受験は勝負事である。
そこが解っていない受験生は何度でも失敗する。
問題出題者との対決だ。
この勝負は、全ての決定権を出題者が握っていて、受験生には出題者に働きかける余地が全くない。
この勝負の本質は、私がよく例えに使う野球に大変似ている。
野球では投手と打者の対決において全ての決定権は、そのゲームを常に最初に仕掛ける投手(正確にはバッテリ-)が握っている。
打者は投手の投げてくる球を待って、打ち返すことしかできない。
受験生も出題者の出す問題を待って、解答する事しかできない。
投手は勝負球を選ぶとき2つの基準で選択する。
①自分が大切にしている一番得意な決め球
②打者が苦手な弱点を突く球
出題者は出す問題を選ぶとき2つの基準で選択する。
①その単元で「最も本質的で重要な事」
②多くの受験生が苦手にしている弱点
①と②は重なることが多い。
共通テストの問題作成者であると私が断定している「数学教育界のインフルエンサ-」はその著書(数Ⅲ)の最期にこう記している。
「いわゆる一流大学の研究と教育にactiveな数学者ほど、自分の見ている数理世界を共有できる若者を入試問題を通じて求めているからであり、そのような趣旨から出題される問題は、しばしば「本当に解っている人」にとってはごく簡単な応用問題であるのに対し「形式的な技巧の暗記」を積んできた人にとっては、まったく未知の絶望的な問題に見えるからです。」
この趣旨にのっとって、共通テスト問題も「本当に解っている人」を選び出す問題を出題する。
その手掛かりは、彼の分厚い参考書の「応用を支える基礎理論」といった部分に「日本語の言葉を尽くして」書かれている。
数ⅠAと特に数ⅡBのそのような部分を熟読し、それに該当する例題を選んで演習しよう。
今年の問題は全て★2つ程度から出題されているが、来年1月は★3つか4つくらいまでは拡張されるかもしれない。
プロ野球史上唯一、3度三冠王に輝いた落合博満氏は「俺は相手投手の一番得意な決め球を打てたから、三冠王になれた」と語っている。
皆さんも「インフルエンサ-」が一番本質的だと強調する点に狙いを絞って、ヒットを積み重ねよう!!
彼が出題者を辞めたあとでも、この精神は受け継がれるはずなので、心配はいらない。
追加
だから「形式的な技巧の暗記」に終始するための暗記本「青チャ」を繰り返しても、共通テストには出ない。
あれは基礎計算ドリル演習用だ。
基礎計算もおぼつかない生徒には、役に立つ。
静高3生にはやっているらしいが、それは高2生までに終わらせておくことだ。