静岡県公立高校入試で出される「古文問題」は、正確には古文問題ではない。
なぜなら「最低限の文法知識も単語知識」も一切知らなくても、満点が取れるように作られている。
かなりの部分の原文の横に、現代語訳が書かれていて、その現代語訳をつなぎ合わせると、全体がほぼ完ぺきな現代文になるからだ。
静岡県公立校入試は英語もクズだが、古文はもっとクズだ。
そのせいで、静高生は入学後に「正しい古文の勉強法」にのっとって勉強をしない。
最後まで、フィーリングで古文解釈をするので、センタ-入試や共通テストでの古文の得点が安定しない。
そこで新星ゼミでは中学の段階から「助動詞と助詞の活用表」と「重要古語一覧」を渡して、読解の時に常に参考にしながら演習をしている。
「品詞分解と助動詞活用」は古文読解の「いろはのい」だが、忙しい静高生、特に理系生はそこまで付き合っていられない。(これ皮肉ね)
高校入試で最もよく出題されるのはダントツで「徒然草」である。
だが、徒然草は「助動詞の使用が頻繁」で、意外にも文法的な難易度が高い。
そこで、「100分で名著 徒然草」を薦める。
著者は萩野文子氏であるが、徒然草の権威は多数いるのに、よりによって荻野氏であるには深い理由がある。
この「100分で名著シリ-ズ」は対象者として中学生を意識して作られている。
そのため、大学入試では必須の文法解説や用語解説は一切書かれていない。
予備校講師でマドンナ先生と呼ばれてきた彼女は、数多の権威者を無視して、中学生が解る解説に終始している。
全文が、太字の原文の後に、解りやすい現代語訳があり、コメントも堅苦しくない。
しかも選ばれた段が入試によく出るとなれば、読まない手はない。
高校生用注釈書は必ず第一段から始まって番号順に並んでいるが、これは彼女の好みに合わせて好きなように飛び放題の順番だ。
にもかかわらず、入試でもよく出る重要な段はカヴァ-しているところは、さすがにプロである。