ノーマルビュー

NASA、米宇宙船にロシアの宇宙飛行士が乗る国際宇宙ステーションへのクルー輸送ミッションを実現したい

著者: headless
2022年6月4日 13:39
NASA はロシアのウクライナ侵略による緊張が高まった現在も、SpaceX の Crew Dragon 宇宙船にロシアの宇宙飛行士が乗る国際宇宙ステーション (ISS) 輸送ミッションを実現したいと考えているそうだ (Ars Technica の記事)。

米民間機による ISS へのクルー輸送が可能になり、NASA は高額なソユーズの座席購入する必要がなくなった。それでも NASA とロスコスモスは、引き続きソユーズに米宇宙飛行士が乗る一方で、米民間宇宙船によるクルー輸送ミッションにロシアの宇宙飛行士が乗る「座席交換」を計画しているという。

現在、9 月に NASA のニコール・マン宇宙飛行士がコマンダーを務める Crew Dragon 宇宙船の Crew 5 ミッションにはロスコスモスのアンナ・キーキナ宇宙飛行士が搭乗を予定しており、ロスコスモスのセルゲイ・プロコピエフ宇宙飛行士がコマンダーを務める同時期のソユーズ MS-22 ミッションには NASA のフランク・ルビオ宇宙飛行士が搭乗予定だ。キーキナ宇宙飛行士の Crew 5 ミッション搭乗が実現すれば、2002 年のスペースシャトルミッション以来初めてロシアの宇宙飛行士が米宇宙船に搭乗することになる。

キーキナ宇宙飛行士はミッションに向けて先週ヒューストンを訪れており、6 月には再び訪米予定だ。しかし、座席交換の実現に関する両政府の公式な決定はまだ出ていないという。ヒューストンの ISS プログラムマネージャー、ジョエル・モンタルバーノ氏によれば、ロスコスモスはロシア外務省との合意を得てから首相の承認を得る必要があり、それから米国務省が承認するという手続きになるそうだ。

座席交換の実現は外交上の利点だけでなく、ロシアの宇宙船を利用することで西側のクルーを常に少なくとも 1 名は ISS に配置し、クルー交代の間も設備を稼働し続けられるという利点がある。ウクライナでの緊張を受けてその実現性には疑問符がついているものの、現時点では完全に半々といったところのようだ。

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ボーイングの CST-100 Starliner、国際宇宙ステーションとのドッキングに成功

著者: headless
2022年5月21日 15:35
ボーイングの CST-100 Starliner が日本時間 21 日 9 時 28 分、国際宇宙ステーション (ISS) とのドッキングに成功した (NASA のブログ記事NASA のツイート)。

Starliner は ISS へのクルー輸送ミッションに向けてボーイングが開発している宇宙船。ボーイングは SpaceX よりも先に ミッションを受注したが、SpaceX が既にクルー輸送を行っているのに対し、ボーイングは 2019 年に最初の無人テストミッション Orbital Flight Test-1 (OST-1) を実施したのにとどまる。この時は ISS へのドッキングは行えなかった

今回の OST-2 は昨年 7 月の打ち上げが予定されていたが、ロシアの多目的実験モジュール ナウカが ISS とドッキングした際のトラブルを受けて計画は延期。その後バルブ不調が判明してさらに延期されていたが、日本時間 20 日朝に Atlas-V ロケットで打ち上げられ、21 日未明には ISS とランデブーしていた。その後 9 時 28 分には ISS にドッキング (ソフトドック) し、9 時 50 分までにハードドックを完了した。

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NASAがブラックホールの音をYouTubeにて公開

著者: nagazou
2022年5月10日 14:29
宇宙の大部分が真空であることから、宇宙には音がないという認識が一般的だ。しかし、銀河団には大量のガスが含まれており、音波が伝わる媒体としての性質があるそうだ。NASAは今年のブラックホールウィーク(5月2日から6日)の一環として、ブラックホールが発する圧力波が銀河にある高温ガスに波紋を作る現象を元に、ペルセウス座銀河団にあるブラックホールの天文学的データを音に変換した動画を公開した。NASAのチャンドラX線観測所のデータをもとに作成されたという。音波を人間の耳に聞こえるように57オクターブ、58オクターブと音域を広げて再合成して音波化が行われているらしい(NASAリリース動画)。

