ノーマルビュー

SpaceXと米国立科学財団、Starlinkの天体観測に対する悪影響を防ぐための協力に合意

著者: nagazou
2023年1月16日 17:09
headless 曰く、

SpaceX と米国立科学財団 (NSF) が Starlink 衛星コンステレーションの天体観測に対する悪影響を防ぎつつ、米国内で少しでも多くの場所にインターネットアクセスを提供するため協力していくことで合意したそうだ (NSF の発表記事The Register の記事)。

地球低軌道に多数の小型人工衛星を展開してインターネットサービスを提供する Starlink のような衛星コンステレーションでは、衛星が天体観測を遮るほか、電波天文学の帯域と隣接した帯域で通信を行うことによる影響も懸念される。そのため、SpaceX と NSF は電波天文学で使用する 10.6 ~ 10.7 GHz 帯域への干渉を防ぐことで 2019 年に合意しており、これは Starlink 第 1 世代の連邦通信委員会 (FCC) による認可要件も満たす。2022 年に調印した新しい調整合意は Starlink 第 2 世代の認可要件を満たすものとなる。

新しい合意では可視光と赤外線を用いる地上の天文観測施設に対する影響を緩和するため、SpaceX が NSF の NOIRLab ならびにアメリカ天文学会の衛星コンステレーション (SATCON) ワークショップなどの勧告を満たすよう努めることや、天文観測施設が補償光学で用いるレーザーの衛星に対する影響をSpaceXが分析すること、電波天文学への影響を協力して調査することなどが挙げられている。

影響緩和のための勧告としては衛星の見かけの明るさを7等級またはそれよりも暗くすることや、軌道高度を 700 km 以下に保つこと、天文学者が観測をスケジュールできるよう軌道情報を公開することなどが含まれる。SpaceX は合意の一環として、第 2 世代 Starlink 衛星の明るさを抑えるためのハーフミラーフィルムや新しい黒色塗料などを開発したとのことだ。

すべて読む | サイエンスセクション | サイエンス | インターネット | 宇宙 | この記事をTwitterでつぶやく この記事をFacebookで共有 この記事をGoogle Plusで共有 このエントリーをはてなブックマークに追加

関連ストーリー:
アメリカ天文学会、ブロードバンドサービス用衛星コンステレーションが天体観測に及ぼす影響と対策に関する報告書を公開 2020年08月30日
SpaceX、同じロケット第1段で5回目の打ち上げと回収に成功 2020年06月06日
SpaceX、衛星コンステレーションが天体観測に及ぼす影響を低減するため日よけ付き衛星を開発 2020年05月02日
衛星コンステレーションが天体観測に及ぼす影響を調べるNASAの市民科学プロジェクト 2020年03月10日
米国宇宙軍の初仕事はSpaceXのStarlink衛星打ち上げの監督業務 2020年01月09日
SpaceXのStarlink衛星の光害を示す天文写真が撮影される 2019年06月11日
SpaceXの人工衛星に対し「明るすぎる」との批判 2019年05月29日

衛星インターネット「Starlink」が大幅値下げ、月額6600円で初期費用も期間限定で半額に

著者: nagazou
2023年1月16日 13:03
あるAnonymous Coward 曰く、

昨年10月に日本国内でサービスが開始したばかりの衛星インターネットサービス「Starlink」だが、早くも12月と1月に相次いで値下げが行われ、一般家庭向けプランが月額1万2300円→6600円に、また初期費用も期間限定ではあるが7万3000円→3万6500円に値下げされた(TECHNOEDGEの記事)。

昨今の円高を反映したのか、それともシェアを取るために戦略的な値下げなのかは不明。この価格だと、離島や山奥以外でも、ちょっと回線事情が悪いぐらいの地域でも比較対象となるかもしれない。マスクは以前新型のStarlink v2衛星が打ち上げられないと帯域が足りなくなるとか言っていた気がするが、ユーザー数増えても大丈夫なのだろうか?何はともあれ、ユーザーにとっては有り難い話である。

すべて読む | ITセクション | ビジネス | インターネット | 宇宙 | IT | この記事をTwitterでつぶやく この記事をFacebookで共有 この記事をGoogle Plusで共有 このエントリーをはてなブックマークに追加

関連ストーリー:
Starlinkをバックホール回線とするau基地局が運用開始。Falcon 9風のデザイン 2022年12月06日
Starlink、北米でデータの使用量制限開始。国内ではほぼ全国利用可能に 2022年11月11日
ウクライナのStarlink端末1300台に通信障害、費用問題が原因か? 2022年11月09日
イーロン・マスク、Starlinkのウクライナへのサービス中止を示唆も翌日に撤回 2022年10月17日
ウクライナ軍がStarlinkを採用した理由。内閣府資料 2022年10月07日

❌