ノーマルビュー

人工衛星のセキュリティ対策は不十分?プロトコルの隠蔽のみや脆弱なファームウェアも

著者: nagazou
2023年9月19日 15:13
AC0x01 曰く、

ドイツの研究者が人工衛星のサイバーセキュリティの現状を分析したところによると、現役の衛星の中にも適切なセキュリティ対策が施されていないとみられるものがあることが明らかになったという(UchuBizの記事)。

人工衛星のセキュリティ対策はもともと、そもそも人工衛星と通信することは難しく、そのアクセス手段なども知られていない、ということを前提とした「隠蔽によるセキュリティ」に頼ってきた傾向があるという。しかし今日では、超小型衛星やキューブサットを中心にオープン化したコンポーネントが用いられ、また教育機関などで衛星開発についてかかわった人も増えてきていることから、こうした過去の常識が通用しなくなっているとのこと。

今回の調査ではキューブサットに提供されている既存のファームウェアの脆弱性をエミュレータで調査。結果は任意コードの実行が可能で、外部から制御を奪うことが可能だったという。また衛星エンジニアへのアンケート調査では、セキュリティ対策をしているとの回答は約半数(17機中9機)に留まり、その他は対策されていないや分からないといった回答が寄せられたとのこと。また実施しているセキュリティ対策も、「プロトコルの隠蔽」と「プロトコルの暗号化」が半々で、隠蔽に頼った対策が現在でも多く取られているようだ。

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平均密度が地球の倍近くの、きわめて重い太陽系外惑星が見つかる

著者: nagazou
2023年9月14日 14:27
ローマ・トル・ヴェルガータ大学の研究チームが、NASAの宇宙望遠鏡「TESS」の観測データを用いて、非常に高密度な惑星「TOI-1853b」を発見した。TOI-1853bは、平均密度が1立方cmあたり9.7±0.8gと異常に高密度であることが判明している(sorae)。

TTOI-1853bは、「うしかい座」の方向約540光年先のK型主系列星「TOI-1853」を1.24日ごとに1周するほど小さな軌道を公転。表面温度は1200℃の高温に達すると推定されている。さらに、TOI-1853bの質量は地球の73.2±2.7倍であることが判明。これは海王星の約4.3倍であり、これまでに発見された巨大氷惑星のほぼ2倍にあたるとされている。

あるAnonymous Coward 曰く、

分類的にはホット・ネプチューンと呼ばれる惑星らしいので、木星型惑星のコアだけが残った姿とかだろうか?

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太陽系外縁部に未発見の「惑星X」が存在する可能性

著者: nagazou
2023年9月4日 15:11
近畿大学は8月25日、数値シミュレーションを使用して、太陽系外縁部に存在する未発見の第9惑星「惑星X」の可能性を示す成果を発表した。この研究は、近畿大学と国立天文台の共同研究チームによって行われ、米国の「The Astrophysical Journal」に掲載されている(The Astrophysical JournalNEWSCASTTECH+)。

研究によれば、海王星から約30天文単位(au)離れた領域に位置する「遠方カイパーベルト天体」(TNO)には、海王星などの巨大惑星だけでは説明できない軌道の偏りが観測されているという。その偏りを説明できる仮説の一つとして、太陽系外縁部に惑星Xが存在し、その重力が影響を与えているとしている。

研究チームは、遠方カイパーベルトの形成における惑星Xの影響を調査するためにシミュレーションを実施。その結果、最も影響力のある海王星など四つの巨大惑星だけを考慮した従来のモデルでは、特異な軌道を持つTNOを説明することができないことが実証されたとしている。

あるAnonymous Coward 曰く、

今までにも話題になった惑星Xの存在について、近大がシミュレーションでその特性の再現に成功したそうです
(惑星Xの探索範囲が大きく絞り込まれたのでは無いようですが)

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球体の半面が水素、半面がヘリウムという奇妙な白色矮星が見つかる

著者: nagazou
2023年8月1日 07:04
今回、カリフォルニア工科大学の研究チームが、「はくちょう座」の方向約1300光年先で、白色矮星「ZTF J203349.8+322901.1」を発見した。星の成分は通常、表面全体でほぼ均一に混ざり合っているが、この白色矮星は、表面の片側が水素で、もう片側がヘリウムで構成されているという特異な構造を持っている。研究チームは、一部の白色矮星がたどる進化の途中段階を捉えた可能性があると指摘する(nature ナゾロジー)。

