ノーマルビュー

2022年の世界のロケット打ち上げ回数は186回で記録更新、SpaceX 61回・長征53回

著者: nagazou
2023年1月18日 14:34
AC0x01 曰く、

2022年の年末までに試みられた世界のロケット打ち上げ回数は186回で、2021年の146回を超え、2年連続で過去最高を更新することとなった(日経のSpaceX打ち上げ回数の記事, 人民網の長征打ち上げ回数の記事, 毎日の日本の打ち上げ回数の記事, Seradataの世界の打ち上げ回数の英語記事)。

もっともロケットを打ち上げたのは米SpaceX社で、年間の打ち上げ回数はファルコン9とファルコンヘビーを合わせて計61回と、前年の31回から2倍、実に6日に1回のペースで打ち上げを行った。米国全体の打ち上げ回数は78回のため、かなりの割合をSpaceX社が占めている。

次に続いたのは中国の長征シリーズの計53回で、こちらも自己記録を更新した。中国全体では64回となる。以下はロシアが21回、ニュージーランド(米&NZのRokect Lab社)が9回、フランス(Arianespace)6回、インド5回と続いてる。打ち上げ失敗は計8回だった。

なお、世界全体ではロケット打ち上げが活気づいた中だが、日本についてはH3ロケットの打ち上げ延期とイプシロンの打ち上げ失敗により、18年ぶりに打ち上げ成功が0となる不名誉な年となってしまった。2023年は日本もこの打ち上げラッシュに続けることを期待したい。

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訃報:藤井旭さん

著者: headless
2022年12月31日 18:14
tori_sanpo 曰く、

昭和の天文少年にとって憧れの偉人の一人である藤井旭さんが亡くなられました (月刊 天文ガイドのツイートSponichi Annex の記事朝日新聞デジタルの記事)。

藤井氏は 81 歳。天文ガイドで毎月の星空案内を執筆しており、先日「藤井 旭の天文年鑑 2023年版」が刊行されたばかりだったが、12 月 28 日に逝去したそうだ。葬儀は近親者のみで執り行われるとのこと。

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電波望遠鏡アルマ、サイバー攻撃で先月から全ての観測が停止

著者: nagazou
2022年11月28日 14:28
国立天文台は11月22日、世界最大級の電波望遠鏡「アルマ」がサイバー攻撃を受け、1か月近く科学観測ができない状態が続いていると発表した。現地時間の10月29日に攻撃を受け、望遠鏡の運用や計算に使うシステムに障害が出た。チリにある観測所のWebサイトも影響を受け、停止している。ハードウェア部分や過去の観測データには影響はなかったとしている。チリ合同アルマ観測所の危機管理チームは、年内の観測再開を目指して復旧計画を策定中だとしている(アルマ望遠鏡読売新聞ITmedia産経新聞)。

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米宇宙軍の無人スペースプレーン X-37B、2 年半の軌道テストミッションを無事に終える

著者: nagazou
2022年11月16日 08:05
headless 曰く、

米宇宙軍は 12 日、無人スペースプレーン X-37B の 6 番目の軌道テスト機 (OTV-6) がケネディ宇宙センターシャトル着陸施設に着陸したと発表した (ニュースリリースGeekWire の記事The Verge の記事)。

OTV-6 では初めてサービスモジュールが導入されており、軌道上で実行可能な実験の数を増やすことが可能になる。サービスモジュールは着陸前に X-37B から分離しており、今後数週間のうちにベストプラクティスに従って処分されるという。

ミッションでは海軍調査研究所の太陽光発電高周波アンテナモジュール実験や、空軍士官学校の小型衛星 FalconSat-8 軌道投入のほか、複数の NASA の実験が行われた。軌道上での実験は 908 日間にわたり、NASAの科学者は新素材を宇宙空間に露出する METIS-2 実験で収集したデータと地上でのシミュレーションを比較し、宇宙環境モデルをより正確にするため活用するとのことだ。

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Rocket Lab CEO 曰く、ロケットの空中キャッチは非常に複雑な作業

著者: headless
2022年11月12日 11:39
Rocket Lab CEO のピーター・ベック氏が、ヘリコプターによるロケット第 1 段の空中キャッチは容易にできることではないとの見解を改めて示している (Rocket Lab の更新情報The Register の記事動画)。

