ノーマルビュー

ボーイングのStarliner、バルブ不調の原因は水分との見方

著者: headless
2021年10月23日 17:25
ボーイングの CST-100 Starliner は バルブ不調により国際宇宙ステーション (ISS) への打ち上げが延期されているが、ボーイングの宇宙・打ち上げ担当チーフエンジニア ミシェル・パーカー氏が可能性の高い原因を NASA の記者会見で公表した (記者会見音声The Register の記事Ars Technica の記事)。

Starliner は打ち上げテストミッション Orbital Flight Test-2 (OFT-2) を7月31日に予定していたが、ロシアの多目的実験モジュール ナウカのトラブルを受けて 8 月 4 日に延期。しかし打ち上げ前の準備中、24 個のバルブのうち 13 個が正常に動作しないことが判明してミッションは延期となり、現時点では来年上半期の打ち上げを目指している。

ボーイングは Atlas V ロケットとともにStarliner を ULA の Vertical Integration Facility (VIF) に移動して調整を行ったが 4 個のバルブは動かないままだったため、Atlas V ロケットから取り外して自社の製造施設へ持ち帰って調査を進めていた。

パーカー氏によると配線ミスやデータの読み取りエラーといった可能性のある原因を排除していった結果、バルブに入った水分が原因らしいと判明したという。この水分が酸化剤に反応して硝酸を生成し、腐食によりバルブの貼り付きが発生したとみられるとのことだ。

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防衛省が「宇宙巡回船の建造検討」と報じられる

2021年10月11日 16:08
AC0x01 曰く、

時事通信が10日に報じたところによると、防衛省は宇宙空間を自由に航行して警戒・監視や人工衛星の修理・補給を担う「宇宙巡回船」の建造を検討しているという。実現時期は未定だが、2022年度予算概算要求に調査・研究費1億円を計上した。

報道によれば、この宇宙巡回船は無人の宇宙船で、スペースデブリやキラー衛星(他国の衛星を攻撃する衛星)の警戒・監視を行うという。また衛星の修理や燃料補給に用いることも想定されているという。

と言うのが報じられた内容なのだが、この報じ方だと、まるで一度打ち上げた宇宙船が軌道上に待機していて問題が起きたら現場に急行できるように読め、SNS上などでもそう捉えられている。しかし現実的には、宇宙船が別の軌道に移るには大きなエネルギーが必要で、何度も行える訳でもまた直ぐに急行できるわけでもない。衛星の燃料補給については(目的の衛星に向け打ち上げる形で)実際に他国でも検討されているため、そうした話を宇宙に詳しくない人が勘違いしたのではなかろうか?

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米議会、未確認航空現象対策のための組織強化を盛り込んだ 2 本の法案

著者: headless
2021年9月25日 15:25
未確認航空現象 (UAP) 対策のための組織強化を盛り込んだ法案が米上院・下院にそれぞれ提出されている (The Register の記事S. 2610H.R.4350)。

上院の法案 S.2610 は 2022 年度情報機関授権法 (IAA) で、UAP タスクフォースへの支援と監督を345 条で定める。UAP タスクフォースは 2020 年 8 月に国防総省が設置したもので、情報・セキュリティ担当国防次官室の下に海軍が運営している。

345 条は UAP に関する情報を速やかにタスクフォースと国家航空宇宙情報センター (NASIC) へ渡すよう、国家情報長官 (DNI) と国防長官が互いに協力してインテリジェンスコミュニティや国防総省に義務付けることを求め、四半期ごとの議会への報告をタスクフォースに求める内容だ。

一方、下院の法案 H.R.4350 は 2022 年度国防授権法で、1652 条 で UAP 対策を行う部局の設立を定めている。国防長官が DNI と協力して国防長官府に設置する新部局は UAP タスクフォースを置き換えるもので、これに伴ってタスクフォースは解散となる。

新部局には国防総省全体で使用する UAP に関する情報収集や報告、分析手順の開発や、UAP と敵国政府との関連や脅威の評価などが義務付けられ、国防長官が議会に年次報告書を提出する。