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小惑星探査機OSIRIS-RExに延長ミッション。小惑星アポフィス探査へ

著者: nagazou
2022年4月28日 14:34
NASAは25日、NASA版のはやぶさとも呼ばれることのあるOSIRIS-REx(オシリス・レックス)のミッションを延長すると発表した。OSIRIS-RExは2020年9月に小惑星ベンヌで採取したサンプルを地球へ持ち帰るために帰還している途上にある。2023年9月にカプセルの地球帰還が予定されているが、その後同機は「OSIRIS-APophis EXplorer(OSIRIS-APEX)」に名称を変更、2029年に地球から3万2000kmほどの距離に最接近するとされる直径約370mの小惑星アポフィスに向かうという。アポフィスは地球に衝突するリスクの高い小惑星として取り上げられることが多い(アリゾナ大学アストロピクス)。

OSIRIS-APEXがアポフィス上のサンプルを収集することはないが、地表面に最接近して窒素ガスを噴射、ベンヌでのサンプル収集中に行ったのと同様の操作を行う。噴射により、地表以外の部分を露出させることで、小惑星アポフィスの物質的性質について新たなデータを収集することが可能になるとしている。

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昨年打ち上げのジェイムズ・ウェッブ望遠鏡から初の映像が届く

著者: nagazou
2022年2月21日 14:28
2021年12月25日に打ち上げられたジェームス・ウェッブ宇宙望遠鏡が、近赤外線カメラ(NIRCam)を主鏡の位置合わせを行う第一段階の作業を終えようとしている。そのNIRCamを使って送られてきた最初の画像がNASAによって2月11日に公開されたそうだ(NASAsorae)。

画像は調整中の機材を使って試験的に撮影されたもの。試験撮影で映し出されたのは「おおぐま座」の方向およそ260光年先にある恒星「HD 84406」。この星が試験対象に選ばれたのは、周辺に同じような明るさの星が密集しておらず識別しやすいことなどの理由からだという。なお、ウェッブ宇宙望遠鏡の準備は現在進行中で、本業となる科学観測により得られた画像に関しては2022年夏ごろに公開される予定だそうだ。

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NASA、衛星コンステレーションがミッションに影響する可能性を懸念

著者: headless
2022年2月13日 19:48
SpaceX が 3 万基の Starlink 衛星打ち上げを計画する Starlink 第2世代 (Gen 2) について、NASA がミッションへの影響を懸念する書簡を米連邦通信委員会 (FCC) に送っている (Ars Technica の記事書状: PDF)。

主な懸念点としては地球低軌道 (LEO) の混雑による衝突とデブリの増加や自動マヌーバ―による衝突回避が完全ではないこと、観測ミッションへの影響、NASA が使用する周波数への影響、国際宇宙ステーション (ISS) に向かう宇宙船への影響だ。

観測ミッションへの影響としては、Starlink 衛星が多くの地球観測ミッションよりも低い軌道に配備されることや、ハブル宇宙望遠鏡と同じまたはより高い軌道に配備されることによる観測能力の低下のほか、地上からの観測映像に衛星の軌跡が含まれることにより小惑星の検出が妨げられる可能性が挙げられている。

ISS に向かう宇宙船への影響も Starlink 衛星の高度に関するもので、ISS へ向かう宇宙船が段階的に上昇する高度に最大 2 万基が配備され、打ち上げ可能な時間帯が短くなるとのこと。

NASA の書簡は Starlink Gen 2 に反対するものではなく、安全で持続可能な宇宙環境にするために必要な研究や協調を促すものであり、SpaceX 以外の提案する衛星コンステレーション計画にも同様のコメントを送っているとのことだ。

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Dragon 宇宙船帰還時のパラシュート展開遅れ、安全性に重大な影響はなかったとの見解

著者: nagazou
2022年2月8日 08:09
headless 曰く、

SpaceX の Dragon 宇宙船帰還カプセルは国際宇宙ステーション (ISS) からの 2 回の帰還ミッションで 4 つのメインパラシュートの 1 つが遅れて開いているが、NASA と SpaceX は 4 日の記者会見で安全性に問題はないとの見解を示した (NASA のブログ記事The Verge の記事Ars Technica の記事)。

