ノーマルビュー

米連邦最高裁、GoogleによるJava SE APIの使用はフェアユースと判断

著者: nagazou
2021年4月7日 13:35
headless 曰く、

米連邦最高裁判所は5日、GoogleがJava SE APIライブラリから宣言部分のコードをコピーした行為はフェアユースに当たるとの判断を示した(裁判所文書: PDFThe Vergeの記事9to5Googleの記事)。

この裁判は2010年にOracleがJavaの特許および著作権を侵害されたとしてGoogleを訴えていたものだ。特許については侵害なしとの判決が早々に確定しているが、著作権に関しては一審二審で判断が分かれた。Java APIの宣言部分が著作権保護されるという2014年の連邦控訴裁判所判決を受けたGoogleの上告は却下されたが、2018年には連邦控訴裁判所がフェアユースに当たらないとの判断を示し、全法廷での再審理請求が却下されたことを受けてGoogleが再び上告こちらは受理されて今回の判断に至った。

今回GoogleはJava APIの宣言部分が著作権保護されないこと、著作権保護されるとしてもフェアユースに当たること、の2点に関して確認を求めていた。連邦最高裁では著作権保護の有無については明確な判断を示さなかったが、著作権保護されると仮定してもフェアユースに当たるとの判断を示している。

まず、機能を主とするコンピュータープログラムに従来の著作権の概念を適用するのは難しいが、宣言部分は事前に用意されたプログラムによる処理をプログラマーが容易に呼び出せるようにする「ユーザーインターフェイス」であり、コードの各行は著作権保護の対象とならないアイディアに相当する。そのため、これらをまとめた著作物に対する著作権保護は弱く、フェアユースが支持されるという。

また、GoogleによるJava APIの利用は必要最低限のものだけを取って新たな価値を生み出す変容的利用であること、コピーされた約11,500行のコードはJava API全体の0.4%に過ぎないこと、GoogleのスマートフォンプラットフォームはJava SEの市場を奪うものではなく、他の市場向けに再実装されたことによる利益を著作権者も得ていること、といったフェアユースの要件を満たすと判断した。

これらの理由により、GoogleによるJava APIの使用がフェアユースに当らないとした二審判決を破棄し、下級審に差し戻した。

すべて読む | ITセクション | Google | サン・マイクロシステムズ | アメリカ合衆国 | 法廷 | スラッシュバック | Java | 著作権 | デベロッパー | この記事をTwitterでつぶやく この記事をFacebookで共有 この記事をGoogle Plusで共有 このエントリーをはてなブックマークに追加

関連ストーリー:
Google、Java APIの宣言が著作権保護の対象にならないとの主張を繰り返す 2020年01月14日
米連邦最高裁、Java APIの著作権侵害をめぐるGoogleの上告を受理 2019年11月20日
Google、最高裁に対しソフトウェアインターフェースに対する著作権の扱いについて再考を求める 2019年01月29日
Java APIをめぐるOracleとGoogleの裁判、Googleは再び連邦最高裁に上訴する構え 2018年09月01日
OracleとGoogleがJava APIの著作権を巡って争っていた裁判、控訴審はOracle勝利 2018年03月30日
OracleとGoogleのJava APIを巡る訴訟、米最高裁はGoogleの上告を却下 2015年07月01日
JavaをめぐるOracleとGoogleの裁判、2審はOracleの著作権を認める 2014年05月11日
GoogleはJava APIの著作権を侵害していないとの判決 2012年06月03日
Javaの特許を巡るOracle対Google裁判、Googleは特許を侵害していないという結論に 2012年05月24日
Oracle、Java 特許侵害で Google を提訴、Android 配布中止求める 2010年08月20日

PC上でモバイルアプリ、何か使いたい?いらない?

著者: headless
2020年11月29日 19:18
MicrosoftがWindows上でAndroidアプリを実行可能にするプロジェクトをまた進めているそうだ(Windows Centralの記事[1][2]On MSFTの記事Softpediaの記事)。

Microsoftは2015年、Windowsストア(現Microsoftストア)アプリを増やすための方策として、4つのWindows BridgeプロジェクトをBuild 2015で発表した。その一つがAndroidアプリのAPKファイルをAppXパッケージに変換してWindows 10 Mobileで動作させるWindows Bridge for Android(Project Astoria)であり、2015年夏ごろにはWindows 10 Mobile Insider Previewにランタイムが搭載されてAPKが直接インストール可能になっていたものの計画は予定通り進まず、その後ランタイムも削除された。2016年1月にはWindows 10 Insider Previewで用途不明なLinuxサブシステム関連ファイルが見つかり、Project Astoriaは終わっていないのではないかと話題になったが、同年2月にはプロジェクトの中止が発表されている。

