ノーマルビュー

赤ワイン頭痛の原因物質、解明されるか

著者: nagazou
2023年11月30日 16:09
headless 曰く、

アルコールは大量に飲むと頭痛を引き起こすことが知られているが、赤ワインの場合は少量~適量でも頭痛を引き起こすことがある。この「Red Wine Headache (RWH、赤ワイン頭痛)」の原因としてカリフォルニア大学デイビス校などの研究グループが新しい仮説を提唱している (論文Ars Technica の記事)。

RWHの原因物質としては、赤ワインでの含有量が白ワインの10倍におよぶポリフェノール、特にフラボノイドが有力だが、ポリフェノールを含む食品で頭痛に結び付けられるものはない。ただし、赤ワインに含まれるフラボノイドの一つであるケルセチンについてはアルデヒド脱水素酵素 (ALDH) への影響を示す複数の研究が発表されており、ワインの発酵時にケルセチンが ALDH1 および ALDH2 を妨げるという報告もみられる。

そのため、研究グループではアルコールによる頭痛と結び付けられる ALDH2 の阻害について、ケルセチンなど赤ワインに含まれるポリフェノール/フラボノイドを試験管内で検証した。その結果、ケルセチンの代謝によって生成されるケルセチン-3-グルクロニドはケルセチン (IC50 = 25.50μM) よりも低い濃度で ALDH2 を阻害 (IC50 = 9.62μM) するが、臨床で用いられるジスルフィラム (IC50 = 1.45μM) ほど強力ではなかったとのこと。

適量 (およそ 148ml) の赤ワインを飲むと血漿中のケルセチン-3-グルクロニドは 5μM に達し、37% 近くの ALDH2 を阻害する。ALDH2 が阻害されてアルコールの代謝によるアセトアルデヒドが蓄積することで RWH が起きると予想されるが、この仮説を確認するには実際にヒトを被験者としてさらなる研究を行う必要があるとのことだ。

すべて読む | オープンソースセクション | 医療 | Wine | 娯楽 | この記事をTwitterでつぶやく この記事をFacebookで共有 この記事をGoogle Plusで共有 このエントリーをはてなブックマークに追加

関連ストーリー:
「賞味期限をぶっ飛ばせ!!」スレの住民にも「やさしい悪魔」と警戒される『豆腐』 2023年11月23日
受験本番で実力を十分に発揮できた人は24.6%、ライオン調べ 2023年01月17日
日本で未承認医薬品のやせるゼリーで健康被害 2022年06月11日

Wine、13年前にリクエストされた機能を追加

著者: nagazou
2023年11月15日 08:04
headless 曰く、

10 日にリリースされた Wine 8.20 では、13 年前にリクエストされた URI/URL ハンドラーの登録機能が追加されている (Phoronix の記事Bug 22904)。

winemenubuilder では Linux 上でファイルタイプ関連付けとメニュー構築が可能だったが、URI/URL の関連付けには対応していなかった。リクエストは 2010 年 5 月に送られたものだが、Wine ではデスクトップ環境固有の機能追加を避けており、当時はデスクトップ環境を限定せずにプロトコルハンドラーを登録する方法がないとして実装は進められていなかった。しかし、今年になって .desktop ファイルを作成して URI を開くプログラムを指定する機能が追加され、リクエストが実現したとのことだ。

すべて読む | オープンソースセクション | オープンソース | Wine | この記事をTwitterでつぶやく この記事をFacebookで共有 この記事をGoogle Plusで共有 このエントリーをはてなブックマークに追加

吉川醸造、AFURIに商標をめぐり提訴される

著者: nagazou
2023年8月30日 14:02
日本酒メーカー「吉川醸造」の日本酒「雨降(あふり)」が、ラーメンチェーン店を運営するAFURI株式会社に商標侵害の疑いで提訴された。吉川醸造は神奈川県伊勢原市にあり「雨降」は地域の信仰対象である大山阿夫利神社に由来する名前。一方、提訴したAFURI社は、自社が「AFURI」商標を様々な商品・役務で取得しており、これまで150以上の商品やサービスに商標権を取得しているという。吉川醸造とAFURI社は双方弁護士を交え、数回にわたり話し合いの機会を持ったが、解決に至らず、最終的には司法の判断を求めることになったとしている(吉川醸造リリースAFURI株式会社リリースねとらぼTogetter)。

