ノーマルビュー

米オークリッジ国立研のスパコン解析で、COVID-19の「ブラジキニン仮説」検証が進む

著者: nagazou
2020年9月4日 18:02
あるAnonymous Coward 曰く、

米国のオークリッジ国立研究所の研究チームから、スーパーコンピュータ「サミット」を使用して行った研究で、体内に進入したSARS-CoV-2ウイルスが人体の「レニン・アンジオテンシン(RAS)系」と呼ばれる系統を制御して「ブラジキニン」と呼ばれる物質を作らせ、様々な症状を引き起こす様子をモデル化した論文が発表された(Elemental)。

Gado Imagesの創設者Thomas Smith氏が解説している。

解説によればSARS-CoV-2は従来言われていた「サイトカイン・ストーム」ではなく「ブラジキニン・ストーム」と呼ぶべき状況を起こし、血管透過性を引き上げて肺に体液を流し、ヒアルロン酸の産生を引き上げ、体液を吸い込んだヒアルロン酸がゲル状の物質となって肺胞を覆ってしまうため、感染者の呼吸が妨げられるという。また、心臓の症状、倦怠感や発作といった脳の症状も、ブラジキニンによる血管拡張や脳血液関門へのダメージで説明でき、RAS系の遺伝子の配置から重症率の性差も説明できるという。

一般にヒアルロン酸の産生を抑える効果がある物質としては、例えばある種の胆のうの疾患の治療薬が存在するという。このブラジキニン仮説はまだ検証中の段階だが、COVID-19の更なる理解や新しい治療法、治療薬の開発に繋がることが期待される。

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市販雑貨品の二酸化塩素系・次亜塩素酸水系の製品は新型コロナウイルスを完全に消毒できず、北里研究所

著者: nagazou
2020年9月4日 12:00
北里大学の大村智記念研究所の片山和彦教授らの研究グループは、市販されている消毒剤の新型コロナウイルス不活化検証試験を行った。今回の試験では、同研究グルーブが4月に行った研究結果をさらに推し進めて、より多くの製品に対する評価を行っている(北里研究所プレスリリース)。

研究ではアルコール系消毒剤、二酸化塩素系、次亜塩素酸水系、ハンドソープ類、台所洗剤類、お掃除、拭き取り系という6種類の製品カテゴリーにおける市販消毒薬、50製品の不活性化効果を試験した。新型コロナウイルス30,000個を含むウイルス液に対して、各種市販薬を常温で1分間もしくは10分間置くことで消毒効果を調べたという。

個々の製品におけるテスト結果については、元のプレスリリースを参照してほしいが、そのまとめによると、アルコール系消毒剤に関しては、エタノールは50%以上の濃度があれば30,000個の新型コロナウイルスをほぼ完全に消毒可能だったという。

またハンドソープ系、台所洗剤類、お掃除並びにふき取り系製品でも、メーカーの使用方法に準拠した使用方法を守っていれば、新型コロナウイルスを完全に消毒することが可能だったとしている。一方で、二酸化塩素系、次亜塩素酸水系の製品は、30,000個の新型コロナウイルスを完全に消毒することはできなかったとしている。

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