2 回のミッションは昨年 11 月に帰還したクルー輸送ミッション Crew-2 と、今年 1 月に帰還した補給ミッション CRS-24。Crew-2 の帰還は YouTubeで中継されたので降下の様子を見ることができるが、高度 1,000 m 付近でメインパラシュートを展開した時点では 3 つしか開かず、4 つ目のパラシュートが開いたのは高度 600 m 付近だった。CRS-24 でも同様の現象が確認されたという。いずれの場合も着水までに 4 つすべてのパラシュートが完全に開いており、降下速度も設計上のマージン内に収まっていたとのこと。

NASA と SpaceX はフライトデータとパラシュートのパフォーマンスモデルを再確認しており、Crew-4 打ち上げミッションと Crew-3 帰還ミッションの前に完了する見込みだという。現在のところ Crew-4 ミッションは 4 月 15 日の打ち上げ予定となっている。

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ジェームズ・ウェブ宇宙望遠鏡、L2 を周回する目標軌道への投入に成功

著者: nagazou
2022年1月27日 14:33
headless 曰く、

NASA は日本時間 25 日、ジェームズ・ウェブ宇宙望遠鏡を最終の目標軌道へ投入した (NASAのブログ記事 [1][2]The Verge の記事動画)。

ジェームズ・ウェブ宇宙望遠鏡は日本時間 25 日 4 時、297 秒間にわたりオンボードスラスターを噴射し、打ち上げ後最後の軌道修正を完了。地球から150万 km 離れた太陽 — 地球 第 2 ラグランジュ点 (L2) を周回する軌道に入ったという。エンジニアは今後 3 か月間かけて、宇宙望遠鏡の光学系がナノメートル近い精度になるよう調整するとのことだ。

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ジェームズ・ウェブ宇宙望遠鏡、難関のサンシールドの展開に成功

2022年1月7日 13:37
AC0x01 曰く、

12月25日に打ち上げられ、ラグランジュ点への飛行中のNASAのジェームズ・ウェブ宇宙望遠鏡 (JWST) だが、難関とみられていたサンシールド(日除け)の展開に成功したという(NASAの展開作業のツイート, Soraeの記事)。

このサンシールドは、約21m×14mという巨大なもので、観測機器を極低温に保つためには必須のもの。JWSTには恐ろしいことに344もの単一障害点があり、一つでも失敗すればその性能を発揮できないが、今回のサンシールドの展開でそのうちの75%をクリアしたという。ただし、この後には直径6.5mの主鏡や副鏡の展開、また目的地への軌道変更が控えているため、まだまだ安心できる段階ではなさそうである。

総費用100億ドル(約1兆1500億円)ともいわれるJWSTは、果たしてその真価を発揮できるのか?観測データが待ち遠しいところである。

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ジェームズ・ウェブ宇宙望遠鏡、打ち上げ成功

著者: headless
2021年12月26日 17:56
Arianespace は 25 日、Ariane 5 ロケットによるジェームズ・ウェブ宇宙望遠鏡 (JWST) の打ち上げミッション Ariane Flight VA256 をギアナ宇宙センターで実施した (プレスリリースNASA のプレスリリースESA のプレスリリースCSA のプレスリリース動画)。

打ち上げが行われたのは日本時間 25 日 21 時 20 分。JWST は打ち上げの約 27 分後にロケットから分離し、さらにその約 3 分後にはソーラーアレイを展開して打ち上げは成功した。今後は 3 日目にヒートシールドの展開を開始し、11 日目には副鏡のポジショニング開始、13 日目と 14 日目の間に主鏡の組み立てを行う。地球から 150 万 km 離れた目的地点に到達するのは打ち上げからおよそ 29 日後とのこと。

JWST はハブル宇宙望遠鏡の後継で、初期の宇宙で最初の銀河が発した光から、恒星や惑星の誕生、生命が存在する可能性のある系外惑星、そして我々の太陽系に至るまで、我々の起源をより詳しく知るための観測を可能にすることが期待されている。