すべて読む | オープンソースセクション | オープンソース | ビジネス | 法廷 | パテント | Wine | この記事をTwitterでつぶやく この記事をFacebookで共有 この記事をGoogle Plusで共有 このエントリーをはてなブックマークに追加

関連ストーリー:
米連邦地裁、著作権局によるAI生成作品の著作権登録拒絶は適切と判断 2023年08月23日
米タコベル、「Taco Tuesday」商標の抹消を勝ち取る 2023年07月23日
Monotype、フォントワークスを買収 2023年07月22日

米サンタバーバラ、違法に海底で熟成されたワインなど2,000本を処分

著者: nagazou
2023年8月25日 08:02
headless 曰く、

米カリフォルニア州サンタバーバラ郡の地方検事がサンタバーバラ市アルコール飲料規制局 (ABC) の協力を受け、違法に海底で熟成されたというワインやその他のアルコール飲料およそ 2,000 本を処分したそうだ (FOODBEAST の記事The Drinks Business の記事プレスリリース: PDF)。

違法に熟成されたワインはワインブランド Ocean Fathoms が販売するために違法に所有していたものだ。Ocean Fathoms は 2017 年以降、カリフォルニア海岸委員会や陸軍工兵司令部の許可を得ることなくサンタバーバラ沿岸 1 マイル沖の海底に木箱入りのワインを沈め、木箱やボトル表面にサンゴが付着する 1 年後に引き上げて 1 本 最高 500 ドルで販売していたという。同社はサンタバーバラ沖の海底が華氏 55 度 (およそ摂氏 13 度) で酸素や紫外線の影響を受けることなく、海流がボトル内のワインをゆっくりとかき混ぜていくワインの熟成に最適な環境だと主張している。

しかし、連邦食品医薬品局 (FDA) では海底に沈めたワインは汚染されている可能性があり、人間の消費に適していないとみなしているそうだ。Ocean Fathoms は米国で義務付けられているラベルを貼らずにワインを販売しているほか、ABCのアルコール販売許可やビジネスライセンスも受けておらず、顧客から売上税を受け取りながらカリフォルニア州に納入していない。さらには利益の一部を地元の環境保護団体に寄付すると宣伝しながら寄付の証拠はなく、出資者に違法な運営を知らせることなく数千ドルを出資させていたとのこと。

ワインの処分は 3 件の軽罪で刑事責任を問われた Ocean Fathoms 経営者 2 名との司法取引の一部で、ボトルの中身はサンタバーバラの汚水処理施設で処理され、ボトルはリサイクルに回されたとのこと。数十万ドル相当のワインが処分されたほか、Ocean Fathoms と経営者 2 名は違法なビジネスを防ぐため保護観察処分となり、出資者の一人に 5 万ドルを返金するようにも命じられたとのことだ。

すべて読む | サイエンスセクション | 地球 | 犯罪 | サイエンス | Wine | この記事をTwitterでつぶやく この記事をFacebookで共有 この記事をGoogle Plusで共有 このエントリーをはてなブックマークに追加

関連ストーリー:
少量であってもアルコール摂取は健康を害する、カナダで12年ぶりに指針改定 2023年02月01日
ロシア、自国産のみが「シャンパン」を名乗れるとする新法成立 2021年07月10日
酒税の税率変更、何か準備してる? 2020年09月22日

