ノーマルビュー

木星大気の異常高温の原因がオーロラであることを示す研究結果

2021年8月8日 15:32
aruto250 曰く、

JAXAのジェームズ・オダナヒュー氏が主導する研究で、木星大気の高温状態を説明すると考えられる原因が特定された(JAXA の記事論文動画)。

木星の高層大気の平均温度は太陽光の入射量を基に推定すると約 200 K (-73 ℃) となるところ、観測される実際の温度は約 700 K (420 ℃)と大きな差異があり長年の謎となっていた。研究チームは木星高層大気の全球温度マップを最高分解能で作成することにより、木星大気の異常高温をもたらす熱源が強力なオーロラであると示すことに成功した。

JAXA の記事によると、研究チームはハワイ島マウナケアのケック II 望遠鏡による様々な解像度での観測結果から不確定性の低い観測結果を選び出して組み合わせ、できる限り解像度が高く信頼性が確保される木星の全球温度マップを作成した。その結果を JAXA の惑星分光観測衛星「ひさき」によるオーロラの観測データと合わせることでオーロラと木星表面温度の関係を明らかにしたのだそうだ。

個人的にはまず木星の気温 (高層大気の温度) が 420 ℃ もあるということを知らなかったので驚いたのと、熱源となる強力なオーロラが生まれる原因に木星の衛星イオがその活発な火山活動で宇宙空間に噴き出すガスが含む豊富な荷電粒子がある、という壮大な仕組みにロマンをかき立てられた。

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「ブラックホールの向こう」からの光が初めて観測される

著者: nagazou
2021年8月4日 14:01
スタンフォード大学のダン・ウィルキンス氏らのチームは、本来なら見ることができないはずのブラックホールの向こう側からの光を観測することに成功したと発表した。7月28日に発表された論文によると、研究チームは地球から約8億光年の距離にあるI Zwicky 1 (I Zw 1)と呼ばれる銀河にある大質量ブラックホールを観察していたところ、大規模なX線フレアが出ているのを見つけたという(natureESAEngadgetGIGAZINE)。

詳細に観測した結果、強力なX線バーストが繰り返し発生していたことが分かったとされる。仕組みに関しては元記事を見ていただきたいが、この現象はアインシュタインの一般相対性理論で予測されていた現象によって発生したものだとしている。

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米会計検査院、NASA が有人月着陸システムの単一の契約先として SpaceX を選定したのは適切と判断

著者: nagazou
2021年8月4日 07:04
headless 曰く、

米会計検査院 (GAO) は 7 月 30 日、NASA の有人月着陸システム (HLS) 契約に対する Blue Origin と Dynetics による抗議を却下した(プレスリリースThe Verge の記事GeekWire の記事Ars Technica の記事)。

当初 NASA は HLS 契約で 2 者と契約する意思を示していたが、今年度予算が要求額の 4 分の 1 しか認められず、4 月に SpaceX を単一の契約先として選定した。そのため、SpaceX のみを選定した過程に問題があったとして、SpaceX とともに候補となっていた「国家代表チーム」の Blue Origin と、Dynetics が抗議していた。

抗議では 2 者と契約する計画を示して募集した以上は 2 者と契約するか、契約先の選定結果を発表する前に変更を発表すべきだったと主張しているが、GAO では契約先の選定件数を決めるのは NASA であり、件数の変更を提案者に相談する必要はないと判断。また、NASA が3者の提案を合理的に評価しなかったという主張も否定している。最後に、NASA が SpaceX に対して提案の要件を不当に免除したとの主張に対しては、GAO は限定的な例が 1 例あったことを認める一方、免除がなかった場合に評価を逆転できる可能性を抗議者が示していないと判断したとのこと。

今回の決定にはプロプライエタリな情報なども含まれるため、決定本文は非公開情報を削ったうえで後日公開するとのことだ。

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SpaceXが100基目のラプターエンジンを製造完了。現在、週に数基ずつ製造中

2021年7月29日 13:29
AC0x01 曰く、

超大型ロケットStarshipの開発を続ける米SpaceX社だが、公式Twitterアカウントで100基目となるラプターエンジンの製造が完了したことを記念するツィートを行っている(SpaceXのツィート)。

