高校数学の数Ⅲで教科書の欠陥の1つとして「極限」を厳密に定義し証明していなことが、しばしば指摘されている。
その理由は「高校生の数学力」では、理解することが難しいから、となっている。
それに対して「数学教育界のカリスマ」のN氏は批判していて、「極限の定義をしっかり教えないから、頻繁に使う「挟み撃ちの定理」を「挟み撃ちの原理」とごまかして表現している。」と述べている。
確かに教科書の極限は、直感的な説明をサラっとしているだけで、拍子抜けがする。
高校生には理解が難しいとされる「極限の定理と証明」はルイ.コーシ―の「イプシロン.デルタ論法」によってなされている。
この発見によって、微積分学は曖昧さから脱して、厳密な定義を重視する体系的な学問として完成した。
さて、この「イプシロン.デルタ論法」は本当にそんなに難解なのか??
やや戸惑うのは最後の不等式くらいだ。
最初の説明部分が「なんとなく騙されているような感じ」がするだけで、全体はそれほど難解ではない。
「なんとなく騙されているような感じ」は背理法の証明問題一般でよく感じるので、珍しいことではない。
そこをNHKのスタッフが苦労して、グラフィックなどで丁寧に説明している(に違いない)。
是非、録画して反復再生しよう。
イプシロン.デルタ論法の理解が、常識かどうかで「関東関西の私立国立超一流進学校」と「田舎の公立進学校」の差が着く(ともいえる)。
その差は「学年ビリでも東大理Ⅰに現役合格する高校」と「学年1位でも東大理Ⅰに現役合格しない高校や現役では文系も理系も東大に合格しない高校」の差である。
なお、書籍で「イプシロン.デルタ論法」を「詳細かつ分かりやすく」説明してあるのはN氏の単行本くらいだ。
NHKの「笑わない数学 極限」の解説がN氏の説明のパクリだとすると、やはり彼の影響力は共通テスト数学問題方針を超えて多方面に及んでいる。