Rocket Lab は 5 月の「There And Back Again」ミッションで空中キャッチに初めて成功。今回、日本時間 5 日の「Catch Me If You Can」ミッションで再び空中キャッチを実行すると予告していた。空中キャッチにはシコルスキー S-92 型ヘリコプターを用い、パラシュートで降下してきた Electron ロケット第 1 段のドラッグラインにフックを掛けて回収する。5 月のミッションではキャッチ後に海洋上へ落下させて回収船が製造施設へ運んでいたが、今回は直接オークランドの製造施設へ運ぶ計画も示されていた。

Electron ロケット 32 回目の打ち上げとなる「Catch Me If You Can」は、スウェーデン国立宇宙委員会 (SNSA) の MATS (中間圏大気光/エアロゾルトモグラフィーおよびスペクトロスコピー) 衛星打ち上げミッションだ。ニュージーランド・マヒア半島の Rocket Lab 打ち上げ施設で Electron ロケットが打ち上げられたのは日本時間 5 日 2 時 27 分。約 54 分後に高度 585 km の円軌道投入が確認され、打ち上げは成功した。MATS 衛星は Electron が軌道投入した 152 基目の人工衛星になるとのこと。

一方、再突入した第 1 段は順調に降下しているように見えたが、打ち上げから約 18 分後に空中キャッチ取りやめと海洋上への着水・回収が告げられた。その後、再突入時に第 1 段からのテレメトリーが一部失われたため、安全のため回収区域からヘリコプターを撤収したと説明されている。

ベック氏は「宇宙からロケットを帰ってこさせるのは困難なことであり、ヘリコプターでの空中キャッチは想像通り複雑だ」として、複雑な多数の要素が完全に揃う必要のある空中キャッチは成功する可能性が失敗する可能性と比べてはるかに低いと述べている。今回は海洋上で 5 台目のロケットが回収できたことに満足の意を示しつつ、Electron を再使用可能ロケットにするため、空中キャッチを今後も試みるとの意思を示した。

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活動銀河 NGC 1068 がニュートリノを放出している証拠

著者: nagazou
2022年11月8日 14:02
headless 曰く、

南極にある IceCube Neutrino Observatory の観測データから、活動銀河 NGC 1068 がニュートリノを放出している証拠が得られたそうだ (プレスリリース、 ウェビナー 動画 / 資料: PDFArs Technica の記事論文アブストラクト)。

くじら座に位置する NGC 1068 は Messier 77 (M77) としても知られる。地球から 4,700 万光年の距離にありながら大型の双眼鏡で観測可能であり、1780 年に発見されて以来、最もよく研究されている銀河の一つだ。

国際研究チームは IceCube のニュートリノ検出器が 2011 年 ~ 2020 年に記録したデータからニュートリノ放出を調査。既知のガンマ線源 110 か所を調べた結果、NGC 1068 が発生源と解釈できるニュートリノイベントが 79 あり、統計的有意性は 4.2σ だったという。NGC 1068 から放出される高エネルギーニュートリノとテラ電子ボルトのガンマ線の上限を比較すると、ニュートリノが 1 桁多かったそうだ。

NGC 1068 の核である超巨大ブラックホールは宇宙塵に覆われて見えないが、ニュートリノイベントをいくつも観測することで詳細を明らかにできる。IceCube が集めた 80 程度のニュートリノイベントではすべての疑問に答えることはできないが、ニュートリノ天文学の実現に一歩近付くものであるとのことだ。

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11 月 8 日は皆既月食・天王星食

著者: headless
2022年11月6日 17:38
11 月 8 日夜は日本全国で観察可能な皆既月食が起こり、小笠原諸島を除くほとんどの場所で月食の最中に天王星食が起こる (国立天文台のニュース記事解説記事動画NASA のブログ記事)。

月の部分食は 18 時 9 分から始まり、19 時 16 分には皆既食となる。月の出は札幌で 16 時 10 分、那覇で 17 時 37 分であり、皆既食となる時間帯には多くの地域で観察しやすい高度になるとのこと。19 時 59 分には食の最大となり、皆既食は 20 時 42 分、部分食は 21 時 49 分に終わる。月が天王星を隠す天王星食は那覇で 20 時 13 分 ~ 20 時 54 分、東京で 20 時 41 分 ~ 21 時 22 分、札幌で 20 時 49 分 ~ 21 時 47 分に起きる。