ラプターエンジンはメタンと液体酸素を燃料とするロケットエンジンで、極めて高い性能ながら安価で再使用も可能という特徴を持つとされる。5月の高高度飛行試験の際に、50~60基目のエンジンが現場に運び込まれたと報じられており、その際に既に150基目まで週数基のペースで生産が始まっているとも伝えられていたが(NASASpaceflight.com)、それを裏付けるような状況である。

ロケットエンジンの生産スピードとしては極めて異例で膨大な量に思えるが、完成版のStarshipは1段目と2段目で1機当たり40基近いラプターを使用するため、確かにこれぐらいのペースで量産しないと足りないのかもしれない。なおイーロンマスクは7月上旬、将来の火星植民を想定すると年産800~1000基が必要だとして工場を増設していく旨のツィートも行っている(イーロンマスクのツィート)。

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米連邦航空局、民間宇宙旅行に参加しただけでは民間宇宙飛行士に認定しないルール変更

著者: headless
2021年7月24日 19:31
米連邦航空局 (FAA) は 20 日、米民間宇宙機による宇宙旅行参加者に民間宇宙飛行士の認定証を付与する FAA Commercial Space Astronaut Wings Program のルール変更を発表した(Order 8800.2The Next Web の記事SlashGear の記事)。

プログラムは FAA 認可の元に米国内から宇宙空間へ打ち上げ・帰還した米国の民間宇宙機のフライトについて、搭乗者の申請により民間宇宙飛行士として認定するものだ。これまでは a) フライトクルーの要件を満たし、規定の訓練を受けていること、b) 地表から高度 50 マイル以上に到達したこと、という2件が申請要件となっていた。

新ルールではこれらの要件に c) フライト中に公共の安全に不可欠な活動を行ったこと、または有人宇宙飛行の安全に貢献したこと、が追加されている。そのため、宇宙旅行チケットを購入して搭乗しただけの宇宙旅行者は認定されないことになる。なお、名誉民間宇宙飛行士も規定されており、民間有人宇宙飛行に大きく貢献した個人が認定される。

米 Virgin Galactic米 Blue Origin は相次いで有人宇宙旅行のデモを成功させているが、これらのフライトに搭乗したリチャード・ブランソン氏やジェフ・ベゾス氏は名誉民間宇宙飛行士として認定される可能性があるかもしれない。

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国会で宇宙資源法が成立、民間企業などに宇宙空間で採取した資源の所有権を認める

著者: nagazou
2021年6月21日 15:02
あるAnonymous Coward 曰く、

参院本会議は15日、宇宙空間で採取した資源の所有権を民間企業などに認める「宇宙資源法」を、自民・立憲民主など与野党の賛成多数により可決、成立した(産経新聞, 時事通信)。

宇宙資源法により、事業者は月などの天体を含む宇宙空間に存在する水や鉱物資源を採取・使用することで収益を上げ、処分する権利を取得できるとのこと。宇宙資源の取り扱いについては国際的な規定がなく、一方で2017年には国連で国内法整備を排除しない見解が示されているという。こうした国内法は、2015年に米国で、2017年にはルクセンブルクでも成立している。

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ハイパーカミオカンデが着工開始。実験開始は2027年を予定

著者: nagazou
2021年6月1日 13:01
ハイパーカミオカンデの着工記念式典が5月28日、建設予定地である岐阜県飛騨市神岡町で行われた。コロナ禍の影響もあって、式典もオンライン参加となった関係者や来賓がいたようだ。ハイパーカミオカンデもスーパーカミオカンデに引き続きニュートリノを捉えて宇宙の成り立ちの解明を目指す(ハイパーカミオカンデ公式東京大学リリース産経新聞岐阜新聞)。

神岡町の山中の地下650メートルに建設され、本体は直径68メートル、高さ71メートルの巨大な水槽で構成される。現行のスーパーカミオカンデの約8倍の有効質量を持つとされる。その中に光センサーが4万個並べられ、ニュートリノが水の分子と衝突したときに生じる「チェレンコフ光」を捉える。ハイパーカミオカンデでは、スーパーカミオカンデでは100年必要なデータの取得を約10年で取得できるのだそうだ。実験開始は2027年を計画しているとのこと。