この非対称な表面構造の原因について、研究チームは磁場が関与している可能性を考えているという。天体周辺の磁場が非対称で片側が強くなる傾向があることから、磁場が物質の混合を妨げ、結果として表面に水素が多く現れると考察している。別の可能性としては、白色矮星の大気の圧力と密度の変化が関与している可能性も挙げられている。

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二つの惑星が同じ軌道を公転する「トロヤ惑星」とみられる天体を発見

著者: nagazou
2023年7月28日 16:28
スペイン宇宙生物学センター(CAB)の学生Olga Balsalobre-Ruza氏を筆頭とする研究チームは、チリの砂漠にあるアルマ望遠鏡を用いて、太陽系外惑星「PDS 70 b」と公転軌道を共有する別の系外惑星の存在を示す証拠を見つけたと発表した。こうした同じ軌道上を公転する2つの惑星を「トロヤ惑星(trojan planet)」と呼ぶそうで今回、太陽系外で初めて「トロヤ惑星」の証拠が発見されたことになるそうだ(Astronomy & AstrophysicsGIZMODOガラパイアsorae)。

PDS 70 bは、「ケンタウルス座」の方向、約370光年先にある若い星「PDS 70」を公転しており、その周囲には広い空洞が生じた原始惑星系円盤に取り囲まれているという。空洞の中には、二つの系外惑星(PDS 70 cも含む)が見つかっており、形成過程にある惑星系の一例として研究対象対象となっているという。

今回、研究チームはPDS 70とPDS 70 bのラグランジュ点の一つ「L5」付近で、微弱な信号が検出されたことを明らかにした。これを分析したところ、PDS 70 bのL5点付近には地球の月の0.03~2倍に相当する総質量のデブリの雲が存在することが判明。このデブリの雲について研究チームは、これから形成される惑星の材料もしくは、すでに形成された惑星の残余物ではないかとみている。つまり、PDS 70 bと同じ軌道を公転しているもう一つの惑星が存在する可能性が示唆されたとしている。

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Rocket Lab、太平洋上に軟着水させたロケット第 1 段の回収に成功

著者: nagazou
2023年7月22日 07:09
headless 曰く、

Rocket Lab は 17 日、NASA と Space Flight Laboratory、Spire Global の相乗りで計 7 基の小型人工衛星を打ち上げる「Baby Come Back」ミッションを実施した (プレスリリースThe Verge の記事動画)。

ニュージーランド・マヒア半島の Rocket Lab 打ち上げ施設 1 で Electron ロケットが打ち上げられたのは日本時間 17 日 11 時 27 分。打ち上げから 1 時間 47 分ほどで 7 基すべてのペイロードを予定軌道に投入し、打ち上げは成功した。打ち上げからおよそ 2 分 30 秒後に分離したロケット第 1 段は太平洋上に軟着水し、水上でランデブーした回収チームが専用クレードルで船に乗せて回収した。Rocket Lab がロケット第 1 段の回収に成功するのは今回が初めてではないが、CEO のピーター・ベック氏は小型ロケットとしては世界初の第 1 段再使用に向けて大きな一歩を踏み出したと述べている。

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「恒星間天体」由来の隕石の破片を発見か?

著者: nagazou
2023年7月21日 14:25
太陽系の外からやってきた「恒星間天体」は、公式に認められている「オウムアムア」と「ボリソフ彗星」の2つ以外にも複数の候補があるという。そのうちの一つでいる「CNEOS 2014-01-08」に関して、ハーバード大学のAvi Loeb氏が主導する「ガリレオ・プロジェクト」は今回、CNEOS 2014-01-08に由来の微小な金属球を発見したと発表している(sorae)。

