

還暦老人自己採点大混乱スペシャル

著者: tommyjhon
2024年1月16日 05:13
全国の毒舌ファンの皆様 おはようございます。Tommyセンセです。

 ということで、共通テストが行われ、全国のニュースにもなった。
大学入学共通テスト 2日目の試験大きな混乱なく日程が終了|NHK 首都圏のニュース

でも、「大きな混乱なく日程が終了」とされたのは、共通テスト本番だけであって、たぶん、15日(月)の午前中は、全国すべての高校で大混乱となっていただろう。


 何度も書くが、今年は“自己採点日”のICT化元年みたいな年で、受験ビジネス大手3社(昔、ベネッセ駿台・河合塾・代ゼミ⇒今、ベネッセ駿台・河合塾・東進)が一斉に、自己採点をスマホで行うシステムに舵を切った。紙上で自己採点をするのではなく、スマホ上で自分のマークした番号をタップし、次の問題に進む。すると、Web上で自動計算され自分の点数がわかるというものだ。
 受験大手3社は、その自動計算された点数とともに、志望校を入力させ、合否判定を行おうというものである。このIT化した現在、当然と言えば当然のことで、上手にいけば受験生も楽ちんなシステムである。(ハズだった)。
そして、我々高校側では、受験三社のどれかを行い、他2社には点数だけを入力して合否判定を頼むことになる。


 我が校は、自動計算に東進を、ベネッセ駿台と河合塾には点数と志望校を送信する順番を選んだ。(最初に東進を使うという判断は、熟慮の結果である。この判断が大きく自己採点の運命を変えたかもしれない)。
普通に生徒が入力を始めると、自己採点そのものは、40分ほどで終わった。
ここで、第一関門。
共通テストに無知な人(実は教育族ともいわれる政治家も同じ)は、すべてが「答を選ぶ方式」だと勘違いしているが、数学は違う。数学は、答を選ぶのではなく、マークして答を作る形。
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こんな感じ。
なので、自動計算システム上、バグ(不備)が起こりやすいのは、数学だと予想しやすいのだが、案の定、東進システムを使っている200人のうち3人ほど、数学の採点中にフリーズしてしまった。
先生の一人が対応すべく東進のコールセンターに電話をしたが、電話口でも大混乱の雰囲気が伝わり、修復を諦め、紙媒体で応急に処置した。


次のトラブルは河合塾。
河合塾は、生徒のアクセスを、メール送信⇒ワンタイムパスワードで開通させる方式だったのだが、朝9時頃になって、Gmailだとワンタイムパスワードが送信されないシステム上の不備があるとのFAXと電話を受ける。
静岡県の高校は、Googleへの依存を高めており、今や静岡県の高校生全員がGoogleアカウントを取得している。来年度からは、静岡県高校生全員がGmailアドレスを学校との通信窓口にするつもりなのだ。こんな状況で、突然、「Gmailアドレスが使えない」なんてFAXされたのだ。
もう!!!!!!!!
さらに、普通ならば、softbank.comなんかのスマホアドレスを代用するが、生徒は格安スマホ故に、それもないらしい。 もう!!!!!!!
この対応を、Yahooメールでしのぐことにした。(ある先生の機転ですぐに取り入れた)



これが、河合塾問題。


そして次のトラブルが、ベネッセ駿台。
今度は、ベネッセが繋がらない。生徒のほぼ全員が、ベネッセのどこかの画面でフリーズしている。回線がパニックしていたのだ。画面上を見ながら時間だけが過ぎる。
これには、緊急3年部打ち合わせを開いて、一度、4時間目で自己採点時間を閉じ、あとはアクセスできた生徒から帰宅させるという対応した。午後になるとベネッセ駿台システムも順調に動き始めて、最終的には3時頃に一応の終了ができた。


なんとこの自己採点日、頼みにする3社が3社それぞれの問題点を抱えてしまったのだ。問題点はそれぞれ違うものの、全国50万人のアクセスが午前9時から11時に集中することがわかっていての、ベネッセ駿台システムのフリーズは情けない。


 唯一の救いは、学校の結果処理システムは、自己採点結果を学校独自のオンライン(Googleだけどね)で送信させ、自己採点データに関しては、順調に回収することができたことだけだ。(これも、事前の判断に間違いはなかった)
ただ、あまりにも各社のトラブルが多く、1.2年生の授業に迷惑をかけたのも事実である。合計3つの授業で自習対応をしてもらった。


 さて、来年はどうなることやら。 各社の下請けIT子会社さんとSEさん、頑張ってね。
そして、進路課長としての生徒自己採点動向早見表(あまりにも個人情報なので見せられない)が完成したのが5時。やっとこさ印刷して帰宅することにした。


こういう日々の仕事って、誰かが責任をもって判断しなければならない。一番難しい判断を校長が行い、校長以外でもできる判断の責任を副校長が負い、それを教頭が補佐し、その下で、かなり重たい判断をするのがワタシの仕事だった。


 もうこれらの仕事に携わって7,8年になる。、この間に、共通テスト英語外部検定騒動があり、IT化騒動(クラッシィとか)があり、コロナ(学校閉鎖、遠隔授業)があり、共通テスト元年があり、学習指導要領の新課程移行があり、科目「情報」の導入まで加わった。
総じて間違った判断はしていないと思う。
その思考のポイントは、「文部科学省の意向にすぐにはパクつかないこと」であり、「先発組の動向をよく見極めて、ゆっくりと発車すること」である。


 今週は金曜日は、“還暦老人最後の入試検討会”になる。
恙なく(つつがなく)終わるといいなあ。




























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