来春の大学受験の志願者はコロナ不況のせいで、理系の志願者倍率が例年にもまして高く、文系の志願者倍率が例年よりも低い。
「不況の時の大学入試は理高文低」という現象は、昔から繰り替えされている。
企業の「文系学部学生」の新卒採用数が特に下がるからだ。
不況時に非正規雇用者が真っ先に首を切られるのと同じ構図で、調節弁として使われている。
特に私立文系学部卒は「営業担当」として大量に採用される。
景気が良ければ、営業マンの大量動員で売り上げは上がるが、不景気なると人海戦術でも売り上げは落ちる。そこで企業は私立文系の採用者を絞る。
その一方で理系学部生は、景気の良しあしにかかわらず安定した採用数が保たれる。
この違いは何か?
それは私立文系学部が「理数科目」を入試に課していないことが、一つの要因でもある。
理数科目はある程度、地頭(じあたま)の良しあしが左右するという偏見があって、理系学部卒は地頭が良いので、どの部署でも使えるとみられている。
さらに大学の専門課程でITやコンピュ-タ-関連の能力を身に着けているので、企業は理工学部卒者の採用に積極的になっている。
AIを企業の活動にどう生かすかで、生き残れるかどうかがかかっているため理工学部卒者のスカウト活動が活発だ。
だが理数の能力は訓練次第でいくらでも開発可能だ。
高校段階で文系理系と分けて、文系志願者に「数学と物理化学」の勉強を免除する今の仕組みがおかしい。
コンピュ-タ-に関する幅広い学習をする高校の科目「情報と科学」が入試科目に格上げされるので、それを機会に文系理系の区別を撤廃するべきだろう!!