観察可能な場所は異なるものの天王星食はよく起こっているが、天王星は肉眼で見える限界の明るさであり、特に満月時の観察は難しい。今回は国内多くの地域で皆既月食中に天王星の潜入が始まるため、比較的観察しやすい。当日は国立天文台三鷹キャンパスからのライブ中継など映像配信も行われる。

皆既月食中に惑星食が起こるのは大変まれなことであり、日本で前回起こったのは 1580 年 7 月 26 日の土星食、次回は 2344 年 7 月 26 日の土星食だという。皆既食に限定しない月食中の惑星食という条件では 2014 年 10 月 8 日の天王星食があてはまるが、次回は変わらず 2344 年 7 月 26 日の土星食とのことだ。

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防衛省、ミサイル情報収集へ衛星50基の打ち上げ検討

著者: nagazou
2022年11月5日 05:17
防衛省は情報収集目的の小型人工衛星、「衛星コンステレーション」を約50基ほど打ち上げることを検討しているという。迎撃が難しい「極超音速ミサイル」の探知や追尾の研究実証に生かす考え。マッハ5以上の速度で変則機動をおこなう極超音速ミサイルを探知・追尾するための研究実証も計画しているという。防衛省は、次期中期防衛力整備計画(2023~27年度)への明記をめざす方針(朝日新聞)。

あるAnonymous Coward 曰く、

単に時節柄 敵基地攻撃にもからめているだけかも......

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ドコモ衛星電話「ワイドスターII」衛星の発電低下発生、悪化すれば一時的なサービス中断の可能性

著者: nagazou
2022年10月18日 14:26
NTTドコモが2010年から提供している衛星電話サービス「ワイドスターII」が一時的にサービスを中断する可能性があるという。リリースによれば、運用している通信衛星のソーラーパネルの発電電力の低下が発生しているそうだ。現時点ではサービス影響はないものの、発電電力の低下が更に低下した場合、一時的なサービス中断、更にはサービス提供ができなくなる可能性があるとしている。なお、後継となるワイドスターIIIに関しては2023年度初頭の提供を計画しているとのこと(ドコモケータイ Watch)。

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17 世紀に偽名で書かれた天文学の論文、ガリレオ・ガリレイの執筆が確認される

著者: nagazou
2022年10月14日 18:03
headless 曰く、

17 世紀初めに Alimberto Mauri という偽名で書かれた 1604 年の超新星に関する論文「Considerazioni Astronomiche (天文学的な考察)」の著者がガリレオ・ガリレイであると確認されたそうだ (カフォスカリ大学のニュース記事Ars Technica の記事Medievalists.net の記事)。

この論文は長年にわたって偽名で書かれたと考えられており、出版当時からガリレオの偽名だと考える人がいた。しかし、これが証明されることはなく、唯一の証拠と考えられていたガリレオの署名入りの手紙が最近の研究で偽者と判定されてしまう。

ところが、これまで重要ではないと考えられていたガリレオのメモの中から証拠が見つかることになる。このメモはフィレンツェ国立中央図書館に収蔵されていたもので、さまざまな時期にさまざまな研究テーマについて書かれたメモを集めたものだ。メモに含まれる 1604 年の超新星に関する論文の手書き草稿は、ロドヴィーコ・デッレ・コロンべの著書に反対するためにガリレオが書いたものだと確認されているが、公式のガリレオ著作集に含めるほど重要ではないとみなされ、出版もされていなかった。

このメモの 31 ページ目には「デッレ・コロンべが私(ガリレオ)について軽蔑を込めて語った場所」というリストがあり、デッレ・コロンべの論文「Risposte (回答集)」内の場所を示している。しかし、この論文は Considerazioni Astronomiche に反論する内容で、ガリレオには一切触れていない。そのため、ガリレオは偽名で執筆したにもかかわらず、Alimberto Mauri への批判を自分への批判として受け取り、自ら著者であることをメモの中で明かしたと考えられる。

偽名で論文を執筆した理由として、地政学的リスクを避けようとしたという説が有力なようだ。当時ガリレオはヴェネツィア共和国のパドゥアで仕事に成功していたが、収入は不足していたという。そのためローマで後援者を探すため論文を執筆したのだが、ローマ教皇庁とベネツィアが対立していたため偽名を使ったとのことだ。

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人類は火星に、これまで約7トンのゴミを捨てている

著者: nagazou
2022年9月28日 16:12
Daily Mailの記事によると、ウェストバージニア大学の研究者が、過去50年間に火星に送られたすべてのローバーとオービターの質量を分析、現在稼働中のものの重量を差し引いたところ、1万5694ポンド(約7118キログラム)のゴミが火星に散らばっていることが判明したという(Daily Mail)。