あるAnonymous Coward 曰く、

カミオカンデ、スーパーカミオカンデに続くのがハイパーカミオカンデということで、順調にSPARCの法則に沿っている。
次があるとすれば、ウルトラカミオカンデなのは確実だと思われる。

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Electronロケットが2度目の打ち上げ失敗、1段目の洋上着水には成功

2021年5月18日 14:04
AC0x01 曰く、

小型衛星の打ち上げで大きなシェアを持つRocket LabのElectronロケットだが、15日に行われた20回目の打ち上げにて、2段目エンジンが停止して軌道投入に失敗、2度目となる打ち上げ失敗に終わった(プレスリリース, TechCrunch, Slashdot)。

Electronロケットは、2020年7月に13回目の打ち上げに失敗していたが、2か月後には問題を修正したバージョンを打ち上げ、その後は打ち上げ成功が続いていた。

今回の打ち上げ失敗では、2段目エンジンの点火直後に、何らかの原因でシステム不具合のときに起こる自動緊急停止プロセスに入り、エンジンが停止してしまったという。前回の打ち上げ失敗も、2段エンジン点火後に電気系統のトラブルで同様に緊急停止してしまったというもののため、何かしら同種の問題があったのかもしれない。

なお、今回の打ち上げでは、昨年11月以来となる1段目の再使用のための洋上着水が試みられた。Electronロケット自体も、再使用のために改善された熱保護システムやRutherfordエンジンを守る熱シールドなど多くの点が改良されていたということで、着水が成功したのは唯一の救いであっただろう。

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SpaceX、Starshipプロトタイプの高高度打ち上げ試験と着陸に成功

著者: headless
2021年5月8日 13:32
SpaceXは日本時間6日、大型宇宙船Starshipプロトタイプシリアルナンバー15 (SN15)の高高度打ち上げ試験を実施した(SpaceX - StarshipThe Vergeの記事The Registerの記事動画)。

米テキサス州ボカチカの施設で打ち上げが行われたのは日本時間6日7時24分。高度およそ10kmの遠地点到達までに3基のRaptorエンジンを順にシャットダウンし、水平に方向転換して能動的な空気力学制御による下降を開始。打ち上げから約5分42秒後に再点火して垂直へ方向転換し、その約20秒後に目標の着陸地点へ着陸した。着陸後のSN15は下部から火が出ていたが、数分後に消火されたとのこと。

Starshipプロトタイプの高高度打ち上げ試験は今回が5回目となる。これまでの4回はいずれも着陸前後問題発生しており、3回目の高高度打ち上げ試験ではSN10が着陸したものの8分後に爆発している。

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OneWebとStarlink、軌道上での衝突を回避していた

著者: nagazou
2021年4月12日 14:09
headless 曰く、

OneWebの衛星とSpaceXのStarlink衛星が軌道上での衝突を回避していたそうだ(The Vergeの記事)。

OneWebは3月25日に36基の人工衛星打ち上げに成功しているが、5日後の3月30日に米宇宙軍の第18宇宙管制飛行隊からStarlink衛星との衝突の可能性を知らせる複数の緊急警報を受ける。OneWebの衛星はStarlink衛星よりも高度が高く、既に1,000基以上が配備されているStarlink衛星の間を通過する必要がある。警報の1件では衝突の確率が1.3%、2基の衛星が軌道上の衛星同士の距離としては危険な190フィートの距離まで接近する可能性を示唆していたという。軌道上で衛星が衝突すれば多数のデブリが発生して連鎖的に被害が拡大する可能性もある。

現在のところ軌道上での衝突回避を命ずることのできる当局は存在しないが、宇宙軍はSpaceXと調整して衝突回避マヌーバーを実行するよう促す。調整の結果、SpaceX側がAIによる自動衝突回避システムを無効化し、OneWeb側がマヌーバーを実行。衝突は回避された。SpaceX側は自動衝突回避システムを無効化した理由について説明していないが、このシステムはどちらに動くのか予想がつかないといった問題がある。OneWebのChris McLaughlin氏は両者の調整が重要だという考えを示したとのことだ。

Starlink衛星に対する衝突回避マヌーバーは2019年9月にESAが実行しており、これが巨大通信衛星コンステレーションに対する世界初の衝突回避マヌーバーとなっている。

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正常に軌道離脱しなかったFalcon 9ロケット第2段の圧力容器、燃え尽きずに農場へ落下

