ノーマルビュー

世界初撮影のブラックホール、再観測に成功

著者: nagazou
2024年1月19日 13:31

日米欧などの国際共同研究グループは18日、2017年に世界で初めて撮影された巨大ブラックホールの再観測と分析結果を発表した。今回の再観測では、初撮影時と同様に、周囲のガスが形成するリング状の構造を確認した。初撮影の際には画像に異議が出たが、今回の継続観測によってその妥当性が裏付けられたとしている(日経新聞)。

観測には台湾の「グリーンランド望遠鏡」を新たに加え、9つの望遠鏡が連携。再観測により、ブラックホール周りのガスが作るリング状の構造は変わらないことが確認された。一方、リングの明るい部分は異なり、ブラックホールへのガスの吸い込まれ方に変化が生じたことが示唆された。

この結果は理論的な予測と一致したため、初撮影時に提起されたリングが存在しないという否定的な解析報告に対しても再現性を提示することができたとしている。

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重力波観測装置「KAGRA」、能登半島地震で故障

著者: nagazou
2024年1月18日 14:31

岐阜県飛騨市の山中に建設された重力波観測装置「かぐら(KAGRA)」が、能登半島地震の影響で機器に不具合を起こし、観測できない状態になっていることが明らかになった。能登半島地震により飛騨市では最大震度5弱を観測した。修理には数か月かかる見込みだという。このため3月に始まる国際共同観測に参加できない見通し(読売新聞朝日新聞)。

東京大学宇宙線研究所によると、地震の影響でレーザーの角度を調整する鏡の向きがずれたため、地面の振動を防ぐ機器に不具合が生じたとみられている。今後、装置内部を開けて詳しく調査する予定とのこと。

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イーロン・マスク、2回目のStarship軌道飛行試験で軌道投入できなかった理由を語る

著者: nagazou
2024年1月17日 17:08
headless 曰く、

SpaceXが昨年11月に行った2回目のStarship軌道飛行試験ミッションではブースター分離に成功したものの軌道投入はならなかったが、その理由をイーロン・マスク氏が全社会議で語っている。 (Neowin の記事Ars Technica の記事The Register の記事動画)。

マスク氏によれば、Starship 宇宙船はほぼ軌道投入可能な状態であったが、ペイロードがなかったために軌道投入できなかったのだという。Starship は通常のペイロードにはない液体酸素を積んでいたため、これを放出したかったそうだ。しかし、液体酸素の放出が火災を招き、爆発につながったとのこと。ブースターの爆発については触れなかった。動画での該当部分は 49 分 19 秒あたりから。

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Starship、2回目の軌道飛行試験でブースター分離に成功 2023年11月19日

約3100万キロの距離の深宇宙からネコ動画を配信

著者: nagazou
2023年12月28日 14:01

米国宇宙航空局(NASA)の小惑星探査機「Psyche」には、「深宇宙光通信(DSOC; Deep Space Optical Communications)」というレーザー通信装置が搭載されている。これは将来的な宇宙探査ミッションでの需要が見込まれる大容量のデータ送信を想定したもので、2023年11月14日に初の通信実験が実施された(NASA JPL今回の実験で送受信された動画AFPBB Newssorae)。

実験ではDSOCを用いて深宇宙から地球に向けて高解像度のネコの動画を送信することに成功したという。動画は15秒ほどの長さで深宇宙から送信された初めての映像となった。実験時、Psycheは3100万キロメートル離れた位置にあり、これは地球と月の距離の約80倍にあたるという。現在の通信では無線周波数システムが使われているが、DSOCではレーザーを使用することでデータ転送速度を10~100倍に増加させることができるとしている。

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SpaceX、19回の打ち上げ・回収に成功したFalcon 9ブースターを持ち帰り中に破損

著者: nagazou
2023年12月28日 08:08
headless 曰く、

SpaceX は 12 月 23 日に実施した Starlink 衛星打ち上げミッションで、Falcon 9 ロケット第 1 段ブースターの 19 回目の繰り返し使用に成功した (ミッション情報Neowin の記事)。