あるAnonymous Coward 曰く、

今回発見されたのは2014年に隕石として地球に落下した「CNEOS 2014-01-08」の破片とみられる小球体。「CNEOS 2014-01-08」は史上初の恒星間天体として話題となったオウムアムアより早くに飛来した天体だが、2019年に軌道と衝突速度の解析結果から実はこれも恒星間天体だったのではという報告がなされている。隕石はパプアニューギニア沖の太平洋上に落下したため、海底から鉄を主成分とする粒を採集し、その中から地球外由来と思われる小球体が50個以上発見されたとのこと。ただし、この小球体が本当に「CNEOS 2014-01-08」由来であるかには多くの異論もあるようだ。

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オウムアムアを追い駆けろ 2022年02月08日
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地球外生命体の探査機説が出た恒星間天体「オウムアムア」、それを否定する論文が発表される 2019年07月04日
小惑星「オウムアムア」は地球外生命体の探査機という説 2018年11月10日

熊本大、地球に飛来するナノヘルツ重力波到来の証拠を掴む

著者: nagazou
2023年7月5日 07:04
熊本大学らの研究グループは6月29日、インドやヨーロッパのグループと共同で、パルサーと呼ばれる天体を観測した結果、ナノヘルツの周波数を持つ重力波が宇宙のあらゆる方向から地球に到来しているという有力な証拠を得たことを発表した(熊本大学発表[PDF]TECH+)。

パルサーは中性子星の一種で、非常に正確な周期で電波シグナルを出しているという。その周期は、10ミリ秒程度から10秒程度までさまざまで、このシグナルが地球に到着するタイミングを100ナノ秒の精度で測定できれば、宇宙空間を伝わる重力波を検出することができると期待されていた。研究チームはインドやヨーロッパの電波望遠鏡を用いて、25年分に渡ってパルサーを継続的に観測、その観測データを解析して25個のパルサーに関する統計的な性質を調査した。その結果、ナノヘルツの周波数を持つ重力波が宇宙のあらゆる方向から地球に到来していることが確認されたとしている。

pongchang 曰く、

熊本大学宇宙理論グループパルサータイミングによる重力波直接検出を試みていたが、ナノヘルツ重力波到来の証拠をつかんだと発表した。パルサーからの電波を100ナノ秒の精度で測定することで、宇宙空間を伝わる重力波を検出した。インドにあるuGMRT電波望遠鏡を利用した。この電波望遠鏡は45メートルのアンテナ30台からなる(インド側のtweet
独立した研究成果がNANOGrav(アメリカ合衆国およびカナダ)、PPTA(オーストラリア)、CPTA(中国)からも同時に報告された。
将来的には平方キロメートルにわたる電波望遠鏡アレーSKA(Square Kilometer Array)による観測が期待される。

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2010年代、物理学を永遠に変えたできごと 2019年12月04日

東大ら、ミュー粒子で地下でも使えるGPS的技術

著者: nagazou
2023年6月22日 07:05
東京大学国際ミュオグラフィ連携研究機構など7つの団体は、「ミュー粒子」を使用した新しい地下ナビゲーション技術「muPS」の開発に成功したと発表した。ミュー粒子は、透過性が高く、人工物構造物の中をほぼ真空中の光速で通過できる素粒子。muPSでは、地下空間では電波が届かず利用できないGPSの代わりにユーザーの正確な位置を特定することができるという(東京大学生産技術研究所リセマムASCII.jp)。

今回の実験では、受信デバイスのクロック精度を向上させることで地上局との時刻同期を無線で実現する無線muPS技術(MuWNS: muometric wireless navigation system)を開発。以前からの課題だった地上局と受信デバイスの時刻同期をワイヤレスでできなかった問題に対処した。目標としていた誤差1メートル以内という精度には達しなかったものの、都市部独でのGPS測位に比べて高い精度を実現することができたとしている。この技術は地下空間だけでなく、屋内や海中での位置特定にも応用でき、将来的には自律移動ロボットにも搭載できる可能性があるとしている。

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土星の衛星エンケラドスで生命の必須元素「リン」が見つかる

著者: nagazou
2023年6月19日 14:03
東京工業大学らの研究チームは、カッシーニ探査機による観測により、土星衛星エンセラダスの地下海から噴出される海水中に、地球海水の数千から数万倍という高濃度のリン酸が含まれていることを発見したという。リン酸は地球生命の必須元素とされている(東京工業大学GIGAZINENHK)。