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中国の宇宙ステーションに3か月間滞在した宇宙飛行士、無事地球に帰還

著者: headless
2021年9月19日 17:21
中国の宇宙ステーション「天宮」の天和コアモジュールに3か月間滞在していた3人の宇宙飛行士が17日、無事地球へ帰還した (中国載人航天のニュース記事[1][2]新華網日本語の記事South China Morning Post の記事動画)。

3人を乗せた宇宙船 神舟12号の帰還モジュールが軌道モジュールから分離したのは日本時間17日13時43分。帰還モジュールは14時34分に内モンゴル自治区の東風着陸場に着陸した。3人の健康状態は良好だという。

神舟12号は6月17日に酒泉衛星発射センターから打ち上げられ、天和にドッキングしていた。3人は3か月にわたって滞在し、2回の船外活動を含む技術試験や科学実験などの活動を行ったとのこと。

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ロンドン・ガトウィック空港で 2018 年に発生したドローン侵入事件、結局ドローンは存在しなかったのか

著者: headless
2021年9月18日 11:39
ロンドン・ガトウィック空港では 2018 年に無許可で滑走路に侵入したドローンが目撃されたが、そのようなドローンは存在しなかった可能性が高いようだ (Airprox Reality Check の記事The Register の記事DroneDJ の記事)。

事件が発生したのは 2018 年 12 月 19 日の日没後。これを受けて滑走路は 1 日半にわたって閉鎖され、逮捕者も出ている (翌日には釈放)。しかし、数多くの目撃情報が寄せられたにも関わらず写真や動画を撮影した人はいない。当時は雨が降っており、雨の中を飛行できるドローンは大型で飛行速度が遅いため、比較的撮影は容易だったとみられる。また、日没後だったことからドローンの明かりが目撃されたとみられるが、通常のドローンが搭載する LED 照明は 1 km も先から見えるほど明るくない。12 月 20 日には英空軍がドローン対策システムを配備したものの、その後も目撃情報は続いていた。

情報公開法に基づく請求で得られた情報によると、ドローン対策システム Falcon Shield 配備後の 12 月 21 日朝には滑走路の使用がフライト数制限付きで再開された。しかし、Falcon Shieldがドローンを検知していないにもかかわらず、日没後の 17 時 (2018 年 12 月 21 日のロンドンの日没時刻は 15 時 53 分)に目撃情報を受けて再びフライトを一時停止している。翌 12 月 22 日にも目撃情報は続いていたが、捜査を指揮したサセックス警察の Jason Tingley 警視正はドローンが存在しなかった可能性を否定しないと述べている。同日から目撃情報によるフライト停止は打ち切られており、実際に目撃情報の信ぴょう性は低いと警察が判断したとみられる。

また、英ニアミス事故委員会 (UK Airprox Board) に寄せられたガトウィック周辺でのニアミス情報はなく、ガトウィック空港ではFalcon Shieldのドローン検知機能が正常に動作するか警察とともにテストを行っていたという。また、侵入したドローンの映像が残されていないことについても信頼できる説明はない。警察では人間の目が携帯電話に搭載されたカメラよりもはるかに高性能であることを示唆しているが、報道カメラマンが取材に集まっていたことを無視している。Falcon Shield は 1 km 以内を飛行するドローンを撮影できるが、侵入したドローンは撮影されていないとのこと。

これについて先日ドローン企業 DJI を退職し、Boston Dynamics のバイスプレジデント就任を発表した Brendan Schulman 氏は、ガトウィックでの事件にドローンが関わっていないのは明らかだと述べている。

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KDDIがSpaceXと提携、Starlinkをau基地局のバックホール回線に

著者: nagazou
2021年9月15日 14:07
KDDIは13日、SpaceXと業務提携して衛星ブロードバンドインターネット「Starlink」を利用したサービスを展開すると発表した。2022年頃から全国約1200カ所での導入開始する計画だという。また共同でStarlink地上局の構築も計画している模様(KDDIau 新サービス発表会[動画] Starlink関連は52分26秒当たりからCNETケータイ WatchGIZMODO)。

