準惑星Ceresの光点は地殻下にたまった塩水が滲み出し、水分が蒸発したものだという結論
2020年8月15日 17:18
Ceresの明るく見える領域は2015年にDawnが到着するずっと前から、天体望遠鏡で光点として観測されていた。2015年にDawnが約13,600kmの距離から撮影した写真では光の反射率が高い物質で覆われた鉱脈になっていることが確認される。この物質は氷ではないかと予想されていたが、2017年~2018年のDawn最後のミッションでCeres表面から約35kmまで接近する楕円軌道に入ったことで詳細なデータが得られ、大半が炭酸ナトリウムだと判明した。これは地表に滲み出た液体が蒸発した結果と考えられてはいたものの、液体の出所は不明のままだった。
最新の研究ではミッションの終わり近くにDawnが収集したデータを分析することで、大きな鉱脈のあるOccatorクレーターの地下約40kmの深さに広い範囲で塩水のたまっている場所が存在すると結論付けられた。氷衛星では惑星との重力の相互作用により内部で発生した熱により、氷の火山が噴出する。Ceresの場合はこのような作用を受けないが、2,000万年前のクレーター形成時の衝撃による熱で地表近くのみぞれ状の部分が溶け、鉱脈の元になったとみられる。さらにクレーター形成時の衝撃で深い割れ目が生まれ、温度が下がったのちも継続的に塩水が滲み出し続けることになったようだ。
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