大学入試改革の3本の柱
①英語検定の利用②共通テストに記述問題導入②共通テストは思考力テストに変更
の内①と②は放棄が決まった。つまり今後はやらない。
③の共通テストは今年が2年目だが、早くも失敗が濃厚だ。
当初の平均点の設定が全科目とも4割前後=100点満点で40点前後だった。
去年はコロナ禍例外措置で、全科目とも簡単な問題だったので、今年が実質的な初年度だ。
科目ごとの平均点では数ⅠAが37点、数ⅡBが43点と過去最低、生物も48点,化学が47点とこれも過去最低だった。
今回の大混乱の元凶はまず数ⅠAの37点と数ⅡBの43点だ。
特に数ⅠAの37点は現役生にはダメ-ジが大きすぎて、文字通り「泣いて帰って来る」生徒が多かった。
だが、数ⅠA37点も数ⅡB43点も目標平均点40点前後を達成したので、問題の製作としては成功している。
むしろ生物や化学、特に物理がまだ高いので、来年以降はさらに難化するだろう。
英語61点と国語55%もまだまだ目標よりもはるかに高い平均点なので、問題作成から見て失敗だ。
来年以降は何とか4割前後に下げないとならない。
すると全科目で、今年の数ⅠA現象が発生する。
今年の共通テストの得点分布での大きな特徴は、高得点者層と中位得点者層&低得点者層に大きな溝ができて=2極化して、きれいなグラデ―ション=度数分布曲線になっていないことが上げられる。
その象徴が名古屋大学医学科の志願者が半減以下になったことだ。
河合のB判定は780点なので、それ以下の出願者が消滅してしまった。
最初の案では共通テストを大学側が利用するとき、粗点ではなく10段階程度のゾーンに別けて、幅を持たせた利用法をする事だった。
ところが今年は総合点が極端な団子状態になって、1点2点の差で合否が別れる最悪の結果となった。
本来「1点や2点の差で合否が決まるのを避けて、数10点単位での選別にする」ことが、新共通テストの目的だったが、正反対の結果となった。
来年以降、さらに平均点が下がると、この超過密状態は「団子状態」よりもさらに悪い薄紙を重ねたような、あるいは金箔をはり合わせたような状態になる。
共通テストの小問の配点は1問3点や4点で、配点1点などはほとんどない。
小問1問の配点以下の点差で、合否が決まる。
役人は一度決めたことは変えようとはしない。
ここは政府自民党が「すみませんでした。ぜ--んぶ失敗でした。元に戻します。」
と謝り、センタ-入試に戻すしかないだろう。
そのためには「国民の声をよく聞く」がスロ-ガンの岸田総理に届くように、大きな声を上げることだ。