あるAnonymous Coward 曰く、

KDDIが衛星インターネットの日本代理店になるなどではなく、auの山間部や離島、災害対策に設置するau基地局のバックホール回線として、衛星インターネットを使用するということらしい。日本の大手事業者では、ソフトバンクが競合のOneWebに出資している。

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ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡、ようやく打ち上げ日が決定

2021年9月13日 13:33
NASAは9月8日、打ち上げが延期されていた「ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)」の打ち上げ日を12月18日に決定したことを発表した。JWSTはハッブル宇宙望遠鏡の後継機として開発された。2016年に完成が発表されたり、2018年には打ち上げが計画されていたりもしたが、その後、追加テストや評価が必要になったなどの理由から、打ち上げ時期はその後も複数回、延期されてきた。打ち上げはフランス領ギアナから行われ、打ち上げにはヨーロッパ宇宙機関(ESA)が用意するアリアン5ロケットが使用される(NASAリリースEngadget)。

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5か国共同の超大型望遠鏡「TMT」、建設が暗礁に

著者: nagazou
2021年9月10日 06:09
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生命が存在可能な太陽系外惑星の新分類「ハイセアン惑星」が提唱される

2021年9月8日 14:35
AC0x01 曰く、

太陽系外惑星には、太陽系には存在しないタイプの惑星も多く発見されているが、ケンブリッジ天文学研究所のチームは26日、地球型以外で生命が存在する可能性を持つ新たな惑星のタイプとして、「ハイセアン惑星 (Hycean planet)」を提唱した(研究所のプレスリリース, Soraeの記事)。

これまでの観測データでは、惑星の大きさが地球の1.6倍を超えると、惑星は主成分が岩石の地球に近いスーパーアースから、水素とヘリウムから成る厚い大気を持つ海王星に近いミニネプチューンへと姿を変えるとみられている。これまでの地球外生命の考え方では、生命が存在するのは前者のみとされていたが、研究チームでは後者でも条件を満たせば地球に近い海が存在できるとしており、それを「ハイセアン惑星」と分類しているようだ。

「ハイセアン惑星」では厚い大気の下で惑星全体が海に覆われる。主星のサイズや惑星の軌道にもよるが、最大で地球の2.6倍の大きさで、気温が200℃に達することもあるが、海中の環境は地球と同様になり得るとしている。また「ハイセアン惑星」には、赤色矮星系などで潮汐ロックされており夜の側のみが条件を満たす「暗いハイセアン (Dark Hycean)」と、主星から離れていて放射をあまり受けない「冷たいハイセアン (Cold Hycean)」といったパターンも考えられるとしている。

研究チームによれば、「ハイセアン惑星」の大気から生命の痕跡(バイオシグネチャー)を探すのは、地球型惑星からの探索よりも容易とのことなので、最初の太陽系外惑星での生命は、このタイプの惑星から見つかるかもしれない。

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ロスコスモス CEO ドミートリ・ロゴジン、ロシア国営メディアの釣り記事を皮肉る

著者: nagazou
2021年9月2日 13:33
headless 曰く、

ロスコスモス CEO のドミートリ・ロゴジン氏が自身の発言に釣り見出しを付けたロシア国営メディア RIA ノーボスチを皮肉っている (ロゴジン氏のツイート)。

元々の発言は Gaeta.ru のインタビューで、地球外生命体に関する質問に答えたものだ。ロゴジン氏は異星人文明の存在を信じるに足る事実を把握していないと述べつつ、個人的な見解としては宇宙は無限であり、地球外生命が存在する可能性も無限だと述べている。ただし、地球外生命体が人の形をしている必要はなく、細胞やウイルス、植物の形をしている可能性があるほか、知的な存在である可能性もあるとのこと。ロスコスモスは ESA と協力して火星で生命の痕跡を探すミッションの準備を進めており、つまり地球外生命の存在を信じているとも述べている。

しかし、この記事をもとに書かれた RIA の記事は見出しが「ロゴジンがヒューマノイド型異星人の存在を認める」といった趣旨のものになっている。本文はロゴジン氏の発言に沿ったものになっているが、ロゴジン氏は明らかな釣り見出しを素晴らしいと皮肉った。