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NASA の木星探査機 Juno がガニメデにフライバイした際のサウンドクリップ

著者: headless
2021年12月26日 10:05
NASA の木星探査機 Juno が木星の衛星ガニメデにフライバイした際のサウンドクリップを NASA が公開している (NASA JPL のニュース記事動画)。

50 秒間のサウンドクリップは今年 6 月 7 日に Juno がガニメデにフライバイした際、木星の磁気圏における電波やプラズマ波を測定する Juno のWaves 計器が収集したデータを可聴帯域に変換したものだ。このフライバイは過去 20 年以上の間で宇宙機によるガニメデへの最接近となったが、サウンドはフライバイする Juno に搭乗しているかのような感覚を得るのに十分なものだという。中ほどで急速な周波数の上昇が聴かれるが、これはガニメデの異なる磁気圏に入ったことを示すものとのことだ。

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NASA、アルテミス計画の2024年の月着陸を「2025年以降」に延期

著者: nagazou
2021年11月12日 05:22
NASAは9日、2024年に計画していたアルテミス計画における有人月面探査を延期して2025年以降にすると発表した(朝日新聞AFPBB NewsArs Technica)。

あるAnonymous Coward 曰く、

延期の理由としては、(トランプ政権が政治的理由でスケジュールを前倒ししたため)元々無理なスケジュールだったことの他、議会が予算を要求通りに付けないことや、新型コロナによる開発遅延、Blue Originによる月着陸船を巡る訴訟で7か月間開発が停止したことが上げられている。
一方で、NASAが開発を進めるSLSとOrionは着実に前進していると述べるとともに、より安価なSpaceXのStartshipの開発が進んでいることに対して「代替案」が検討できることは嬉しいとも語っているという。

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NASA、オープンソースソフトウェアの正しい定義を用いるよう科学者に勧告される

著者: nagazou
2021年11月9日 18:06
headless 曰く、

NASA はオープンソースソフトウェアの開発を推奨する方針を確立しているが、科学者がオープンソースソフトウェアの定義を正しく理解していないことによる問題も発生しているという (The Register の記事論文アブストラクト)。

NASA の科学者による「オープンソース」の定義に関するよくある誤解として、ソースコードを公開しさえすればいいというものがあるそうだ。そのため、成果物の販売禁止や商用利用禁止といった、Open Source Initiative (OSI) によるオープンソースの定義に挙げられている要件に違反するライセンスで配布されることもある。このことはオープンソースソフトウェアとしては利用できないという結果にもつながる。

このような状況に対する米海軍調査研究所やデンマーク工科大学などの科学者による論文では、 OSI や FSF による「オープンソース」「パーミッシブ」の定義を導入することや、標準的な「オープンソース」の定義とは異なるライセンスを用いる場合はそれを明確にすること、 OSI または FSF が認めるライセンスの使用を推奨すること、などを勧告している。

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NASA、月面向けネットワーク「LunaNet」アーキテクチャを開発

著者: nagazou
2021年10月22日 14:04
NASAは6日、アルテミス計画での月面ネットワーク構築のため、独自の通信フレームワークであるLunaNetアーキテクチャを開発したと発表した。現在開発者のためのドラフト版仕様書が公開されている。LunaNetアーキテクチャのバックボーンとなっているのは、遅延耐性ネットワーク(DTN)とよばれる技術だそうだ(NASALunaNetドラフト版仕様書autoevolutionGIGAZINE)。

宇宙では太陽風などの影響により、通信が途絶えるリスクが多いが、DTNはこうしたリスクがあっても、データが最終目的地に到達することを保証する仕組みだそうだ。仮に二つのLunaNetノード間で障害が発生した場合でも、経路が明確になるまでデータを保存するとしている。こうした技術により、地球上のネットワーク管理にかかるコストの低減につながるとしている。 NASAはLunaNetアーキテクチャの仕様を元に、世界中の業界専門家たちによる議論が行われることを期待しているらしい。

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NASA、持続可能な有人月着陸システムのコンセプト開発企業 5 社を選定

