ノーマルビュー

NASAのロケットの残骸とみられる小惑星、一時的な地球の衛星になる

著者:headless
2020年11月14日 19:11
NASAのロケットの残骸とみられる小惑星「2020 SO」が地球の重力に捉えられ、一時的な地球の衛星になったそうだ(JPL Newsの記事)。

8月に発見された2020 SOは、その軌道や地球への接近速度から1966年にNASAが月着陸機Surveyor 2の打ち上げに使用したCentaurロケットの第2段である可能性が指摘されている。その後、NASAが資金提供するCatalina Sky SurveyやESAのOptical Ground Stationなどによる過去3か月にわたる170件以上の観測データを分析した結果、2020 SOは太陽放射を受けて軌跡が大きく変わっており、小惑星ではなく低密度の物体であることが判明したという。

2020 SOは11月8日、地球の重力がおよぶヒル圏へ緩やかに引き込まれており、2021年3月までおよそ4か月にわたって地球を周回する軌道上を進むと予測されている。地球周回軌道を離脱するまでに2020 SOは2回地球を回り、12月1日には地球に最接近する。この間、詳細な観測が可能になる天文学者は、実際に2020 SOが宇宙時代初期の遺物であるかどうかを確認するため分光法を用いて組成を調査するとのことだ。

すべて読む | サイエンスセクション | スラッシュバック | サイエンス | 宇宙 | NASA | | この記事をTwitterでつぶやく この記事をFacebookで共有 この記事をGoogle Plusで共有 このエントリーをはてなブックマークに追加

関連ストーリー:
8月に発見された小惑星、54年前にNASAが打ち上げたロケットの残骸である可能性 2020年10月14日
地球を周回する小さな「第2の月」が見つかる 2020年02月29日
9月1日に地球に接近した小惑星フィレンツェは2つの衛星を持っていた 2017年09月21日
NASA、現在の技術で捕獲可能な12の小惑星を選定 2013年08月16日
NASAの「小惑星を捕獲して宇宙ステーションにする」計画 2012年12月27日

訃報: 物理学者の小柴昌俊氏

著者:headless
2020年11月14日 11:39
物理学者で東京大学特別栄誉教授の小柴昌俊氏が12日、老衰のため都内の病院で死去した。94歳だった(NHKニュースの記事読売新聞オンラインの記事略歴東大総長談話梶田隆章氏談話)。

小柴氏は1926年9月19日生まれ。1951年に東大理学部を卒業後、シカゴ大学の研究員などを経て1963年には東大理学部物理学科の助教授となり、神岡鉱山での実験を開始した。1979年ごろから核子崩壊を発見するためにカミオカンデ実験の準備を始め、1983年には実験が稼働開始。核子崩壊は発見できなかったが、定年による東大退官1か月前の1987年2月23日、超新星SN1987Aからのニュートリノを観測する。

2002年にはノーベル物理学賞を受賞した。授賞理由は宇宙物理学の草分け的貢献、とりわけニュートリノの検出。カミオカンデ実験を拡大したスーパーカミオカンデの実験ではニュートリノが質量を持つことを示すニュートリノ振動を弟子の梶田隆章氏が発見し、2015年ノーベル物理学賞を共同受賞している。2002年ノーベル物理学賞を共同受賞したレイモンド・デイビス氏は2006年に亡くなっており、リッカルド・ジャッコーニ氏も2018年に亡くなっている。

すべて読む | サイエンスセクション | サイエンス | 宇宙 | この記事をTwitterでつぶやく この記事をFacebookで共有 この記事をGoogle Plusで共有 このエントリーをはてなブックマークに追加

関連ストーリー:
2020年ノーベル物理学賞はブラックホールに関する重要な発見をした3氏が受賞 2020年10月07日
超新星1987Aの残骸の中心付近に観測史上最も若い中性子星が存在する可能性 2020年08月16日
素粒子ニュートリノと対になる反ニュートリノの性質が異なる可能性がさらに高まる 2020年04月20日
2019年のノーベル物理学賞、宇宙に対する現代的な理解に貢献した米国とスイスの3氏が受賞 2019年10月09日
2017年のノーベル物理学賞は重力波の検出に大きく貢献したLIGOの研究者3氏が受賞 2017年10月04日
「CP対称性の破れ」の可能性、確率95%にまで高まったとの研究結果が発表される 2017年08月08日
神岡鉱山の地下に重力波望遠鏡「KAGRA」完成 2015年11月08日
2015年のノーベル物理学賞はニュートリノが質量を持つことを示した2氏が共同受賞 2015年10月07日
ミュー粒子で桜島を透視する実験 2015年01月02日
T2K実験で電子型ニュートリノ出現現象の存在を示す決定的な測定結果 2013年07月21日
スーパーカミオカンデ、電子型ニュートリノ出現現象の兆候を捉える 2011年06月17日
ニュートリノ振動、ついに初確認 2010年06月03日
東大が講義ビデオをPodcast配信 2006年04月12日
第1回小柴昌俊科学教育賞の受賞者が決まる 2005年03月28日
浜松ホトニクスが大学院大学を設立 2004年11月26日
ニュートリノが質量を持つことが確定 2004年06月15日
未知の粒子が存在か? 標準理論で説明できない現象発見の可能性 2003年08月14日
スーパーカミオカンデ観測再開 2002年12月13日
小柴昌俊氏がニュートリノ観測でノーベル賞を受賞 2002年10月08日
「スーパーカミオカンデ」のセンサー破損 2001年11月13日

❌