著者: nagazou
2021年4月6日 13:32
headless 曰く、

米ワシントン州やオレゴン州では3月25日夜、Falcon 9ロケット第2段の再突入とみられる火球ショーが観測されたのだが、アルミニウム製ライナーをカーボン繊維で包んだ圧力容器(COPV)が燃え尽きずに地上へ落下し、ワシントン州の農場で見つかったそうだ(グラント郡保安官のツイートTri-City Heraldの記事GeekWireの記事The Vergeの記事)。

この再突入についてSpaceXは何も発表していないが、3月4日のStarlinkミッションで打ち上げられたFalcon 9ロケット第2段の軌道離脱噴射が完了しなかったものとみられている。そのため、ロケット第2段は22日間地球を周回した末、通常の陸地から遠く離れた海洋上ではなく、人口の多い地域から観測可能な位置で再突入することになったようだ。

落下物を発見した農場主はロケットの一部ではないかと考えて保安官事務所に連絡。副保安官がSpaceXに連絡したところ、Falcon 9ロケットのCOPVであることが確認され、SpaceXが回収していったという。落下による被害はなかったが、地面には4~5インチのへこみができていたそうだ。現場はワシントン州中央に位置するグラント郡南西部だが、見物人やメディア、トレジャーハンターが集まることを避けたい農場主の希望により具体的な場所は公表されていない。

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NASA、小惑星アポフィスは地球に今後100年衝突しないと分析

著者: headless
2021年3月27日 19:11
NASAは25日、小惑星アポフィス(99942 Apophis)が少なくとも今後100年は地球に衝突する可能性がなくなったと発表した(NASA JPLのニュース記事)。

アポフィスは2004年の発見以来、地球に衝突する可能性が最も高い危険な小惑星の一つとみなされてきた。衝突の確率が高い2029年・2036年・2068年のうち、2029年と2036年は既に衝突リスクなしと判断されていたが、2068年は今月までわずかな衝突の可能性が残されていた。しかし、3月5日にアポフィスが地球をフライバイした際にレーダーを使用した詳細な観測が行われ、アポフィスが太陽を周回する軌道をより正確に予測可能となった。これにより、2068年にアポフィスが地球と衝突する可能性はなくなったという。

2029年の接近でアポフィスは静止衛星の軌道よりも近い地球から32,000kmの距離を通過し、東半球では肉眼での観測も可能となる。2029年にアポフィスの通過が予想される軌道の不確かさはこれまでの数百kmから数kmまで小さくなっており、アポフィスを危険な天体のリストから外すことも可能になったとのことだ。

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SpaceX、同じロケット第1段で9回の打ち上げと回収に成功

著者: headless
2021年3月20日 13:32
SpaceXは14日、Falcon 9ロケットによるStarlink衛星打ち上げミッションをケネディ宇宙センターLC-39Aで実施した(打ち上げ情報The Vergeの記事動画)。

打ち上げが行われたのは日本時間14日19時1分。約1時間5分後にStarlink衛星60基を軌道に投入して打ち上げは成功した。Falcon 9ロケット第1段は打ち上げから約8分後に大西洋上のドローン船「Of Course I Still Love You」へ着陸し、回収も成功している。

今回のFalcon 9ロケット第1段は2019年3月のCrew Dragon無人テストフライト「Crew Demo-1」ミッションをはじめ、2019年6月のRADARSATコンステレーションミッション、2020年12月のSXM-7ミッションのほか、今回を含めて計6回のStarlinkミッションで使われており、合計9回の打ち上げと回収に成功したことになる。他のFalcon 9ロケット第1段でも既に8回の打ち上げ・回収に成功しているものがある。

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小惑星2001 FO32、3月21日に地球に最接近

著者: nagazou
2021年3月15日 14:05
headless 曰く、

小惑星「2001 FO32」が3月21日、地球に最接近する(NASA JPLのブログ記事)。

接近といっても地球と月の距離の5倍以上にあたる200万kmの距離であり、地球に衝突する危険性はない。2001 FO32は20年にわたる観測で正確な軌道が判明しており、今後も200万km以内に接近する可能性はないとのこと。それでも天文学的に言えば接近であり、NASAの地球近傍天体研究センター(CNEOS)は2001 FO32を危険な可能性のある小惑星と位置付けて長期的な評価を行っている。

