ノーマルビュー

Received — 2024年7月9日 tommy先生の「世相を斬る」

小池百合子の三選を考える。(感情論ではなく、数学的に)

著者: tommyjhon
2024年7月9日 05:40
全国の毒舌ファンの皆様 おはようございます。Tommyセンセです。

ということで、東京都知事選は、現職小池百合子の圧勝に終わった。
東京都知事選挙、全候補者の得票確定 小池百合子氏291万票・石丸伸二氏165万票 - 日本経済新聞 (nikkei.com)



これって、小池百合子の圧勝なのか?
こちらの記事からよくわかるか、小池百合子の得票率は、過半数に達していない。
東京都知事選挙 現職の小池百合子氏が3選【開票結果】|NHK 首都圏のニュース

<貼り付け始め>
今回の東京都知事選挙の候補の得票率を見ると、小池氏が42.8%、石丸氏が24.3%、蓮舫氏が18.8%を獲得し、この3人で有効投票数の85.9%を占めました。

<終了>


 それならば、反小池百合子票というのは、57%も存在するわけで、東京都民の大多数が小池百合子支持だったのではない。
これは、数学的には、コンドルセのパラドックスと呼ばれる現象で、選挙において、1名の当選者を決める場合によく起きる現象である。
・・・・一番嫌われている候補者が当選してしまう可能性がある・・・・・・・


 では、小池百合子が勝てたのか? それは主要な候補者が3人もいたからである。
これは、ワタシが選挙の授業で毎回やっている話で、


A・B・Cの3人の候補者がいたとする。
Aが7万票、Bが6万票、Cが5万票をそれぞれが獲得して(投票率100%)、Aが当選した。Aが当選者にふさわしいといえるか?
という思考実験だ。


実は、この投票行動は、
6つに分類できる。この3人を好きな順(選好順と言葉を作る)に並べるとこうなる。
① A>B>C

② A>C>B
③ B>A>C
④ B>C>A
⑤ C>A>B
⑥ C>B>A


Aに投票するのは①、②のグループで、合計7万、 ③・④のグループで合計6万、 ⑤・⑥のグループで合計5万という結果だ。
しかし、もし、④のグループが4万人、⑥のグループが4万人いたと仮定すれば、Aは、この3人の中で一番嫌われていることになる。
一番嫌われている奴が、当選する?


今の日本の選挙制度は、この疑惑を払拭することができない。


最近、フランスの国民議会総選挙が行われた。
フランス議会下院選挙で左派連合「新人民戦線」が最大勢力 議会の多数派形成は難航も | NHK | フランス

この記事では、後ろの方に書かれているが、この選挙は、決選投票である。最大与党が過半数の支持を得ない場合は、もう一度、投票が行われ、立候補者の調整や連合、連立の構想が表明されて後に、決選投票が行われるのである。


このような選挙制度をつくれば、パラドックスは起きない。
また、候補者の選出の時に、点数をつける方法もないわけではない。1位に3点、2位に2点、3位に1点という方法だ(これをボルダールールという)
この方法は、アメリカの知事選で、民主党、共和党の各予備選挙で行われている。


これらを含めて考えると、
東京の都知事選で、小池百合子がなぜ3選を果たすことができたかの最大の理由は、主要な候補者が3人いたからである。となる。


どのような経緯で、主要候補が3人となったのか?
ここの経緯に関しては、植草一秀氏のブログが一番詳しい。
植草一秀の『知られざる真実』 (cocolog-nifty.com)



こういう数学的な選挙の話こそが、NHK教育テレビにやる内容にふさわしいと思う。
それにしても、日本で政権交代を実現するのは難しいなあ。


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