このブースターは国際宇宙ステーション (ISS) へのクルー輸送に向けた初の有人テストフライト Crew Demo-2 ミッションをはじめとして ANASIS-11、CRS-21、Transporter-1、Transporter-3 の打ち上げミッションのほか、14 回の Starlink ミッションで使われたという。

ケープカナベラル宇宙軍基地で打ち上げが行われたのは日本時間 12 月 23 日 14 時 33 分。打ち上げは成功し、23 基の Starlink 衛星が予定軌道に投入された。ブースターも打ち上げからおよそ 8 分 25 秒後にドローン船 Just Read the Instructions 上に着陸し、回収も成功した。

しかし、持ち帰りのためドローン船を移動中に強風と高波の影響で倒れて (破損して) しまったとのこと。より新しいブースターでは着陸用の脚がアップグレードされており、この手の問題に強くなっているとのことだ。

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ごく表面が窒化鉄に覆われた小惑星リュウグウの砂

著者: nagazou
2023年12月5日 08:04
headless 曰く、

京都大学を中心とした国際的な研究グループが小惑星リュウグウの砂を電子顕微鏡で調べ、ごく表面が窒化鉄 (Fe4N) に覆われていることを発見したそうだ (JAMSTEC のプレスリリース論文)。

この砂粒は磁鉄鉱であり、小惑星の表層では太陽風の照射などにより表面の酸素が失われて金属鉄が形成される。ここへ氷天体に由来する窒素化合物を大量に含む微小な隕石が衝突し、金属鉄との化学反応により窒化鉄が合成されたと研究グループは推測している。

太陽から遠く離れた場所で生まれた氷天体や彗星にはアンモニウム塩などの窒素化合物が大量に貯蔵されている。このような物質が地球軌道の地域に輸送される証拠は見つかっていなかったが、実際には大量の窒素化合物が地球付近に到来して生命の材料になった可能性があるとのことだ。

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男性宇宙飛行士が勃起不全になる可能性を示す研究成果

著者: nagazou
2023年11月28日 18:09
headless 曰く、

フロリダ州立大学などの研究グループがラットを使用したシミュレーション実験を通じ、宇宙で銀河宇宙放射線 (GCR) と無重力状態にさらされることで男性の勃起不全(ER)に関連する血管組織が悪影響を受け、長期の回復期間後にも影響が残ることを示した (論文アブストラクトプレスリリースThe Register の記事)。

実験では Fisher344 ラットの成獣86匹をランダムに 6 つのグループに分け、後肢免荷 (HLU) と体重負荷コントロール、NASA 宇宙放射線研究所の GCR シミュレーターによる3段階の吸収線量 (0 Gy / 0.75 Gy / 1.5 Gy) の組み合わせで、4 週間にわたる曝露を行った。12 ~ 13 か月の回復期間後、末梢内陰部動脈 (dIPA) と海綿体 (CC) に対する影響を生体外で分析したところ、比較的低い吸収線量かつ弱い低重力状態であっても、主に酸化ストレスの増加により血管組織の変化が引き起こされることが示された。

GCR は非アドレナリン作用性非コリン作用性 (NANC) 神経を介した dIPA と CC の弛緩を損なうが、影響を受けた組織に抗酸化剤やキサンチンオキシダーゼ阻害剤、アルギナーゼ阻害剤などを用いることで CC では NANC 神経媒介弛緩の回復が見られたとのこと。このような研究成果は宇宙探査ミッションで配慮の必要な新しいリスクを示すが、これによる ED が回復可能であることも示唆するとのことだ。

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米宇宙軍、北朝鮮が打ち上げた軍事偵察衛星に管理番号付与。軌道投入成功と判断か