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イーロン・マスク曰く、ジェフ・ベゾスは SpaceX を訴える仕事に専念するため Amazon CEO を引退した

著者: headless
2021年8月29日 15:43
イーロン・マスク氏がジェフ・ベゾス氏について、SpaceX を相手取った訴訟を提起する仕事をフルタイムでするために Amazon CEO を引退したようだと批判している (マスク氏のツイートThe Verge の記事Neowin の記事Ars Technica の記事)。

この発言は、Amazon が SpaceX の Gen2 Starlink 衛星計画を却下するよう米連邦通信委員会 (FCC) に要求したとの報道を受けたものだ。SpaceX は Gen2 計画の修正案で、 2 つの異なる軌道構成で Starlink 衛星を配備する計画を示している。これに対し Amazon は他社に技術的困難をもたらすなどとして、いずれか一つを選択すべきだと主張している (両社の FCC 提出書類)。FCC に対する要求は訴訟ではないが、Amazon 傘下の Blue Origin は NASA が有人月着陸システム (HLS) 契約で SpaceX のみを選定したことに抗議し、その後訴訟に発展している。

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木星大気の異常高温の原因がオーロラであることを示す研究結果

2021年8月8日 15:32
aruto250 曰く、

JAXAのジェームズ・オダナヒュー氏が主導する研究で、木星大気の高温状態を説明すると考えられる原因が特定された(JAXA の記事論文動画)。

木星の高層大気の平均温度は太陽光の入射量を基に推定すると約 200 K (-73 ℃) となるところ、観測される実際の温度は約 700 K (420 ℃)と大きな差異があり長年の謎となっていた。研究チームは木星高層大気の全球温度マップを最高分解能で作成することにより、木星大気の異常高温をもたらす熱源が強力なオーロラであると示すことに成功した。

JAXA の記事によると、研究チームはハワイ島マウナケアのケック II 望遠鏡による様々な解像度での観測結果から不確定性の低い観測結果を選び出して組み合わせ、できる限り解像度が高く信頼性が確保される木星の全球温度マップを作成した。その結果を JAXA の惑星分光観測衛星「ひさき」によるオーロラの観測データと合わせることでオーロラと木星表面温度の関係を明らかにしたのだそうだ。

個人的にはまず木星の気温 (高層大気の温度) が 420 ℃ もあるということを知らなかったので驚いたのと、熱源となる強力なオーロラが生まれる原因に木星の衛星イオがその活発な火山活動で宇宙空間に噴き出すガスが含む豊富な荷電粒子がある、という壮大な仕組みにロマンをかき立てられた。

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「ブラックホールの向こう」からの光が初めて観測される

著者: nagazou
2021年8月4日 14:01
スタンフォード大学のダン・ウィルキンス氏らのチームは、本来なら見ることができないはずのブラックホールの向こう側からの光を観測することに成功したと発表した。7月28日に発表された論文によると、研究チームは地球から約8億光年の距離にあるI Zwicky 1 (I Zw 1)と呼ばれる銀河にある大質量ブラックホールを観察していたところ、大規模なX線フレアが出ているのを見つけたという(natureESAEngadgetGIGAZINE)。

詳細に観測した結果、強力なX線バーストが繰り返し発生していたことが分かったとされる。仕組みに関しては元記事を見ていただきたいが、この現象はアインシュタインの一般相対性理論で予測されていた現象によって発生したものだとしている。

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米会計検査院、NASA が有人月着陸システムの単一の契約先として SpaceX を選定したのは適切と判断

著者: nagazou
2021年8月4日 07:04
headless 曰く、

米会計検査院 (GAO) は 7 月 30 日、NASA の有人月着陸システム (HLS) 契約に対する Blue Origin と Dynetics による抗議を却下した(プレスリリースThe Verge の記事GeekWire の記事Ars Technica の記事)。