エンセラダスは、その内部に液体の地下海を持ち、生命を育む熱水噴出孔や複雑な有機物も存在することから、生命存在可能な条件を満たす天体として注目を集めていた。日本チームはエンセラダス内部を再現する実験を実施したところ、リン濃集要因が、アルカリ性かつ高炭酸濃度の海水と岩石との反応にあることを突き止めたという。

リンの濃集を可能にする場の存在は地球生命誕生の鍵と考えられている。今回の研究は、リンが濃集した水環境を地球外で初めて発見したものであり、エンセラダスでも地球と似た構成分子を持つ生命が期待されるだけでなく、原始地球での生命誕生の場の特定にもつながる極めて大きな発見だとしている。

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微小重力環境でもフライドポテトを揚げることができると実証される

著者: nagazou
2023年6月14日 08:03
ギリシャのアリストテレス大学の研究者チームは、宇宙では揚げ物を作ることができないかもしれないと考え、欧州宇宙機関(ESA)と共同で、微小重力環境で揚げ物を作ることが可能かどうかの実験を実施したという(Is frying possible in space?ナゾロジー)。

研究チームは、揚げ物のサクサクとした触感を得るためには、食材の表面や衣の水分を油で揚げる際、水蒸気を引き離すことが重要であると考えた。しかし、微小重力環境では水蒸気の泡が食材の表面に付着してしまい、表面から水分を抜くことが難しくなる可能性があるとみていたという。

そこで、研究チームは航空機による落下で微小重力環境を作り出し、フライドポテトができるかを実験した。実験では、装置内に加熱した油とジャガイモを入れ、ハイスピードカメラで水蒸気の泡の挙動を観察。その実験結果から、微小重力環境でも水蒸気の泡がジャガイモの表面から剥がれ、揚げ物が成功することが判明したという。この研究により、宇宙のような微小重力環境でも揚げ物が可能であることが証明されたとしている。

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ハイパーカミオカンデ、世界最大規模の大空間となる本体空洞を掘削中

著者: nagazou
2023年6月5日 14:31
東京大学宇宙線研究所は5月29日、「ハイパーカミオカンデ(HK)実験」の建設工事で本体空洞の掘削を2022年11月に開始したことを発表した。HK実験は、世界最大の地下観測装置を用いて、ニュートリノの観測や陽子崩壊の探索を行い、宇宙の進化や素粒子の基本法則の解明を目指す国際共同プロジェクト。現在は2027年の装置完成と実験開始に向け、建設が進められている(東京大学宇宙線研究所神岡宇宙素粒子研究施設TECH+)。

HK検出器が設置される本体空洞施設は、直径69メートル、高さ73メートルの円筒部とそれを支える高さ21メートルのドーム部からなり、地下の人工空洞としては世界最大規模になるとのこと。

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NASA、HAKUTO-Rが月面に衝突した痕跡画像を公開

著者: nagazou
2023年5月26日 12:36
NASAは23日、4月に月面着陸に失敗した民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」ミッション 1 のランダー (着陸機)の月面衝突と思われる痕跡画像を公開した。撮影はNASAの月周回衛星「ルナー・リコネサンス・オービター(LRO)」によって行われたもので、撮影はHAKUTO-Rミッション1ランダーの着陸運用が行われた翌日に実施されたものだという(NASA発表sorae朝日新聞)。

着陸前後の比較画像がないと痕跡は分かりにくいが、四つの痕跡が確認されたされる。これは着陸船が月面に衝突したときにできた穴や、着陸船の破片の可能性があるとしている。NASAでも今後数か月かけてさらに分析が進められる予定とのこと。なおispaceは5月26日にHAKUTO-Rミッション1で得られたフライトデータの解析結果を公開する予定のようだ。

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重力波の検出目指す「KAGRA」、3年ぶりの観測へ

著者: nagazou
2023年5月25日 14:29
「重力波」の検出を目指す大型観測施設「KAGRA」が、24日深夜から米国の施設との共同観測を開始するという。同施設はコロナ禍で機器の調整が遅れるなどの影響が出ていたが、3年ぶりに本格的な観測をスタートするという(産経新聞)。

