新薬開発も手術ロボットの開発も、そのリ-ダ-は医師である。
こんな新薬が欲しい、こういう手術ロボットを導入すべきだという要望は現場の医師が出すからだ。
製薬は化学の応用範囲、ロボットは物理学の応用範囲だ。
だから開発スタッフの多くは薬学部出身者や工学部卒が占める。
医師は開発の全てに関与するわけではないが、効能や性能の許容範囲は薬剤師やエンジニアではなく、医師が最終決定する。
ダビンチという有名な手術ロボットがある。
一見すると、ただのマニュアルマニュピレ―タ-、つまりマジックハンドに見えるが、AIが仕込まれている。
AIは医師個々人のクセを記憶していて、操作がスム-ズに進むように先回りをして動いていく。
AIにはプログラミングが必要だ。
高校で学ぶ初歩的なプログラミングでは到底AIの設計などできないが、医師もシステムエンジニアリングを学ぶことで、設計の方針を示すことは可能だ。
ダビンチは高価(アメリカのI.サ-ジカル社製で1台4億円)なので、ある心臓外科医(渡邊剛先生)が日本版ダビンチを製造しようとしたことがあった。
費用等で断念したが、渡邊剛医師は現在、ダビンチを使った心臓手術では日本一の成功実績(1500件以上)を誇る「新.ゴッドハンド=神の手を持つ医師」と呼ばれている。
今までのゴッドハンドは、縫合の縫い目も美しい順天堂大の天野教授だったが、現在はダビンチ世代に移行しつつある。
近い将来、日本版のダビンチが登場することは間違いない。
あらゆる分野でAI搭載最新型医療ロボットが医療の現場で主流になる。
高校で学ぶ物理化学および情報の延長上にある世界だ。
現在、新星の高1高2高3のいずれの学年にも、物理化学情報を大変に得意とする生徒が揃っている。
彼らが医療の最先端分野を切り開く人材となることを、確信している。