当初 NASA は HLS 契約で 2 者と契約する意思を示していたが、今年度予算が要求額の 4 分の 1 しか認められず、4 月に SpaceX を単一の契約先として選定した。そのため、SpaceX のみを選定した過程に問題があったとして、SpaceX とともに候補となっていた「国家代表チーム」の Blue Origin と、Dynetics が抗議していた。

抗議では 2 者と契約する計画を示して募集した以上は 2 者と契約するか、契約先の選定結果を発表する前に変更を発表すべきだったと主張しているが、GAO では契約先の選定件数を決めるのは NASA であり、件数の変更を提案者に相談する必要はないと判断。また、NASA が3者の提案を合理的に評価しなかったという主張も否定している。最後に、NASA が SpaceX に対して提案の要件を不当に免除したとの主張に対しては、GAO は限定的な例が 1 例あったことを認める一方、免除がなかった場合に評価を逆転できる可能性を抗議者が示していないと判断したとのこと。

今回の決定にはプロプライエタリな情報なども含まれるため、決定本文は非公開情報を削ったうえで後日公開するとのことだ。

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SpaceXが100基目のラプターエンジンを製造完了。現在、週に数基ずつ製造中

2021年7月29日 13:29
AC0x01 曰く、

超大型ロケットStarshipの開発を続ける米SpaceX社だが、公式Twitterアカウントで100基目となるラプターエンジンの製造が完了したことを記念するツィートを行っている(SpaceXのツィート)。

ラプターエンジンはメタンと液体酸素を燃料とするロケットエンジンで、極めて高い性能ながら安価で再使用も可能という特徴を持つとされる。5月の高高度飛行試験の際に、50~60基目のエンジンが現場に運び込まれたと報じられており、その際に既に150基目まで週数基のペースで生産が始まっているとも伝えられていたが(NASASpaceflight.com)、それを裏付けるような状況である。

ロケットエンジンの生産スピードとしては極めて異例で膨大な量に思えるが、完成版のStarshipは1段目と2段目で1機当たり40基近いラプターを使用するため、確かにこれぐらいのペースで量産しないと足りないのかもしれない。なおイーロンマスクは7月上旬、将来の火星植民を想定すると年産800~1000基が必要だとして工場を増設していく旨のツィートも行っている(イーロンマスクのツィート)。

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米連邦航空局、民間宇宙旅行に参加しただけでは民間宇宙飛行士に認定しないルール変更

著者: headless
2021年7月24日 19:31
米連邦航空局 (FAA) は 20 日、米民間宇宙機による宇宙旅行参加者に民間宇宙飛行士の認定証を付与する FAA Commercial Space Astronaut Wings Program のルール変更を発表した(Order 8800.2The Next Web の記事SlashGear の記事)。

プログラムは FAA 認可の元に米国内から宇宙空間へ打ち上げ・帰還した米国の民間宇宙機のフライトについて、搭乗者の申請により民間宇宙飛行士として認定するものだ。これまでは a) フライトクルーの要件を満たし、規定の訓練を受けていること、b) 地表から高度 50 マイル以上に到達したこと、という2件が申請要件となっていた。

新ルールではこれらの要件に c) フライト中に公共の安全に不可欠な活動を行ったこと、または有人宇宙飛行の安全に貢献したこと、が追加されている。そのため、宇宙旅行チケットを購入して搭乗しただけの宇宙旅行者は認定されないことになる。なお、名誉民間宇宙飛行士も規定されており、民間有人宇宙飛行に大きく貢献した個人が認定される。

米 Virgin Galactic米 Blue Origin は相次いで有人宇宙旅行のデモを成功させているが、これらのフライトに搭乗したリチャード・ブランソン氏やジェフ・ベゾス氏は名誉民間宇宙飛行士として認定される可能性があるかもしれない。

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国会で宇宙資源法が成立、民間企業などに宇宙空間で採取した資源の所有権を認める

著者: nagazou
2021年6月21日 15:02
あるAnonymous Coward 曰く、

参院本会議は15日、宇宙空間で採取した資源の所有権を民間企業などに認める「宇宙資源法」を、自民・立憲民主など与野党の賛成多数により可決、成立した(産経新聞, 時事通信)。