著者: nagazou
2023年11月27日 13:25
先日、北朝鮮が打ち上げた軍事偵察衛星「マルリギョン(万里鏡)1号」の軌道要素を米国が公開した。米国による打ち上げ成功が確認され、人工衛星の追跡サイト「CelesTrak」は万里鏡1号にNORADカタログ番号「58400」、国際指定番号「2023−179A」を付与した。米国防総省は打ち上げの成否について現時点では「評価中」としているが、番号を付与したことで周回軌道に進入したと評価していると見られる(CelesTrakテレ朝NEWSNHK)。

この件を分析した鳥嶋真也さんのポストによると、衛星は高度512km×493kmのほぼ太陽同期軌道にあり、正常に動作しているのであれば、南から北へ通過する際には10時ごろの日本やグアムを撮影(偵察)する可能性があるとしている(鳥嶋 真也さんのポスト)。

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ユタ州のテレスコープアレイ実験で検出された極めて高いエネルギーの宇宙線、アマテラス粒子と名付けられる

著者: headless
2023年11月25日 18:43
headless 曰く、

2021 年 5 月 27 日に検出された極めて高いエネルギーの宇宙線が「アマテラス粒子」と名付けられたそうだ (ICRR のプレスリリースAAAS のニュースリリースArs Technica の記事論文アブストラクト)。

この宇宙線は米ユタ州で稼働中の最高エネルギー宇宙線観測実験「テレスコープアレイ実験」により検出された。2008 年から続けられているテレスコープアレイ実験で最も高い 244 EeV というエネルギーを持ち、1991 年に検出された宇宙線以来の高エネルギー宇宙線となる。この宇宙線が到来した方向には発生源候補として有力な天体が存在せず、未知の天体現象やダークマターの崩壊といった標準理論を超えた新物理起源の可能性があるという。

2013 年ノーベル物理学賞の対象となったヒッグス粒子は「ゴッド粒子」と呼ばれ、1991 年にユタ州で検出された 320 EeV の宇宙線は「オーマイゴッド粒子」と呼ばれる。今回の宇宙線は発見者が日本人で現地時間明け方に検出されたこと、今後も極めて高いエネルギーを持った宇宙線の検出が期待されることから「アマテラス (天照) 粒子」と名付けたとのことだ。

本研究成果はScienceに掲載されているが、論文のページでは中身が表示されない。

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2013年ノーベル物理学賞は「ヒッグス粒子」理論を提唱したFrançois Englert氏とPeter Higgs氏へ 2013年10月09日

Starship、2回目の軌道飛行試験でブースター分離に成功

著者: headless
2023年11月19日 13:19
SpaceX は 18 日、2 回目の Starship 軌道飛行試験ミッションを米テキサス州の Starbase で実施した (SpaceX のミッション情報The Verge の記事Ars Technica の記事Neowin の記事)。

今回の打ち上げでは Super Heavy ブースターの 33 基あるラプターエンジンすべてに点火。打ち上げから約 2 分 30 秒後、第 2 段エンジンでブースターを押し戻すホットステージ分離システムによる分離は成功した。ブースターは下降して着水する計画だったが、分離から 50 秒ほど後に爆発した。Starship は 6 基のラプターエンジンで高度およそ 150 km まで上昇したもののエンジン停止予定時刻以降はデータが送られてこず、メキシコ湾上空で自動破壊されたとみられる。

すべてが計画通りとはいかなかった今回のミッションだが、試験の成功はそこから何を学ぶかであり、SpaceX では今回の試験が Starship の信頼性向上につながると述べている。

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宇宙から降り注ぐ宇宙線「空気シャワー」の可視化に成功

著者: nagazou
2023年11月3日 05:32
国立天文台と大阪公立大学の研究者からなるチームが、すばる望遠鏡の広視野カメラで撮影された2万枚の画像を分析、宇宙から降り注ぐ高エネルギー粒子の「空気シャワー」を非常に高い空間分解能で可視化できる方法を発見した。この新しい検出手法の発展により、宇宙線の粒子の種類の解明、ダークマターの研究、さらには物質優勢の宇宙の理解につながる可能性があるとしている(すばる望遠鏡アストロアーツ)。