Wine 8.0 リリース

著者: nagazou
2023年1月30日 13:25
「Wine」の最新版「Wine 8.0」が公開された。毎年1回実施されているメジャーバージョンアップで、今回リリースされた「Wine 8.0」では、この1年間に寄せられた8600以上もの変更が反映されているという。大きなものとしては、PE(Portable Executable:Windowsの実行ファイル形式)フォーマットへの変換が完了し、すべてのモジュールがPEフォーマットでビルドできるようになったことなどがあるとしている。このほか、「WOW64」サンクがほぼすべてのUnixライブラリに対して実装され、32bitのPEモジュールが64bit Unixライブラリを呼び出せる改善が図られたとしている(WineHQリリース窓の杜ubunlog)。

すべて読む | オープンソースセクション | オープンソース | Wine | この記事をTwitterでつぶやく この記事をFacebookで共有 この記事をGoogle Plusで共有 このエントリーをはてなブックマークに追加

関連ストーリー:
Windows 11のメモリ整合性無効化でIntel Arcのパフォーマンスも向上するという報告 2022年11月06日
Wine 7.0が正式リリースへ 2022年01月21日
Valve、Steamが利用できる携帯ゲーム端末「Steam Deck」発表。Zen2とRDNA2採用 2021年07月16日
カプリソーネ早飲み、ギネス世界記録は16秒65 2021年03月27日

Wine 7.0が正式リリースへ

著者: nagazou
2022年1月21日 13:03
1月17日、LinuxやmacOS上でWindowsアプリを動作可能にするソフトウェア「Wine」の最新版となる「Wine 7.0」が公開された。Wine 7.0はWine 6.x系で1年間に行われたアップデートの集大成となっており、この1年間で実施された9100件以上の修正が含まれているとされる。ほとんどのモジュールがPE(Portable Executable)形式に変換されたこと、テーマが改善されモダンな外観をもたらすようになったこと、HID(Human Interface Device)スタックとジョイスティックのサポート改善などが主要な変更点となっているとのこと(Wine Announcement窓の杜TECH+)。

すべて読む | オープンソースセクション | オープンソース | Wine | この記事をTwitterでつぶやく この記事をFacebookで共有 この記事をGoogle Plusで共有 このエントリーをはてなブックマークに追加

関連ストーリー:
カプリソーネ早飲み、ギネス世界記録は16秒65 2021年03月27日
Canonicalのエンジニア曰く、WindowsがLinuxカーネルベースになる日は来ないだろうし、そうなるべきでもない 2020年10月18日
蒸気で推進する宇宙機「WINE」 2019年01月14日
Valve、Linux版のSteam PlayベータにWindows版ゲームサポート機能を追加 2018年08月25日
WineはChrome OS上では動かない 2014年04月09日

ラムレーズンと酒税法

著者: nagazou
2021年9月11日 06:13
デイリーポータルZで8月30日に「ドライフルーツで果実酒を仕込むとすごい」という記事を掲載したところ、「ラムレーズンを作り、ラムの部分を試飲する」という部分に酒税法上の問題があることが指摘されたことから、記事を一時公開を取り下げていたという。酒税法に関わる詳細な問題点や経緯については、同サイト内に専門のページがつくられ説明されている(記事『ドライフルーツで果実酒を仕込むとすごい』に関して)。

あるAnonymous Coward 曰く、

杓子定規に解釈すれば飲用せず処分したからといって免罪となる保証はどこにもないような……

すべて読む | オープンソースセクション | オープンソース | Wine | この記事をTwitterでつぶやく この記事をFacebookで共有 この記事をGoogle Plusで共有 このエントリーをはてなブックマークに追加

関連ストーリー:
雑誌データをAIで分析して醸造したクラフトビールが登場 2020年07月16日
厚労省、やむをえない場合に医療機関で酒類を消毒液として使用することを認める通達を出す 2020年04月13日
コロナ対策の消毒用にメタノールを使うトラブルへの懸念、イランでは死亡事故も 2020年03月11日
LGが家庭用ビール醸造マシンを発表、日本では酒税法に注意 2019年01月17日
インディカーのエタノール燃料に2000万円の酒税 2007年02月10日

❌