著者: nagazou
2021年9月21日 15:04
headless 曰く、

NASA は 14 日、持続可能な有人月着陸システム (HLS) のコンセプトを開発する企業 5 社の選定を発表した (プレスリリースGeekWire の記事、 、 Ars Technica の記事)。

この契約は Next Space Technologies for Exploration Partnerships (NextSTEP-2) Appendix N によるもので、総額 1 億 4,600 万ドル。各社は今後 15 か月間で着陸機の設計コンセプトを開発し、性能や設計、建造基準、ミッションの信頼性要件、インターフェイス、安全性、クルーの健康維持等について評価を行う。

選定された 5 社と契約額は以下の通り。

  • Blue Origin Federation: 2,560万ドル
  • Dynetics: 4,080万ドル
  • Lockheed Martin: 3,520万ドル
  • Northrop Grumman: 3,480万ドル
  • SpaceX: 940万ドル

月への有人着陸デモミッションを行う NextSTEP-2 Appendix H 契約とは別物だ。Appendix H では予算不足で 4 月に SpaceX が単独選定され、現在は Blue Origin の訴えにより契約が一時停止している。

Blue Origin は Appendix H で Lockheed Martin や Northrop Grumman、Draper とともに「国家代表チーム」を編成しており、Appendix N でも同チームで研究を進める考えを示した。Lockheed Martin と Northrop Grumman もチームでの活動を続ける意思を示しつつ、それぞれ独自色を出していきたいとの考えを示している。

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NASA 長官曰く、Blue Origin には NASA を訴える権利がある

著者: headless
2021年9月11日 13:32
NASA 長官のビル・ネルソン氏が有人月着陸システム (HLS) の契約先選定について、Blue Origin には NASA を訴える権利があるとの考えを示したそうだ (Ars Technica の記事)。

NASA は HLS の開発で 2 者と契約する意思を示していたが、今年度予算が要求額の 4 分の 1 しか認められず、4 月に SpaceX のみを選定した。そのため、契約に名乗りを上げていた Dynetics と Blue Origin は選定過程に問題があったとして米会計検査院 (GAO) に抗議した。GAO は契約を適切と判断したが、Blue Origin は連邦請求裁判所に米政府を提訴している。

これにより HLS 契約は停止しており、Blue Origin への支持は少ない。しかし、この件に関する Ars Technica の質問に対し、ネルソン氏は (少なくとも表向きは) Blue Origin を批判することはなく、我々は法治国家であり、法律を遵守したいと述べたという。彼ら (Blue Origin) には訴える権利があり、彼らがその権利を行使すると決めた以上、判決が出てから次に進むとのこと。

その一方でネルソン氏は HLS 契約で 1 者しか選定できなかったのは予算の都合で仕方なかったとの考えを示しつつ、NASA の民間宇宙開発計画に競争が重要との姿勢を崩さなかったという。ただし、HLS の追加予算確保は難航しており、2022 年度予算にも第 2 のHLS 契約は含まれていない。ネルソン氏は 4 兆 5 千億ドルをインフラ整備に投資するバイデン政権の計画に第 2 の HLS 契約のための 100 億ドルが含まれることを示唆したが、現在の草案に HLS の追加予算は含まれていないとのことだ。

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NASA、空飛ぶタクシーのテストを開始

著者: headless
2021年9月4日 17:18
NASA は 1 日、空飛ぶタクシーの飛行テストを 8 月 30 日に開始したことを発表した (プレスリリースJobyのプレスリリースNeowin の記事The Register の記事)。

この空飛ぶタクシーは Joby Aviation の電動垂直離着陸 (eVTOL) 航空機で、NASA の先進航空モビリティ (AAM) 全米キャンペーンの一環として実施される。テストはカリフォルニア州ビッグサーにある Joby の電気飛行基地で 9 月 10 日まで続く。

NASA の目的は将来の空域構想のモデリングとシミュレーションに用いる乗り物のパフォーマンスと騒音データを収集することだ。テストは現在の連邦航空局 (FAA) の規制とポリシーのギャップを特定し、AAM 航空機を米国の航空宇宙システムへ組み込むことにつながると考えられている。キャンペーンは米国内の複数の場所で数年かけて実施されるとのことだ。