重力波は、なるべく離れた3つ以上の地点で重力波を検出できれば、観測データの時間差から重力波が来る方向を調べることができる。観測チームを率いる東京大宇宙線研究所の梶田隆章教授は「KAGRAが東アジアの地にあるのは非常に重要だと認知されている」と述べているという。KAGRAでの本格的な観測はまだ先になるとのことだが、4週間の観測後、装置の検証や調整を実施、感度向上を目指す方針であるという。

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新たに土星の衛星が62個発見される、総数145個で太陽系で最大に

著者: nagazou
2023年5月18日 14:31
木星と土星は自身の強い重力の影響から多数の「衛星」を有していることが知られている。そのうちの土星で新たに62個の衛星が発見されたという。この発見で土星が抱える衛星は合計145個となり、92個の木星を抜いて太陽系で最も多くの衛星を抱える惑星となったそうだ。今回、カナダのブリティッシュコロンビア大学などの国際的研究チームが発見したものだという(ブリティッシュコロンビア大学理学部Live ScienceTechnoEdgesorae)。

研究者の間で木星と土星の衛星発見ブームでも起きているのか、2023年2月にアメリカのカーネギー研究所のチームが「木星を周回する衛星を新たに12個発見した」と報告。そのときに最多だった土星の83個を上回った。その後、冒頭のブリティッシュコロンビア大学の研究チームが「画像シフトスタック法」と呼ばれる手法を用いて土星を観測。これまでは小さすぎ、または暗すぎて発見できなかった衛星を今回、大量に発見したと発表している。

soraeの記事によると、惑星とは異なり衛星には明文化された定義が存在していないという。現状では事実上の定義として「太陽以外の天体を長期的に公転していると観測で証明された天体」が衛星と呼ばれているそうだ。

あるAnonymous Coward 曰く、

いくらなんでも一気に増えすぎでは。

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ESA の Juice ミッション、打ち上げ成功

著者: headless
2023年4月15日 16:24
Arianespace は 14 日、Ariane 5 ロケットによる ESA の Juice 探査機打ち上げミッションをギアナ宇宙センターで実施した (ESAのプレスリリースArianespace のプレスリリース動画)。

打ち上げが行われたのは日本時間 14 日 21 時 14 分。50 分後にドイツ・ダルムシュタットの欧州宇宙センター (ESOC) がオーストラリアのニューノーチャ地上局を通じた信号受信成功を確認。さらに 29 分後、Juice の長さ 27m の太陽電池アレイ展開にも成功している。

Juice (JUpiter ICy moons Explorer) のミッションは木星の海を持つ大きな衛星、ガニメデ・カリスト・エウロパの 3 つを詳細に観測することだ。ミッションではこれらの衛星を天体および生命の存在可能性のある環境の両面で調査するほか、木星の複雑な環境をより深く探ることや、より広い木星系を宇宙全体の巨大ガス惑星の原型として研究することが目的となる。

Juice は今後 2 週間半かけて長さ 16m のレーダーアンテナや長さ 10.6m の磁力計ブームなど、さまざまなアンテナと探査機器のブームを展開していく。その後は 2024 年 8 月の月-地球フライバイをはじめ、地球と金星で計 4 回のフライバイを実施して 2031 年 7 月に木星到着の予定だ。木星到着後は 3 つの衛星で計 35 回のフライバイを行い、2034 年にはガニメデの周回軌道に入る計画とのことだ。

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ボイジャー1号の位置までわずか5年の「ペレット推進システム」、唯一の欠点は減速できない

著者: nagazou
2023年4月4日 16:07
ペレットビーム推進(Pellet-Beam Propulsion)」と呼ばれる新たな推進システムが研究者から提示され、今年の頭にNASAから初期段階の開発費用として17万5000ドルの助成金を獲得することに成功したという。このペレットビーム推進システムを利用すれば、理論上は探査機ボイジャー1号が35年かけて達成した太陽系の外に出たのと同じことを5年以内に実現できるのだそうだ(ScienceAlertナゾロジー)。