こうした廃棄物には、廃棄された機器や使用されていない宇宙船、および地表に衝突したもの、旧ソ連が1960-70年代に行った火星探査プロジェクト「マルス計画」で1971年に火星表面への軟着陸を目指したマルス2号が含まれている。こうした人類が火星に送り込んだゴミはNASAの火星探査ローバー「Perseverance」などの活動に影響する可能性があるとしている。

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ブルーオリジンのニューシェパードが無人打ち上げに失敗、カプセルは回収成功

著者: headless
2022年9月17日 15:25
あるAnonymous Coward 曰く、

米宇宙企業ブルーオリジンの弾道飛行ロケット「ニューシェパード」が 12 日、無人での科学ミッションの打ち上げを実施したが、打ち上げ後 1 分ほどでエンジンに異常が発生。カプセルの緊急脱出システムが作動する事態となった (sorae の記事AFP BB News の記事動画)。

ニューシェパードの打ち上げは試験も含めて今回で 23 回目だが、失敗は初めてだという。通常は着陸して回収するロケット部分は地面に衝突して失われた。ニューシェパードは既に 6 回の有人打ち上げを行っており、たまたま無人での事故であったから大事には至らなかったものの、一歩間違えれば大惨事になった可能性もある。ただし緊急脱出システムによりカプセルは無事に帰還したことから、逆に事故時の安全性を証明する形となったという声もあがっている。

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Huawei、Apple よりも先に衛星テキストメッセージ機能搭載スマートフォンを発表していた

著者: nagazou
2022年9月9日 13:03
headless 曰く、

Apple が 8 日に発表した iPhone 14 / 14 Pro シリーズには人工衛星経由で緊急通報サービスへメッセージを送る緊急 SOS 機能が搭載されているが、Huawei が同様の機能を搭載する Mate 50 シリーズのスマートフォンを 6 日に発表していたようだ (製品情報: Mate 50 英語版中国語版、 Mate 50 Pro 英語版中国語版The Verge の記事9to5Google の記事発表会動画)。

Huawei の緊急テキストメッセージ送信機能は中国の測位衛星「北斗」を利用して位置情報とともに送信する。利用できるのは中国本土のみで、中国語版の製品情報にのみ記載されている。送信には MeeTime アプリを使用し、事前にアクティベーションしておく必要がある。

Mate 50 シリーズは 6.7 インチディスプレイの「Mate 50」と 6.74 インチディスプレイの「Mate 50 Pro」の 2 機種だ。それぞれシングル SIM モデルとデュアル SIM モデルが用意される。両機種ともにプロセッサーは Snapdragon 8+ Gen 1 4G Mobile Platform を採用し、OS は HarmonyOS 3。5G には対応しない。ディスプレイサイズと本体サイズ、バッテリー容量の違いのほか、カメラのスペックや搭載センサーが異なる。

リアカメラは絞りを F1.4 ~ F4.0 で 10 段階に切り替えられる 50 MP のメインカメラに 13 MP の超広角カメラ、OIS 対応望遠カメラのトリプルカメラ構成。望遠カメラは Mate 50 が 12 MP (焦点距離 125 mm)、Mate 50 Pro が 64 MP (焦点距離 90 mm)。メインカメラは Mate 50 Pro のみ OIS 対応となっている。フロントカメラは 13 MP で、Mate 50 Pro は深度センサーも搭載する。

中国での価格は Mate 50 が 4,999 人民元 (約 10 万円) から、Mate 50 Pro が 6,799 人民元 (約 14 万円) からとなっている。

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訃報: 地球外知的生命体探査の先駆者、フランク・ドレイク氏

著者: headless
2022年9月4日 17:38
masakun 曰く、

SETI の父と呼ばれ、我々の銀河系に存在し人類とコンタクトする可能性のある地球外文明の数 N を算出するドレイク方程式を提唱したアメリカの天文学者フランク・ドレイク氏が 92 歳で亡くなった (SETI Institute の記事National Geographic の記事Ars Technica の記事石倉徹也氏のツイート)。