宇宙資源法により、事業者は月などの天体を含む宇宙空間に存在する水や鉱物資源を採取・使用することで収益を上げ、処分する権利を取得できるとのこと。宇宙資源の取り扱いについては国際的な規定がなく、一方で2017年には国連で国内法整備を排除しない見解が示されているという。こうした国内法は、2015年に米国で、2017年にはルクセンブルクでも成立している。

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ハイパーカミオカンデが着工開始。実験開始は2027年を予定

著者: nagazou
2021年6月1日 13:01
ハイパーカミオカンデの着工記念式典が5月28日、建設予定地である岐阜県飛騨市神岡町で行われた。コロナ禍の影響もあって、式典もオンライン参加となった関係者や来賓がいたようだ。ハイパーカミオカンデもスーパーカミオカンデに引き続きニュートリノを捉えて宇宙の成り立ちの解明を目指す(ハイパーカミオカンデ公式東京大学リリース産経新聞岐阜新聞)。

神岡町の山中の地下650メートルに建設され、本体は直径68メートル、高さ71メートルの巨大な水槽で構成される。現行のスーパーカミオカンデの約8倍の有効質量を持つとされる。その中に光センサーが4万個並べられ、ニュートリノが水の分子と衝突したときに生じる「チェレンコフ光」を捉える。ハイパーカミオカンデでは、スーパーカミオカンデでは100年必要なデータの取得を約10年で取得できるのだそうだ。実験開始は2027年を計画しているとのこと。

あるAnonymous Coward 曰く、

カミオカンデ、スーパーカミオカンデに続くのがハイパーカミオカンデということで、順調にSPARCの法則に沿っている。
次があるとすれば、ウルトラカミオカンデなのは確実だと思われる。

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Electronロケットが2度目の打ち上げ失敗、1段目の洋上着水には成功

2021年5月18日 14:04
AC0x01 曰く、

小型衛星の打ち上げで大きなシェアを持つRocket LabのElectronロケットだが、15日に行われた20回目の打ち上げにて、2段目エンジンが停止して軌道投入に失敗、2度目となる打ち上げ失敗に終わった(プレスリリース, TechCrunch, Slashdot)。

Electronロケットは、2020年7月に13回目の打ち上げに失敗していたが、2か月後には問題を修正したバージョンを打ち上げ、その後は打ち上げ成功が続いていた。

今回の打ち上げ失敗では、2段目エンジンの点火直後に、何らかの原因でシステム不具合のときに起こる自動緊急停止プロセスに入り、エンジンが停止してしまったという。前回の打ち上げ失敗も、2段エンジン点火後に電気系統のトラブルで同様に緊急停止してしまったというもののため、何かしら同種の問題があったのかもしれない。

なお、今回の打ち上げでは、昨年11月以来となる1段目の再使用のための洋上着水が試みられた。Electronロケット自体も、再使用のために改善された熱保護システムやRutherfordエンジンを守る熱シールドなど多くの点が改良されていたということで、着水が成功したのは唯一の救いであっただろう。

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SpaceX、Starshipプロトタイプの高高度打ち上げ試験と着陸に成功

著者: headless
2021年5月8日 13:32
SpaceXは日本時間6日、大型宇宙船Starshipプロトタイプシリアルナンバー15 (SN15)の高高度打ち上げ試験を実施した(SpaceX - StarshipThe Vergeの記事The Registerの記事動画)。

米テキサス州ボカチカの施設で打ち上げが行われたのは日本時間6日7時24分。高度およそ10kmの遠地点到達までに3基のRaptorエンジンを順にシャットダウンし、水平に方向転換して能動的な空気力学制御による下降を開始。打ち上げから約5分42秒後に再点火して垂直へ方向転換し、その約20秒後に目標の着陸地点へ着陸した。着陸後のSN15は下部から火が出ていたが、数分後に消火されたとのこと。

Starshipプロトタイプの高高度打ち上げ試験は今回が5回目となる。これまでの4回はいずれも着陸前後問題発生しており、3回目の高高度打ち上げ試験ではSN10が着陸したものの8分後に爆発している。

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