小麦の輸出量でロシアが1位、ウクライナが5位であることは、以前に書いた。
ロシアのウクライナ侵攻で、早速、小麦の国際価格が上昇し、日本政府の売り渡し価格も急上昇している。
小麦は国内の零細農家を守るために、政府がいったん輸入した全量を一括購入して、国際価格よりも割高にしてから、製粉業者などに売り渡している。関税と同じだ。
値上げが相次いだパンや麺の小売価格も、再度さらに値上がりするだろう。
ウクライナといえば「ヒマワリの種」の生産量が世界第1位で世界の25%を占める。
CMPの115Pを見てみよう。
ひまわりの種子は、全量が食用油を取るために栽培されている。
CMPのこの記述を見て、すぐにピンと来たのが名作映画「ひまわり」である。
イタリアの大女優ソフィアロ-レンが主演していて、日本でも人気が高い。
実際の映画もウクライナで撮影されている。
日本とは比べものにならないほど広大なウクライナのひまわり畑に、一斉にひまわりの花が咲き誇っているシーンは有名だ。
だが、背後に流れるヘンリ-マンシ―ニ作曲「ひまわりのテ-マ」の旋律は切ない。
ソフィアローレン演じるイタリア女性は、夫を第二次世界大戦下のソビエトに送り出す。
だが、夫は戦地の雪原の中で行き倒れになり、ウクライナの女性に助けられる。
記憶喪失となった夫は彼女とそのまま家庭を持って、イタリアには帰ってこない。
ソフィアローレンは夫の写真を持ってウクライナ(当時のソ連)にまで出かけていき、とうとう居場所を突き止める。
しかし、すでに結婚して子供までいる夫を見て、彼女はだまって帰国する。
その後、夫はソ連から一時、イタリアに帰国するが、再び「妻子」のいるウクライナに戻っていく。
戦争が妻と夫を永遠に引き裂く。
今、ウクライナでは100万人以上の夫婦が引き裂かれ、妻はポーランドに避難し、夫は留まって兵士としてロシア軍と闘っている。
彼らが再会できるかどうかは、予断を許さない。
日本でもウクライナ大使館への寄付金が、急速に集まりつつある。
最終的には100億円を超えそうな勢いだ。
寄付金の振り込み先は三菱UFG銀行広尾支店、口座名義はエンバシ-オブウクライナ、つまりウクライナ大使館だ。
今年もウクライナの大平原にひまわりの花が咲くころ、多くの妻と夫は再会できているだろうか。