ドレイク氏は 1930 年米国・シカゴ生まれ。博士号取得後、設立されたばかりの国立電波天文台 (NRAO) に勤務。天文台が購入した電波望遠鏡キットの完成を契機として初の地球外知的生命体探査 (SETI) プロジェクトに着手する。このプロジェクトで地球外からの通信をとらえることはできなかったが、世界的な注目を集めることになった。これにより米科学アカデミーに開催を要請された SETI に関する会議でドレイク氏が提案したのが「ドレイクの方程式」だ。ドレイク氏は 2010 年に 80 歳で引退後も「SETI から引退することはない」として SETI の推進を続けたとのことだ。

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SpaceX と T-Mobile、携帯電話と Starlink 衛星を直接通信可能にする計画を発表

著者: headless
2022年8月28日 15:45
AC0x01 曰く、

米宇宙企業の SpaceX と米通信キャリア大手の T-Mobile は 26 日、SpaceX が展開する衛星インターネット「Starlink」の第 2 世代衛星 (Starlink V2) を用いて衛星と携帯電話を直接通信させる計画を発表した (T-Mobile のニュースリリースSpaceX の更新情報Gigazine の記事ITmedia News の記事発表会動画)。

2023 年末までに SMS / MMS とメッセージングアプリで試験サービス開始予定。1 セルあたりの回線速度が 2 ~ 4 Mbps と帯域が狭いため、地上の携帯電話サービスにとって代わるものではなく、インターネットにアクセスできないデッドゾーンをカバーすることが意図されているという。同様の構想は楽天モバイルが出資する AST SpaceMobile 社も発表しているが、こちらはいまだ実用化に至っていない。

T-Mobile では「現行のほとんどのスマートフォンがこの新サービスに対応し、最も人気のある月額プランにこの衛星サービスが無料で含まれる見込み」としており、既存のスマホでもキャリア側が対応すれば、端末買い換えや追加料金無しで利用できそうな雰囲気である。

Starlink V2 は第 1 世代が約 260 kg だったのに対して約 1,250 kg と大型化しており、通信能力が大幅に増強される一方、打ち上げには開発中の新型ロケット Starship が必須となっている。Starship の打ち上げや再使用がすぐに実現するかなどの課題はあるが、Starshipの開発が遅れた場合は Falcon 9 に収まる Starlink V2 mini という代替プランもある。この計画が実現すればインパクトは大きそうである。

イーロン・マスク氏によれば、Starlink V2 は携帯電話基地局をエミュレーションするよう設計されているのだという。地上の基地局とは違い、軌道上を超高速で移動するためドップラー効果の補償など複雑な処理が必要となるが、とにかく動作するとのこと。音声通話に関しては 1 通話当たり 2 キロビット(毎秒)として、同じセル内で同時に最大 2,000 通話が可能だと述べている。

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NASAが次に宇宙飛行士を月面に着陸させる場所の候補を公表

著者: nagazou
2022年8月23日 15:04

NASAは20日、月有人探査計画「アルテミス計画」で候補に挙がっている着陸地点13か所を発表した。アルテミス計画で初めて有人月面着陸を行う「アルテミス3」ミッションは2025年の実施が計画されている。また今月29日、計画の第1段階として大型ロケットを使って宇宙船「オリオン」を無人の状態で打ち上げ、月までの試験飛行を行う予定となっている(NASA動画soraeNHK読売新聞)。

同計画では氷の存在の可能性が指摘されている月の南極域周辺が調査の目標となっており、発表された候補地の名称と位置は、月の南極にあるクレーターの縁(リム)や尾根(リッジ)、山塊(マシフ)、高原(プラトー)などとなっている。具体的な名称については以下の通り。

  • Faustini Rim A
  • Peak Near Shackleton
  • Connecting Ridge
  • Connecting Ridge Extension
  • de Gerlache Rim 1
  • de Gerlache Rim 2
  • de Gerlache-Kocher Massif
  • Haworth
  • Malapert Massif
  • Leibnitz Beta Plateau
  • Nobile Rim 1
  • Nobile Rim 2
  • Amundsen Rim

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防衛省がStarlinkの導入を検討、海自艦艇での隊員向け回線として

著者: nagazou
2022年8月23日 06:13
防衛省がSpace Xの高速インターネット衛生である「Starlink」の導入を検討しているという。長期航海任務に当たる海上自衛隊艦艇に端末を搭載して通信能力を強化する。乗組員が地上の家族らとの連絡を取りやすくすることで、とくに問題となっている海上自衛隊の人で不足問題の解決につなげたい考えであるという(時事ドットコムFNNプライムオンライン)。