2001年に発見された2001 FO32はNEOWISEチームの分析により幅440m~680mだと考えられている。昨年地球に最接近した1998 OR2の半分以下の大きさだが、それでも今年地球に接近する小惑星として2001 FO32は最大であり、地球からの距離は前回の1998 OR2最接近時よりも3倍以上近い。

大きく傾いた軌道面と非常に高い離心率により、2001 FO32は地球に接近する多くの小惑星よりも速い時速124,000kmで通過する。次回の最接近は280万kmまで接近する2052年であり、天文学者は今回の最接近を2001 FO32を詳しく知る機会として観測を計画しているとのことだ。

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Starship試験機、高高度飛行からの着地はしたものの爆発

2021年3月4日 16:06
AC0x01 曰く、

米宇宙企業のSpaceXは4日、開発中の超大型宇宙船Starshipの実機サイズ試験機「Starship SN10」で3回目の高高度飛行試験を実施、初めての軟着陸には成功した(飛行動画, Space.comの記事)。

イーロン・マスクは、一連の高高度飛行試験の前に「(成功の)可能性は3分の1くらいだろう」と語っていたが、その言葉通り、12月のStarship SN8と2月のSN9は打ち上げは成功したものの着陸に失敗、3機目となるSN10で初の着陸成功となった。SN8~SN10では、燃料ヘッダータンクの圧力の改善や、着陸時にエンジンを多めに起動してから必要数に絞るなどの改善が図られたという。

ただし、着陸の映像を見ると機体は若干傾いて着陸してしまっており、それが原因かは不明だが、着陸から8分後に爆発。機体を回収するところまで完全に成功とはいかなかった。しかし、同社は例によって既にSN11の製造を終えており、さらにSN12以降の機体も順次製造中であるため、今後の試験でさらに改善されていくことを期待したい(製造状況のツィート)。

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前澤友作の月旅行プロジェクト「dearMoon」、同乗者8名を世界中から公募開始

著者: nagazou
2021年3月4日 15:03

「お金配りおじさん」を商標出願していることでも知られるZOZO創業者の前澤友作氏。同氏が以前から予定している⽉周回の宇宙プロジェクト「dearMoon」について同乗者8名の募集を開始した(dearMoon公式サイトPR TIMESReutersBBC前澤友作&イーロンマスク特別インタビュー[動画])。

3月3日から14日までに事前登録が行われる。その後に写真⼊りのエントリー証明書が発行される。書類選考やオンライン面談が行われ、5月下旬ごろまでに最終面談+メディカルチェックが行われる予定だという。応募条件としては、

  1. 宇宙に行くという経験を活かし、社会や人の役に立つための自身の活動を、圧倒的に伸ばし加速させること ができる方。
  2. 同じ船に乗る仲間の活動を、自身の活動と併せて全力で応援し協力できる方。

この計画ではSpaceX社の大型ロケット「Starship」に乗って、民間人初となる月周回を目指す。実行は2023年を予定しており、8名分の費用はすべて前澤氏が持つとしている。同氏はすべてのチケットは購入済みで、宇宙船は同氏の貸し切りになるとしている。今回の発表に合わせて、前澤友作氏とイーロンマスク氏の二人による対談動画も公開されている。

あるAnonymous Coward 曰く、

https://dearmoon.earth/
https://jp.reuters.com/article/maezawa-idJPKCN2AU2Q7

> プロジェクトへの応募期間は3月3日―14日で、応募者には後日写真⼊りのエントリー証明書が発行される。その後は、書類選考、オンライン面談、メディカルチェックなどの選考過程を経て、8人が選定される。

情報元へのリンク

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京都・醍醐寺が宇宙に寺院開設へ、人工衛星に寺機能

著者: nagazou
2021年2月3日 07:02
京都にある醍醐寺が宇宙に寺院を開設するそうだ。京都大学発の宇宙ベンチャー「テラスペース」が2023年に打ち上げ予定のIoT人工衛星に寺の機能を持たせるという。ペイロードの半分が宇宙寺院となり、本尊となる大日如来像や曼荼羅が乗せられる模様(テラスペース醍醐寺Facebook)。