このコンセプトが注目されてる理由としては、従来の化学燃料ロケットでは不可能だった、人類が生きている間に恒星間空間に到達できる可能性があること。そして1トン以上のペイロードを持つ大型の宇宙船に利用できることにある。ペレットビームのコンセプトは、ライトセイル推進システムにヒントを得たものだという。2隻の宇宙船を用意し、1隻目は地球近傍に設置、粒子をレーザーで加速させて発射する役割を果たす。粒子を毎秒120㎞まで加速させたのちに、2隻目の宇宙船に衝突させるという。発射される粒子は質量を持つため、大きな運動量を伝達することが可能で、これにより重量のある宇宙船を加速させることが可能になるのだという。ただこの推進システムはその方式から減速ができないという大問題があるようだ。

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120年前に落下した隕石が正式に「越谷隕石」として確定・登録される

著者: nagazou
2023年3月28日 14:23
国立科学博物館は23日、1902年に落下した隕石が「越谷隕石」として国際隕石学会に登録されたと発表した。越谷隕石は、1902年に越谷市大里の田畑に落下したもので、横17センチ、縦15センチで、重さ4.05キロという大きさ。落下した田畑の所有者が代々保管してきたものだったそうだ。2021年に学術的調査を勧められ、隕石の所有者が国立科学博物館に持ち込んだのだという(読売新聞)。

鉱物組成などを分析したところ国内ではほとんど確認されていない「L4普通コンドライト(球粒隕石)」だったという。また宇宙線由来のガンマ線も検出され、鉱物分析からも隕石と確定したとのこと。小惑星が起源だと推定されることもわかったとしている。

あるAnonymous Coward 曰く、

#家宝の隕石を所持している方は放射性核種の分析の都合を考えて早めに鑑定依頼を.....

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潮汐ロックを起こした系外惑星、陸域が多ければ「ターミネーター・ゾーン」が生命に適した環境に

著者: nagazou
2023年3月27日 15:10
AC0x01 曰く、

太陽よりも小さな赤色矮星を巡る太陽系外惑星は、液体の水が存在できる距離では恒星の重力の影響が強すぎて同じ面を恒星に向け続ける「潮汐ロック」と呼ばれる現象が発生してしまうが、そうした惑星においても、条件を満たせば昼と夜の境界線付近が生命に適した環境になるとの研究結果が発表された(Sorae, ナゾロジー, カラパイア)。

研究を行ったのはカリフォルニア大学アーバイン校などからなる研究チーム。潮汐ロックが発生している惑星では、永遠の昼の側が灼熱の世界に、永遠の夜の側は極寒の世界になってしまうと考えられている。一方で両者の境目である明暗境界線(ターミネーター・ゾーン)は適温の環境になるのではという予測がある一方、このエリアは長期的に安定して存続できないのではという見方もされていた。

今回の研究では水や氷の割合や大気圧、恒星からの距離など様々な条件を変えてシミュレーションが行われた。結果、地球と同程度の水があると、昼側で蒸発した水蒸気により温室効果が暴走してしまうなど、生命に不適であるとの結果が出された。一方で水が少ない環境であれば、恒星からの放射が増えても、境界線は0~50℃に保たれることが分かったという。

なお、夜の側に降り積もった水分が昼側に帰ってこないのではという懸念もあったが、それに対しても夜側に氷床が発達すれば、氷河として境界線に流れ込むことで、循環が発生するとの分析がなされている。氷床が十分発達できてかつ水が多すぎないことというのはなかなか微妙な条件そうだが、赤色矮星系は数が多いため、条件を満たす惑星はきっと存在するだろう。

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中断リスクのあったドコモ衛星電話「ワイドスターII」、新衛星活用でサービス継続へ

著者: nagazou
2023年2月28日 14:31
昨年10月、NTTドコモが2010年から提供している衛星電話サービス「ワイドスターII」に関して、一時的にサービスを中断する可能性があるとのリリースを出していた。この問題に関してNTTドコモは2月27日、最新の状況に関する告知をおこなった。先のトラブルでは古くなった衛星設備におけるソーラーパネルの発電電力の低下しており、サービス中断する可能性が示唆されていた(NTTドコモリリースケータイ Watch)。

この問題に関して、すでに打ち上げを完了している次期衛星電話サービス「ワイドスターIII」用の通信衛星を活用することにより、2023年2月24日から現在の衛星と新しい衛星をともに運用することで「ワイドスターⅡ」を引き続き利用できるようになったとしている。ユーザー側の設定変更や契約上の変更は必要ないとしている。

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