ウクライナ情勢でStarlinkが活用されたことから、有事に自衛隊の通信設備が敵の攻撃により破壊された場合に備える意図もいるようだ。元防衛相の小野寺五典氏は21日、フジテレビ系番組で。「民間の衛星も活用し、しっかり抗堪性を持たせるべきだ、というのが自民党の提言だ」と話しているという。

あるAnonymous Coward 曰く、

防衛省が導入と言っても当面は軍事利用ではなく、海上自衛隊の艦艇で、隊員が快適にネットに接続できるように、ということのようだ。

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M87銀河の中心の電波観測データを独立に再解析。発表と異なる構造に

著者: nagazou
2022年7月5日 06:06
国立天文台は6月30日、国際共同研究プロジェクト「イベント・ホライズン・テレスコープ(EHT)」で、史上初めてブラックホールの輪郭の撮影に成功したとされる楕円銀河M87の中心の観測データを独自に再解析した結果、話題になったドーナツ型ではなく、ブラックホール本体があるとみられる「コア構造」と高速のジェットが噴き出す構造を持つという異なる結果が得られたと発表した。国立天文台は、以前公表されたリング状の画像については「おそらく間違い」であるとと指摘している(国立天文台時事ドットコムTBS NEWS DIG)。

原因としては、EHTの観測は参加した望遠鏡が少なく、約40マイクロ秒角の構造を再現するために必要なデータが、ほかのきさの構造に対応するデータに比べて少なくなってしまったことから、リング状の構造ができてしまったのではないかとしている。

tori_sanpo 曰く、

国立天文台などの研究者が独自に解析したところ、話題になったドーナツ型ではなく、
「コア構造」と「ノット構造」を持つという別な結果が得られました。

国立天文台のコメント
「(EHTによる)観測データや解析手法を公開して、研究者の間で広く検討と議論を進めることで、より確からしい結果に近づけるという現代科学の研究プロセスの一環です」

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夜明け前の空にすべての惑星が並ぶ

著者: nagazou
2022年6月22日 14:31
headless 曰く、

6 月中旬から下旬の夜明け前、すべての惑星が南の空から東の地平線にかけて勢ぞろいする (国立天文台の記事Mashable の記事NASAの記事動画)。

惑星は南の空から東に向かって土星・海王星・木星・火星・天王星・金星・水星の順に並ぶ。現在は日の出の 1 時間半ほど前に水星が昇り、全惑星勢ぞろいとなる。夜間にすべての惑星が地平線の上にある機会はなかなかないという。肉眼では見えないが、土星の南側には冥王星も並んでいる。

肉眼で容易に見える明るさの惑星のうち水星は高度が低いので見つけにくいが、土星・木星・火星・金星は晴れていて建物の陰にならなければ確実に見えるだろう。水星の昇る時刻は徐々に遅くなるため、先の日付になるほど見えにくくなり、7 月中旬には日の出よりも後になる。

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FAAがSpaceXによるStarship軌道飛行の環境影響評価を完了、試験再開へ前進

著者: nagazou
2022年6月16日 14:31
AC0x01 曰く、

2021年5月の高高度飛行試験を終え、当初はすぐにでもSuper Heavyと組み合わせた軌道飛行試験を行うとしながら、その後米連邦航空局 (FAA) の環境影響評価等が終わらず、長らく試験が止まっていたSpaceX社の宇宙船Starshipだが、6月14日ついに条件付きながら評価が完了し、試験が再開する見込みとなった(SpaceX社のツイート, CNBCの記事, SpaceflightNowの記事)。

今回問題になっていたのはテキサス州ボカチカの発射場の環境アセスメントなどで、注目度の高いプロジェクトであることから1万9千件を超えるパブリックコメントが寄せられ、ここ半年で5回延期されるなど審査に時間が掛かっていた。また審査NGとなった場合はさらに2年程度かかるとみられていたことから、SpaceX側では既存のケネディ宇宙センターにも並行してStarship用の発射場を作ることも進めていた。評価結果では75項目の対応が求められているが、環境アセスメント自体は完了したため、飛行試験の再開が見込まれている。

なお、この間にラプターエンジンは改良されたバージョン2となり、SN15だった白いStarshipは耐熱タイルで黒くなったSN24となり、発射場にSuper Heavy用の回収施設も整備されるなど大きな進化を遂げている。

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