Microsoftが新たに進めているプロジェクトは「Latte」というコードネームで呼ばれているという。Project Latteの基本的な考えはProject Astoriaと同様で、Androidアプリをわずかなコード変更またはコード変更なしにMSIXパッケージに変換してWindows 10で実行可能にするというものだ。Androidアプリを実行するため、MicrosoftはAndroidサブシステムを提供する必要があるほか、Google Play開発者サービスに依存するアプリを実行可能にするには代替のAPIを提供する必要もある。AndroidサブシステムはWindows Subsystem for Linux(WSL)ベースになるとみられている。

Windows 10では「スマホ同期」アプリを通じてAndroidデバイス上のアプリを表示して操作できるが、対応はSamsung製の一部のモデルに限られる。もしもProject Latteが実現するなら、早ければ来年にも利用可能になるという。M1チップ搭載MacではiPhone/iOSアプリを直接実行可能になっているが、スラドの皆さんはPC上で使いたいモバイル向けアプリがあるだろうか。それとも必要ないだろうか。

すべて読む | ITセクション | モバイル | ソフトウェア | Java | Windows | デベロッパー | Android | スラドに聞け! | この記事をTwitterでつぶやく この記事をFacebookで共有 この記事をGoogle Plusで共有 このエントリーをはてなブックマークに追加

関連ストーリー:
デスクトップアプリをUWPアプリに変換するツール、Microsoftストアで入手可能に 2016年09月18日
Microsoft、Windows Bridge for Androidの開発中止を発表 2016年02月29日
Windows 10 Insider Previewビルド14251で用途不明なLinuxサブシステム関連ファイルが見つかる 2016年02月06日
スティーブ・バルマー曰く、Windowsスマートフォンの成功にはAndroidアプリが必要 2015年12月08日
Windows Bridge for Android、計画通りに進まず 2015年11月22日
Microsoft、Windows Bridge for iOSを公開 2015年08月12日
MicrosoftがWindows/Windows Phone上でAndroidアプリを実行可能にする計画と報じられる 2014年02月16日
Androidアプリを実行可能なWindows 8.1パソコン、複数のPCメーカーがCESに出品予定 2013年12月29日
MS、Android端末に「第2のOS」としてWindows PhoneをインストールするようHTCと交渉中 2013年10月08日
Android上でWindowsアプリを動かす「Wine on Androidプロジェクト」 2013年02月07日
AndroidをWindows上で実行させる「WindowsAndroid」 2013年01月29日

ジェームズ・ゴスリン曰く、未だ人類はポインタの不具合に囚われているのか

著者: nagazou
2020年10月12日 14:00
ZDNet Japanの記事に、Javaの生みの親であるJames Gosling氏へのインタビュー記事が掲載されている(ZDNet Japan)。その中で同氏はJavaを開発の前に、家電メーカーなどを視察したという。日本では東芝やシャープ、三菱、ソニーなどの企業を見て回ったようだ。その中で家電業界とコンピューティング業界では思考が全く異なる点に気がついた。

それは、コンピューター業界ではパフォーマンスをのために信頼性を犠牲することは認められる風潮があったが、家電企業は決して安全性を犠牲にはしないということだった。この考え方はJavaの設計に取り入れられ、Javaのセキュリティの考え方にもつながっているという。

同氏によれば、1990年代の初めには、セキュリティ上の脆弱性が生まれる一番の原因がポインターであったことは分かっていたという。しかし、今年になって重大度の高いセキュリティバグの約70%は、メモリの安全性に関する問題(ポインタの誤り)に由来すると発表されたのを見て、

「Chromeは要するに巨大なC++のコードだが、そのセキュリティ上の脆弱性の60~70%が、ばかげたポインターの問題だった。30年経っても何も変わっていないのかと思わざるを得なかった」とGosling氏は述べた。

としている。

すべて読む | デベロッパーセクション | セキュリティ | バグ | Java | この記事をTwitterでつぶやく この記事をFacebookで共有 この記事をGoogle Plusで共有 このエントリーをはてなブックマークに追加

関連ストーリー:
Chromiumプロジェクト、重大度の高いセキュリティバグの約70%がメモリに由来すると発表 2020年05月28日
Zerodium、iOSのエクスプロイトが多すぎて買取を一時停止 2020年05月17日
レーザーでスマートスピーカーを遠隔操作する攻撃手法 2019年11月06日
Windows 10 Insider Preview、OOBEのCortanaがデフォルト無効に 2019年01月05日