寺の名称は「浄天院劫蘊(ごううん)寺」となるとしている。すでにWebページは用意されている。京都新聞によると「劫」「蘊」ともに仏教上の言葉だそうで、大きな時間の流れや、人間の存在を形成する要素を意味するそうだ。なお醍醐寺は8日、宇宙の平和と安全を祈る「宇宙法要」を初めて行う予定とのこと(京都新聞ITmedia)。

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JAMSTECなどの研究グループ、隕石から発見した新鉱物に「ポワリエライト」と名付ける

著者: nagazou
2021年1月26日 07:02
headless 曰く、

JAMSTEC高知コア研究所などの研究グループが隕石中で発見した新鉱物に「ポワリエライト (poirierite)」と命名し、国際鉱物学会から認定されたそうだ(プレスリリース論文)。

ポワリエライトはカンラン石と同じMg2SiO4の高圧相の一つであるイプシロン相結晶で、オーストラリアに落下したテンハム隕石と米国に落下したマイアミ隕石、中国に落下した随州隕石で確認された。Mg2SiO4は常温常圧下ではカンラン石の結晶構造をとるが、高圧相ではワズレアイト(準スピネル相)→リングウッダイト(スピネル相)と変化し、23万気圧でブリッジマナイト(MgSiO3)とペリクレース(MgO)に分解する。

研究チームがテンハム隕石とマイアミ隕石の岩石研磨片から切り出した超薄膜試料を透過電子顕微鏡で観察したところ、イプシロン相でのみ解釈できる電子線解析スポットを確認したという。さらに随州隕石を分析してイプシロン相の結晶構造を精密に決定したとのこと。ポワリエライト(密度3.33g/cm3)の結晶構造はワズレアイト(3.50g/cm3)やリングウッダイト(3.59g/cm3)と大きな共通点がある一方で、密度はカンラン石(3.25g/cm3)に近い。

イプシロン相は物理学者のジャン-ポール・ポワリエ氏が理論的に予測していたもので、新鉱物の名称はポワリエ氏にちなんで命名したそうだ。研究グループは今後、ポワリエライトの形成条件を含めカンラン石組成の鉱物間の構造変化プロセスを解明する計画だ。高知コア研究所のチームは小惑星リュウグウで採取されたサンプルの解析を行う予定とのことで、ポワリエライトを発見した技術が役立つとみられる。

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京都大学と住友林業、木造人工衛星を2023年に打ち上げる計画

著者: headless
2021年1月3日 15:26
京都大学と住友林業が「宇宙木材プロジェクト(通称: LignoStella Project)」を開始したそうだ(プレスリリースSlashGearの記事BBC Newsの記事)。

プロジェクトは宇宙における木材の利用や樹木育成に関する共同研究を行うもので、2023年には世界初の木造人工衛星「LignoSat」を打ち上げる計画だ。木材は電磁波や地磁気を透過するため、人工衛星を木造にすることでアンテナや姿勢制御装置を内部に設置でき、構造を簡素化できるという。また、運用終了後に大気圏に突入した木造人工衛星は完全に燃え尽き、燃焼時に大気汚染などの原因になるアルミナ粒子が発生しないとのこと。木造となるのは人工衛星の構造部分のみとみられるが、搭載される観測機器や通信機器には言及されていない。

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イーロン・マスク、Super Heavyロケットを発射台のアームでキャッチして回収する計画

2021年1月3日 11:36
AC0x01 曰く、

SpaceXが開発を進めるStarship宇宙船のSuper Heavyロケットについて、発射台のアームでキャッチして回収する計画をCEOのイーロン・マスク氏が明らかにした(マスク氏のツイートTechCrunch Japanの記事)。

現行のFalcon 9ロケット第1段はグリッドフィンで姿勢を制御して垂直降下し、着陸脚を使って着陸する。新たな仕組みではグリッドフィンを発射台のアームでキャッチすることで、着陸脚無しでの着陸を実現する。当然ながら非常に精密な垂直着陸が必要となる一方、着陸脚が不要になるため大幅なコスト削減と軽量化につながり、わずか1時間での再打ち上げが可能になるという。

さすがにかなり無茶な計画に見えるが、最近のFalcon 9の着陸精度を見るに実現の可能性も十分あるのだろうか。Super Heavyの試験機もそう遠くないうちに飛ぶはずなので、実現するのか期待である。

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