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前澤友作氏が搭乗したソユーズ宇宙船の実機が11月27日より東京日本橋で一般公開

著者: nagazou
2023年11月2日 15:04
前澤友作氏の宇宙旅行に密着したドキュメンタリー映画「僕が宇宙に行った理由」の封切りを前に、彼と同作の監督を務めた平野陽三氏が実際に搭乗した宇宙船ソユーズの帰還モジュールが、11月27日から都内で一般公開されることが決定された。展示は「HELLO SPACE WORK!NIHONBASHI2023」というイベント内で行われ、約10メートルの大型パラシュートや実際に着用した宇宙服とともに展示される(毎日新聞「HELLO SPACE WORK!NIHONBASHI 2023」開催よろず~ニュース)。

あるAnonymous Coward 曰く、

元ZOZO社長の前澤友作氏は、2021年12月にロシアのソユーズ宇宙船でISSへの12日間の宇宙旅行を行っており、今回展示されるのはその時に使用されたソユーズ宇宙船の帰還カプセルだという。ソユーズ宇宙船の実機が公開されるのは日本初とのこと。展示されるのは日本橋三井タワーの「HELLO SPACE WORK! NIHONBASHI2023」という宇宙の仕事にまつわるイベント。前澤氏は12月29日に自身の宇宙旅行を題材としたドキュメンタリー映画「僕が宇宙に行った理由」を公開予定のため、そのプロモーションの一環のようだ。

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キヤノン、市販品と同じカメラなど9割のパーツが自社製の地球観測用人工衛星2基が稼働中

著者: nagazou
2023年10月26日 07:11
キヤノンが自社イベント「Canon EXPO 2023」で、傘下のキヤノン電子が手掛けている超小型衛星「CE-SAT-I」と「CE-SAT-IIB」を展示していたという。これらの衛星は、現在も地球観測や月の撮影などに使用されているという(ITmedia)。

興味深いのは、これらの衛星に搭載された地表撮影用カメラが、一眼レフカメラの「EOS 5D Mark III」とミラーレスカメラの「EOS M100」であること。これらのカメラは市販品と同じもので、特別な加工を受けたうえで宇宙空間に持ち込まれているそう。放射線などの影響を試験で確認し、耐用年数をクリアしたとしている。

宇宙空間向けの断熱処理と熱設計を行うことで、市販のカメラを流用でき、衛星の製作コストを下げることが可能だとしている。また、新しい衛星モデルも計画中で、次世代のモデルでは「EOS R5」などのカメラを搭載し、更なる高画質化をする予定だとしている。

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楽天モバイルも出資するモバイル通信サービス衛星のプロトタイプ、夜空で最も明るい物体の一つに

著者: headless
2023年10月7日 15:44
楽天モバイルも出資する AST Spacemobile の通信衛星 BlueWalker 3 が夜空で最も明るい物体の一つになっているそうだ (IAU のニュース記事The Verge の記事論文アブストラクト)。

BlueWalker 3 は AST が計画する通常の携帯電話による衛星モバイル通信サービスのコンステレーション構築に向けたプロトタイプの衛星として、昨年 9 月に打ち上げられた。地球低軌道上の衛星は 64.3 m2 のフェーズドアレイアンテナを持ち、ピーク時の見かけの等級は 0.4 等級に達する。この明るさはプロキオン (こいぬ座α星) やアケルナル (エリダヌス座α星) に相当し、夜空で BlueWalker 3 よりも明るい天体は月と 5 つの惑星、 7 つの恒星のみとなる。また、打ち上げからデプロイまでアンテナを格納していた Launch Vehicle Adapter (LVA) の見かけの等級も国際天文学会 (IAU) 推奨値 (7 等級) のおよそ 4 倍の明るさとなる 5.5 等級に達するとのこと。

