ノーマルビュー

米食品医薬品局、意図的なゲノム改変を行った豚を食品用などに認可

著者: headless
2020年12月20日 17:25
米食品医薬品局(FDA)は14日、意図的なゲノム改変(IGA)を行った動物について、食品および潜在的な医療用品の原料として初めて認可した(ニュースリリースFOODBEASTの記事The Vergeの記事)。

認可された「GalSafe pig」は、糖鎖の一種であるα-Galが細胞表面に生成されないようゲノムを改変したブタだ。α-Gal症候群(AGS)の人がα-Galを含む畜肉などを食べると、肉アレルギーとも呼ばれるアレルギー症状が引き起こされる。GalSafeはAGSの人が食べても安全な肉を供給できるほか、拒絶反応の問題を解決した医療用製品の原料として利用できる可能性がある。

FDAでは認可にあたり、GalSafeの肉を一般の人が食品として消費しても安全なことや、環境への影響が従来のブタと比べて大きくないこと、GalSafeのα-Galが数世代にわたって検出限界以下であることを確認したとのこと。ただし、AGSの人にアレルギー症状を引き起こさないかどうかについては確認しておらず、医療用途で使用する場合は別途認可を受ける必要がある。

GalSafe開発者は当初、肉をスーパーマーケットなどで販売するのではなく、通信販売で提供する計画を示しているとのことだ。

すべて読む | サイエンスセクション | バイオテック | サイエンス | 医療 | アメリカ合衆国 | この記事をTwitterでつぶやく この記事をFacebookで共有 この記事をGoogle Plusで共有 このエントリーをはてなブックマークに追加

関連ストーリー:
「Non-GMO」表示をめぐって訴えられていた米ファーストフードチェーンChipotle、650万ドルの支払いで和解 2019年09月22日
「知能の高い人間を作り出す」という遺伝子改変について多くの人は否定的 2018年08月07日
独化学メーカーBASFは海洋生物由来の多くの遺伝子特許を押さえている 2018年06月18日
米国農務省、遺伝子編集技術について規制しない方針を示す 2018年04月06日
寒さに強い遺伝子組み替え豚 2017年10月29日
遺伝子組み替え大豆ならぬ「遺伝子編集大豆」の作製に成功 2017年10月17日
注射によって遺伝子操作を行える手法が開発される、非分裂細胞に対しても有効 2016年11月22日
遺伝子操作したブタの肺を「代替臓器」として人間に移植する試み、10年以内に実用化か 2010年02月13日
「魚のような脂肪」を持つ豚 2006年03月31日
蛍光クラゲで光るブタ 2004年06月23日
遺伝子組み換え:豚にホウレンソウ 2002年01月25日

❌