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NASA、 IPCC報告書を受けて将来の海面水位を予測するサイト公開

著者: nagazou
2021年8月21日 05:34
NASAは9日、世界の海面水位の将来予測を行う「Sea level projection tool」を発表した。このツールはNASAのもつ人工衛星の観測データを元に今後数十年の水位予測を地図上に表示したもの。9日に発表されたIPCCの第6次評価報告書を受けて作成したものだという(NASAリリースIPCC第6回評価海面プロジェクトの視覚化に関する説明読売新聞)。

このマップサイトによれば、2100年に神奈川県の三浦半島・油壺湾で0.97メートル水位が上昇するといった記載が出ている。このほかは宮城県石巻市の鮎川浜で1.24メートルという高い水位上昇が起きると予想されている。

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NASA のハブル宇宙望遠鏡、電源コントロールユニットをバックアップ側に切り替えて復旧

著者: headless
2021年7月18日 18:14
NASA は 17 日、ハブル宇宙望遠鏡が無事に復旧したことを発表した(NASA のブログ記事)。

ハブル宇宙望遠鏡は 6 月 13 日からペイロードコンピューターが正常に動作しなくなり、NASA が復旧作業を進めていた。ペイロードコンピューターとバックアップ側のペイロードコンピューターを再起動・再構成しても復旧には至らなかったが、これらの試みで集まった情報から電源コントロールユニット (PSU) が原因となっている可能性が浮上する。

PSU は Science Instrument Command and Data Handling (SI C&DH) ユニットに含まれ、電圧レギュレーターと出力電圧を監視して異常時にはペイロードコンピューターに処理を停止させる保護回路を搭載する。レギュレーターまたは保護回路の劣化が想定されたが、地上から PSU をリセットするコマンドがないため、チームはバックアップ側 SI C&DH ユニットの PSU へ切り替える処理を 15 日に実施した。これによりバックアップ側のペイロードコンピューターが無事に起動し、他のハードウェアもバックアップ側に切り替えて復旧作業が完了したとのこと。

ペイロードコンピューターもメイン側とバックアップ側の SI C&DHにそれぞれ含まれるが、最初にバックアップ側のペイロードコンピューターを起動しようと試みた際はメイン側の PSU を使用していたようだ。

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NASA、アルテミス計画の月着陸船にSpaceXの「Starship」を単独選定

2021年4月18日 13:53
AC0x01 曰く、

NASAは17日、2024年の月着陸を目指すアルテミス計画の有人月着陸船として、候補としていたBlue Origin、Dynetics、SpaceXの3社の案の中から、SpaceXの「Starship」案のみを選定したことを発表した(プレスリリースBBC Newsの記事CNBCの記事The Washington Postの記事)。

NASAは民間による月着陸船開発候補として2020年に3社を選定して複数の案を競わせたいとしていたが、今年3月には予算が25%しかつかず計画が遅延すると報じられるなど難しい状況にあった。3社の案は、堅実なDyneticsに、現代技術によって再設計したBlue Origin、全く路線が異なるSpaceXという内容であったが、今回の発表では中でも最も特異なSpaceX案のみが採用された。この契約により、SpaceXはNASAから28.9億ドルの予算を獲得する。

既に報じられている通り、SpaceXの案は、同社が現在開発中の超大型宇宙船「Starship」を月面バージョンに改造して使用するというものである。地球用のStarshipの垂直離着陸はいまだ試験中の状態だが、真空で低重力の月面での垂直離着陸は地球でのそれと比べて技術的難易度が遥かに低いため、十分に可能であると判断されたのだろう。計画では、NASAはオリオン宇宙船で宇宙飛行士を打ち上げた後、ゲートウェイでStarshipに乗り換えて月面を目指すこととなる。巨大なStarshipが用いられることで、アルテミス計画の月着陸はかなりインパクトのある光景になるだろう。

Blue OriginはLockheed MartinやNorthrop Grumman、Draperとともに「国家代表チーム」を編成して月着陸機を開発する計画を示していた。The Washington Postが入手した文書によれば、NASAの現在の予算では単一の契約も厳しい状態であり、SpaceXはそれに合わせて支払いスケジュールを調整したとのことだ。

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