また、BlueWalker 3 は光学天文学だけでなく電波天文学による観測にも影響を与える。電波望遠鏡は不感地帯に設置されるため、通常は地上での通信に使用する周波数帯の電波による影響を受けないが、通常の携帯電話と直接通信する BlueWalker 3 は電波望遠鏡の観測周波数に近い周波数の電波を送信するためだ。衛星を使用するサービスはモバイル通信の改善に大きな役割を果たすが、科学的観測への影響を最低限にする必要もある。論文執筆者の一人は運用しながら改善を進めていけるのが最も理想的だとしつつ、不可能な場合は打ち上げの認可段階の影響評価義務付けが必要との考えを示している。

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人工衛星のセキュリティ対策は不十分?プロトコルの隠蔽のみや脆弱なファームウェアも

著者: nagazou
2023年9月19日 15:13
AC0x01 曰く、

ドイツの研究者が人工衛星のサイバーセキュリティの現状を分析したところによると、現役の衛星の中にも適切なセキュリティ対策が施されていないとみられるものがあることが明らかになったという(UchuBizの記事)。

人工衛星のセキュリティ対策はもともと、そもそも人工衛星と通信することは難しく、そのアクセス手段なども知られていない、ということを前提とした「隠蔽によるセキュリティ」に頼ってきた傾向があるという。しかし今日では、超小型衛星やキューブサットを中心にオープン化したコンポーネントが用いられ、また教育機関などで衛星開発についてかかわった人も増えてきていることから、こうした過去の常識が通用しなくなっているとのこと。

今回の調査ではキューブサットに提供されている既存のファームウェアの脆弱性をエミュレータで調査。結果は任意コードの実行が可能で、外部から制御を奪うことが可能だったという。また衛星エンジニアへのアンケート調査では、セキュリティ対策をしているとの回答は約半数(17機中9機)に留まり、その他は対策されていないや分からないといった回答が寄せられたとのこと。また実施しているセキュリティ対策も、「プロトコルの隠蔽」と「プロトコルの暗号化」が半々で、隠蔽に頼った対策が現在でも多く取られているようだ。

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平均密度が地球の倍近くの、きわめて重い太陽系外惑星が見つかる

著者: nagazou
2023年9月14日 14:27
ローマ・トル・ヴェルガータ大学の研究チームが、NASAの宇宙望遠鏡「TESS」の観測データを用いて、非常に高密度な惑星「TOI-1853b」を発見した。TOI-1853bは、平均密度が1立方cmあたり9.7±0.8gと異常に高密度であることが判明している(sorae)。

TTOI-1853bは、「うしかい座」の方向約540光年先のK型主系列星「TOI-1853」を1.24日ごとに1周するほど小さな軌道を公転。表面温度は1200℃の高温に達すると推定されている。さらに、TOI-1853bの質量は地球の73.2±2.7倍であることが判明。これは海王星の約4.3倍であり、これまでに発見された巨大氷惑星のほぼ2倍にあたるとされている。

あるAnonymous Coward 曰く、

分類的にはホット・ネプチューンと呼ばれる惑星らしいので、木星型惑星のコアだけが残った姿とかだろうか?

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太陽系外縁部に未発見の「惑星X」が存在する可能性

著者: nagazou
2023年9月4日 15:11
近畿大学は8月25日、数値シミュレーションを使用して、太陽系外縁部に存在する未発見の第9惑星「惑星X」の可能性を示す成果を発表した。この研究は、近畿大学と国立天文台の共同研究チームによって行われ、米国の「The Astrophysical Journal」に掲載されている(The Astrophysical JournalNEWSCASTTECH+)。

研究によれば、海王星から約30天文単位(au)離れた領域に位置する「遠方カイパーベルト天体」(TNO)には、海王星などの巨大惑星だけでは説明できない軌道の偏りが観測されているという。その偏りを説明できる仮説の一つとして、太陽系外縁部に惑星Xが存在し、その重力が影響を与えているとしている。

研究チームは、遠方カイパーベルトの形成における惑星Xの影響を調査するためにシミュレーションを実施。その結果、最も影響力のある海王星など四つの巨大惑星だけを考慮した従来のモデルでは、特異な軌道を持つTNOを説明することができないことが実証されたとしている。