ブラジル大統領、新型コロナに感染した症状が出る。結果は7日に判明

著者: nagazou
2020年7月7日 14:02

ブラジルのボルソナロ大統領は、自身が新型コロナウイルスに感染している可能性があると発表した。現在、38度の熱などの症状が出ているという。検査結果が現地時間7日に公表される予定。ブラジルの感染者数は米国に次ぐ2位。5日時点で累計感染者は160万人を超えている(BloombergNHKMEGABRASIL)。

同大統領は経済再建優先で当選した経緯から、ロックダウンなどの政策は行わなかった。この立場から、新型コロナを「ただの風邪」などと軽視する発言などを行っている。あわせてマスクをしない姿で集会の場などの市民の前に姿を見せることでも知られている(テレ東ニュース)。

ブラジル首都ブラジリアではマスクの着用が条例によって義務化されているが、ブラジルの連邦裁判所が6月23日、大統領に対して公共の場でのマスク着用を命じる事態になっている。

すべて読む | idleセクション | 地球 | 医療 | Java | idle | 政府 | お金 | この記事をTwitterでつぶやく この記事をFacebookで共有 この記事をGoogle Plusで共有 このエントリーをはてなブックマークに追加

関連ストーリー:
ボーイングとエンブラエルとの事業統合、中止に 2020年04月28日
NGO曰く、大手飲料会社4社は開発途上国で毎年50万トンを超えるプラスチック汚染を引き起こしている 2020年04月07日
ブラジルで発見された新ウイルス「Yaravirus」はその遺伝子の大半が未知 2020年02月15日
世界の迷惑電話、18%も増加 2019年12月05日
ブラジルのボルソナロ大統領、新型コロナ陽性が判明。現在はヒドロキシクロロキンを服用中 2020年07月08日

スマホ連携の全自動コーヒーメーカーが登場。HTCPCPへの対応は不明

著者: hylom
2020年6月15日 13:42

IoTデバイスの販売や企画を手がける+Styleが、専用スマートフォンアプリからの操作に対応するコーヒーメーカー「スマート全自動コーヒーメーカー」を発売する(日経xTECH)。

今回発売されるのはコーヒー豆を挽くミル機能も搭載したコーヒーメーカーで、豆と水を投入しておくことで、IoT機器やセンサーと連動してコーヒーを自動的に淹れるといったことが可能になるという。

なお、コーヒーポットを制御するためのプロトコルであるHyper Text Coffee Pot Control Protocol(HTCPCP)への対応については記載されていない。

すべて読む | ITセクション | ハードウェア | Java | インターネット | この記事をTwitterでつぶやく この記事をFacebookで共有 この記事をGoogle Plusで共有 このエントリーをはてなブックマークに追加

関連ストーリー:
mixiのエンジニア、「オンライン・コーヒーポット 2.0」を開発 2009年03月01日
NetBSDで動くトースターが開発されました 2005年08月15日
カートリッジ式コーヒーメーカー「Keurig 2.0」に脆弱性、正規カートリッジへの成り済ましが可能 2014年12月13日
スマートハウス街の悪夢 2014年06月18日

New RelicがJavaの現状を分析、Java 8がいまだ8割を占める

著者: hylom
2020年4月25日 08:00

Anonymous Coward曰く、

パフォーマンス分析ツール分析ツールを手がけるNew Relicのブログにて投稿されている「Javaの現状:世界で最も人気のあるプログラミング言語の一つであるJavaの動向とデータ」という記事が興味深い。

気になるのはこの辺だろうか?

  • Java 8の利用者がいまだ8割を占める。ライセンス変更後のLTS版である11の利用者は1割にとどまる
  • Oracle JDKが7割超を占めるが、それ以外のJDKも増加中
  • ヒープサイズを819MBに設定しているユーザーが2.59%もいる

ヒープサイズに関しては、「8192MB」(8GB)とするところを誤って「829MB」に指定していると思われるものが多いという。そのほか、少なくないユーザーが非推奨のフラグや実験的フラグを有効にしていたり、起動文字列に複数回同じフラグを設定していたり、矛盾したフラグを指定しているという。

すべて読む | ITセクション | テクノロジー | プログラミング | Java | IT | この記事をTwitterでつぶやく この記事をFacebookで共有 この記事をGoogle Plusで共有 このエントリーをはてなブックマークに追加

関連ストーリー:
JavaコードをGPUやFPGAで実行可能にする「TornadoVM」 2020年03月11日
最も広く使われているFOSSパッケージ 2020年02月24日
ITエンジニアが「学びたい言語」「学びたいとは思わない言語」 2019年11月21日
Javaにヒアドキュメントが来る(けど不安) 2019年09月25日

❌