ノーマルビュー

Microsoftのマルウェア対策エンジンに12年以上前から存在した脆弱性

著者: nagazou
2021年2月16日 15:02
headless 曰く、

Microsoftが2月の月例更新でMicrosoft Defenderのマルウェア対策エンジン「Microsoft Malware Protection Engine」で発見された脆弱性CVE-2021-24092を修正している(セキュリティ更新プログラムガイドSentinelLabsのブログ記事HackReadの記事)。

Microsoftのセキュリティ更新プログラムガイドでは特権昇格の脆弱性とのみ説明されているが、発見したSentinelLabsによれば権限なしに任意ファイルを上書き可能な脆弱性だという。

Microsoft Malware Protection Engineは内部名BTR.sysというドライバーをランダムなファイル名で読み込んでマルウェア削除などの修復処理を実行する。この際にログファイル「BootClean.log」をシステムのTempディレクトリーに生成するのだが、既に同名のファイルが存在する場合はファイルが実体なのかハードリンクなのかを確認せずに削除して新しいログファイルを作成してしまうそうだ。これにより、攻撃者はBootClean.logという名前のハードリンクを作成することで任意ファイルを上書き可能となる。この脆弱性を任意コードの実行に悪用するのは困難だが、不可能ではないとのこと。

この脆弱性がいつ導入されたのかは不明だが、SentinelLabsがVirusTotalにアップロードされたファイルを検索したところ、遅くとも2009年には脆弱性が存在していたそうだ。SentinelLabsでは長年にわたって脆弱性が発見されずにいた理由として、ドライバーファイルが常時存在せず、必要な場合のみランダムなファイル名で読み込まれる点を指摘する。

脆弱性はマルウェア対策エンジンのバージョン1.1.17800.5で修正されている。Windows 10でバージョンを確認するには「Windowsセキュリティ」を開き、「設定」で「バージョン情報」をクリックして「エンジンのバージョン」を確認すればいい。この脆弱性が実際の攻撃で使われている形跡はなく、自動更新が有効になっていれば既に修正済みのはずだが、確認しておくといいだろう。

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接触通知アプリCOCOAの不具合、Xamarinを使用したことが一因か?

著者: nagazou
2021年2月16日 12:00

Android版で接触通知が行われないという致命的なバグのあった「接触通知アプリCOCOA」だが、iPhoneにも使用日数が数日毎にリセットされるといった致命的な不具合が複数報告されている(Togetter)。yprestoさんのツイートによると

COCOA iOSが初期化されるバグ、Xamarin.Formsがファイルを削除→移動している箇所でbreakpointで止めて、そのままアプリを落とすと、確かに初期化されることを確認しました(Githabへの書き込み

とのこと。タレコミ元のTogetterまとめにあるようにXamarin自体にバグがあったかどうかかは別として、発注や運用に問題があったといわれても仕方ない状況ではあるようだ。

あるAnonymous Coward 曰く、

Android版に致命的な不具合があったことが判明したCOCOA、iPhoneにも致命的な不具合が生じているとの報告が多く、平井卓也デジタル改革担当相もiPhoneでも起きている可能性について十分あると記者会見で述べたが、最近になってその原因の可能性として、COCOAの実装に使われているマルチプラットフォーム化中間フレームワーク「Xamarin」のコアにレースコンディションのバグがあることが発見された。まとめ「COCOA iPhone版のリセット不具合 Xamarinの基礎的欠陥が発見される」によると、設定情報を保存したプロパティをシリアライズしてファイルに書き出すロジックで、「.tmp」に書き出したのちに、元のファイルを削除してから、「.tmp」を元のファイル名にリネームすするコードが書かれているという。そのため、削除してリネームするまでの間に、プロセスがOSにより強制終了されると、設定ファイルが消失し、アプリが初期化されてしまうという。

情報元へのリンク

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