あるAnonymous Coward 曰く、

今までにも話題になった惑星Xの存在について、近大がシミュレーションでその特性の再現に成功したそうです
(惑星Xの探索範囲が大きく絞り込まれたのでは無いようですが)

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球体の半面が水素、半面がヘリウムという奇妙な白色矮星が見つかる

著者: nagazou
2023年8月1日 07:04
今回、カリフォルニア工科大学の研究チームが、「はくちょう座」の方向約1300光年先で、白色矮星「ZTF J203349.8+322901.1」を発見した。星の成分は通常、表面全体でほぼ均一に混ざり合っているが、この白色矮星は、表面の片側が水素で、もう片側がヘリウムで構成されているという特異な構造を持っている。研究チームは、一部の白色矮星がたどる進化の途中段階を捉えた可能性があると指摘する(nature ナゾロジー)。

この非対称な表面構造の原因について、研究チームは磁場が関与している可能性を考えているという。天体周辺の磁場が非対称で片側が強くなる傾向があることから、磁場が物質の混合を妨げ、結果として表面に水素が多く現れると考察している。別の可能性としては、白色矮星の大気の圧力と密度の変化が関与している可能性も挙げられている。

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二つの惑星が同じ軌道を公転する「トロヤ惑星」とみられる天体を発見

著者: nagazou
2023年7月28日 16:28
スペイン宇宙生物学センター(CAB)の学生Olga Balsalobre-Ruza氏を筆頭とする研究チームは、チリの砂漠にあるアルマ望遠鏡を用いて、太陽系外惑星「PDS 70 b」と公転軌道を共有する別の系外惑星の存在を示す証拠を見つけたと発表した。こうした同じ軌道上を公転する2つの惑星を「トロヤ惑星(trojan planet)」と呼ぶそうで今回、太陽系外で初めて「トロヤ惑星」の証拠が発見されたことになるそうだ(Astronomy & AstrophysicsGIZMODOガラパイアsorae)。

PDS 70 bは、「ケンタウルス座」の方向、約370光年先にある若い星「PDS 70」を公転しており、その周囲には広い空洞が生じた原始惑星系円盤に取り囲まれているという。空洞の中には、二つの系外惑星(PDS 70 cも含む)が見つかっており、形成過程にある惑星系の一例として研究対象対象となっているという。

今回、研究チームはPDS 70とPDS 70 bのラグランジュ点の一つ「L5」付近で、微弱な信号が検出されたことを明らかにした。これを分析したところ、PDS 70 bのL5点付近には地球の月の0.03~2倍に相当する総質量のデブリの雲が存在することが判明。このデブリの雲について研究チームは、これから形成される惑星の材料もしくは、すでに形成された惑星の残余物ではないかとみている。つまり、PDS 70 bと同じ軌道を公転しているもう一つの惑星が存在する可能性が示唆されたとしている。

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Rocket Lab、太平洋上に軟着水させたロケット第 1 段の回収に成功

著者: nagazou
2023年7月22日 07:09
headless 曰く、

Rocket Lab は 17 日、NASA と Space Flight Laboratory、Spire Global の相乗りで計 7 基の小型人工衛星を打ち上げる「Baby Come Back」ミッションを実施した (プレスリリースThe Verge の記事動画)。

ニュージーランド・マヒア半島の Rocket Lab 打ち上げ施設 1 で Electron ロケットが打ち上げられたのは日本時間 17 日 11 時 27 分。打ち上げから 1 時間 47 分ほどで 7 基すべてのペイロードを予定軌道に投入し、打ち上げは成功した。打ち上げからおよそ 2 分 30 秒後に分離したロケット第 1 段は太平洋上に軟着水し、水上でランデブーした回収チームが専用クレードルで船に乗せて回収した。Rocket Lab がロケット第 1 段の回収に成功するのは今回が初めてではないが、CEO のピーター・ベック氏は小型ロケットとしては世界初の第 1 段再使用に向けて大きな一歩を踏み出したと述べている。

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